日 時: 10月18日(金) 13時30分〜17時00分
会 場: すみだリバーサイドホール(墨田区役所内)
参加人員:130名
テーマ: 『 Windows NT4.0とExchangeサーバー』
構 成:
第1部「Windows NT4.0」
マイクロソフト株式会社 ビジネスシステム製品統括部
Windows NT Workstationプロダクトマネージャー 横井 伸好様
第2部「Exchangeサーバー」
マイクロソフト株式会社 ビジネスシステム製品統括部
担当課長 用瀬 晃一様
今回はマイクロソフト株式会社ビジネスシステム統括部のお二人からお話いただきました。
第1部では、横井講師から出荷が間近に予定されるWindows NT4.0のWorkstation、Serverについて
製品概要をデモをまじえながらのお話がありました。NT Workstation4.0では、
(1)Windows95ベースの使いやすいユーザーインターフェイスを拡張搭載している
(2)高い信頼性、パフォーマンスを持つこと
(3)簡単で、安全なインターネット/イントラネット アクセスができる
(4)容易なシステム管理による保有コストの低減が可能である、以上の機能・特長を持つOSである。
また、NT Workstation4.0とWindows95二つのOSの選択については、NT Workstation4.0はビジネスのデスクトップ用であり、
Windows95は個人でのPC利用環境(486、16MBマシン)、既存の16ビットアプリの継承、Plug&Play機能
( NT Workstation4.0にはない)を使用したモービルPCでのプラットホームなどでである。
NT Server4.0では新機能の説明
(1)インターネット/イントラネットに必要な機能を標準装備(IIS2.0、DNS、PPTP)
(2)コミュニケーションサービスの大幅な拡大(DCOM 、RASマルチリンクサポート、Telephony API2.0)
(3)保有コストを削減する優れた管理機能(Windows95ユーザーインターフェイスの採用、管理ウィザード、
ユーザーデスクトップ環境の統一管理)
(4)性能の飛躍的な向上(NT3.51と比べて、ファイルサーバー 60%以上、データベース 約50%、
インターネットサーバー 40%以上)がありました。また、IIS2.0は大幅なパフォーマンス向上を図り、
従来システムより平均で40%高速とのことです。
第2部では、用瀬講師から「Exchange Server最新動向」としてExchange Serverの
特長と将来強化計画(Ver.4.5、Outlook97)についての説明が行われました。Exchange Server導入決定のキーポイントは4つあり
(1)電子メール機能(高い操作性と信頼性、インターネットメールの高度なサポート、MS-Mail、
IBM/Lotus cc:Mailからの移行ツールの標準装備)
(2) グループウエア機能(MS Office95との連携、VBと互換性のある柔軟で拡張性の高い開発環境)
(3)システム管理機能(NT Serverと統合されたセキュリティ、集中管理ツール)
(4)高い信頼性(トランザクションログファイルの採用による信頼性とデータの復旧性、オンラインバックアップ)
との説明のあと、 資産を捨てないでいかにExchangeに移行するかの例について、
株式会社東洋情報システムから「Notesからの移行、共存」の話がありました。 Exchange Serverの将来計画では、
インターネット/イントラネットへの完全対応、クライアントの強化(Outlook97、DTIMとの連携)、
さらに高速・強力・容易を目指す。強化計画では、最強のメッセージング/グループウエアにするため、
97年第1四半期にExchange Server4.5を、また97年第3四半期にExchange Futureの出荷を予定する。
続いてExchange Server4.5の新機能(デモをまじえながら)、Web Service、Internet News Service、
POPクライアントサポート、仮想アドレスコンテナ機能、Outlook97に話が及びました。Outlook97は、
電子メール・グループウエア環境とDTIM(Desktop Information Management)の完全統合を図り、
MS Office97ファミリーのキー・コンポーネントになるものであり、97年Q1の出荷を予定する。最後にMS Office97の紹介があり、
特にOutlook97についてデモは受講者に大変興味を持たれたようでした。
ここで出席者のアンケートを見てみます。 第1部「WindowsNT4.0」での有用とのご意見からは、
「NT4.0の有効性が非常によく分かった」、「マルチタスクOSとして完成されていると感じた」、
「いよいよリリースされるという感じで大変期待している」、「弊社製品のNT4.0対応も早急に進めたい」、
「個人用も早くNT4.0にしたい(マルチタスク、拡張性、信頼性の点から)」、「是非使用してみたい。
特に興味を持ったのはSystem Difference Utilityである。開発環境の一括インストール等使えそうである」、
「DNS(UNIX機能)が使えるようになって素晴らしく感じた。NT4.0の有効度が実感できた」、
「導入が楽しみ、思っていた以上に完成度が高そう」、「大変分かりやすい説明で、興味がある。
ポイントを適確に説明されていた」、「NT4.0のNT3.51と比較したメリットや新機能などが理解できてよかった」等です。
その他のご意見としましては、「Workstationの機能を中心とした説明でしたが、Shell Update Release的な内容で、
少々がっかりした」、「短い時間なので、ある一点にフォーカスを絞り込んで専門的なセミナーにして欲しい」、
「NTサーバーの方の話も、もっと詳しく聞きたかった」、「全体的な話はよく分かったが、
もう少し開発サイドの話を聞きたかった。例えば、95とNT4.0のAPIセットの違いなど・・・」、
「操作性の向上は見た通りでよくなっているようである。デモはできるならもっと一般的な行って欲しかった。
パフォーマンスがよくなった点が実際にどれ位なのか実感できない」、「95からのアップグレードは問題ないか?」、
「セミナーでは全体だけではなく、個々の機能の説明もして欲しい。
新しいものと、従来のものを明らかに分けて説明して欲しい。
また、デモを多くして欲しい」、「十分な評価を行い、積極的に展開していきたい」、
「PNPのサポートがなかったのが残念。今後のサポートの予定はあるのでしょうか」等です。
第2部「Exchange Server」では、「Outlookは興味深い。今後、多分標準になるであろうことが予想される」3件、 「是非とも導入してみたい」、「デモをもう少し多めに欲しかった」、「もっとOutlookのデモを見たかった、 もっと詳しく聞きたかった」、「他製品との差別化戦略をもっと聞きたかった」、 「Notesからの移行に関して説明されていたが、共存の際の運用等について説明がなかったのが残念」、 「Outlookはなかなか面白かったが、Exchangeでもかなり重いので動作するのが辛らそうだった」、 「モービルCが近づいたと思った」、「開発中の製品を見せていただいたのはよかったが、 デモはもう少し的を絞った方がいいと思う」のご意見が見られました。
セミナー全体に対しましては、「実際の画面を用いた説明でとても分かりやすかった」、 「Outlookはすばらしい。是非セミナーをやって欲しい」、「Exchange Serverは後日単独で時間を多くとってやった 方がよかったのでは?」、「NT4.0に期待している。95とNT4.0で全く同じコードが使用できれば最高である」 等のご意見がありました。
希望するセミナーとしましては、「ActiveX、DCOMに関するセミナー 」2件、
「Windows環境におけるオブジェクト指向技術(DCOM,CORBA,OPenDoc,Java-beans・・・等)を紹介するテクニカルセミナー」、
「IISやVisual J++やVC++4.2を使ったActiveXコントロール作成等のセミナー」、
「Outlookの詳しいセミナー」、「ホームページの作成講座、ActiveXの有効性について、Front Pageの使い方、Windows CEなど」、
「Windows CEに関するテーマ、VJ++のデモンストレーション、ActiveXに関するテーマ(機能とプログラミングについて)」、
「Viper(トランザクションモニター)、Cluster(Wobfpack)関係」、「製品ごとのセッションになりがちだが、
ソリューションという切り口からのセミナー開催を希望」、「海外で開催されたコンファレンスの内容の紹介、
アプリケーション開発事例or問題点回避方法」、「SQL ServerとWebの連携環境構築に関するセミナー(Oracleとの比較等)」、
「IISとSQL Serverを使用したイントラネットの構築セミナー」、「95とNTが将来的にどのように一つになっていくのか、
次世代OSのアーキテクチャーのセミナー」、「実際にWindowsNTやWindows95を使ってネットワーク構築経験者が
直面した問題等を集めてその解決策の実例などを講演して欲しい」、「イントラネット構築の具体的な事例、
Java等を使ったイントラネット構築について」、「CALS、SGMLに関するセミナー」等です。
また、セミナーへの要望としましては、「開発者向けに絞ったセミナー」、「今回のOBERON PROSPEROのような紹介をどんどん
すべきである。折角のWinConsなので各社ご自慢のソフトウエア紹介を取り入れていくのも良いと思う。
(Ex. WinNT4.0対応ソフトの紹介など)」、「ドライバーなどOSの変更によってどうなるのか、
アーキテクチャーを示しながら説明して欲しい」、「NT4.0対応のアプリケーションのフェアーを早期に望む」、
「インターネットの機能紹介など、最新情報に的を絞って欲しい」、「Windows関連製品を利用したイントラ構築の事例的な
情報の提供を望む」、「質問コーナーを設けて欲しかった。また、もう少し開発ツールの話などを具体的に知りたかった」、
「皆それぞれバックボーンが異なるため、対象者を思い切り絞ったセミナーの開催をしていただきたい」、
「もっとQ&Aの時間をとってインタラクティブなセミナーにしたらどうか。一方通行で終わっている印象がする。
時代はインタラクティブになっているので、コンソーシアムもインタラクティブなセミナーを目指すべきである」等です。
Windowsコンソーシアムに対する要望、意見としましては、「コンソーシアムからの情報提供だけでなく、 各会員の横のつながりや、活動状況を報告する場があっても良いと思う」、「セミナー開催の案内をE-mailで欲しい。--> 関係者に展開するため」2件、「各社キーマンまたは担当レベルで交流を深める企画(セミナーにとどまらず簡単な お茶会や懇親会など)をもっと数多く活発に打ち出して欲しい」、「MS製品の最新情報(リリース時期、価格、 ライセンス体系、技術的特記事項など)をメール等で配信していただきたい」、「Windowsの新しい技術に関する情報を (開発者向け情報を含む)E-mailで提供して欲しい。また、OSのバグ情報などの提供も」、「Windowsに関する弱点、 または失敗事例等を検討できる場が欲しい」等です。
毎回貴重なご意見をいただきましてありがとうございます。
・ E-mailによるビジネス・インターネット電子ニュースの発行は、
9月発刊開始予定から大分遅れておりご迷惑をおかけしております。
メーリングリストの整備ができましたので、間もなく第1号がお手元にお届けできる予定です。ご期待ください。
・ セミナー開催のご案内は、今後 E-mailでも積極的に行います。
メーリングリストを整備しますので、ご希望の会員会社は事務局までご連絡ください。
・ 開発者交流会を来年7月に予定します。
・ MS製品最新情報は、弊会ホームページでご覧になれますので、ご活用ください。
日 時: 11月1日(金) 13時00分〜15時50分
会 場: 品川プリンスホテル34F釧路
参加人員:65名
テーマ: 『我が社のWindows戦略』
構 成:
第1部 「マイクロソフトの企業情報システム戦略」
マイクロソフト株式会社 ビジネスソリューション事業部
事業部長 東 貴彦 様
第2部 「NECのWindows戦略」
日本電気株式会社 パーソナルソフトウェア事業部
部長 澤野 明郎 様
第3部 「IBMのWindows戦略」
日本アイ・ビー・エム株式会社 パーソナルコンピュータ事業部
PCインダストリー販売事業部
営業担当本部長 長野 祐三 様
第4部 「富士通のWindows戦略」
富士通株式会社 技術支援統括部 システム技術部
担当部長 平野 一雄 様
第5部 「東芝のWindows戦略」
株式会社東芝 パソコン商品技術部
部長 日比 健二 様
恒例となりました通常総会時セミナーをマイクロソフト株式会社およびPCメーカー各社のキーマンの方々 からそれぞれWindows戦略につきましてご講演いただきました。
企業情報システムが今後どう変わり、それに対してマイクロソフトがどのような戦略を持っているかについて、
インターネット/イントラネット、ISDN、産業システム、中小規模システムにフォーカスしたお話がありました。
マイクロソフトの現在の品揃えは、Windows95、Windows NT、BackOffice、Internet Explorer、msnと大きな広がりをみせている。
さらにインターネットに対する製品群は多岐にわたっており、特に日本では大きなシェアを持つに至った。
マイクロソフトとしては、「品揃えの充実」はほぼ果たしたと考え、これからは「その製品がお客様にどういう
メリットがあるかということを具体的に示すソリューションの時代である」と考える。ソリューションの
提案には具体的にどのような物を考えているか、これがつまり『FY97 企業システム戦略』となる。それには4つの
柱となる提案「インターネット型企業システム」、「交換型回線対応ソリューション」、
「各産業システムのオープン化と標準化」および「中小事業所へのソリューションモデル」をしたい。
(1)「インターネット型企業システムの提案」:ほとんどの企業内にはLANが張られていてその上で
コンピュータ資源が共有される状態になっている。また、企業と企業、企業の本支店間ではそれぞれLANが張られており、
各LANはWAN接続されているという状況が既にできあがっていると考えられる。一方、
通信の機能を持ったOSであるWindows95は500万以上の出荷があり、その中の200万本は個人・家庭で使われており、
通信端末の機能を果たしている。企業の社内はネットワーク化されており、企業と企業も何らかの形で接続されている。
更にその相互接続は一般消費者の間までインターネットを通じて実現できるようになってきている。
今や“Business to Business”から“ Business to Consumer”の時代へきている。そこで注意しなければいけないのは、
世の中には通信の仕方、クライアント/サーバーの仕組み、データの形式について様々な流儀が混在しており、
変換が必要であったり、読めないとか、つながらないという問題が生じがちである。そこでマイクロソフトからの
提案として、折角企業と企業、企業と消費者が同じネットワークを共有できる時代になったのだから、
できるだけプラットホーム、データ形式、通信プロトコルなどを共有化して、お互いのコミュニケーションを
もっともっとスムースにできるようにしたいということである。一方でインターネット時代を迎えて企業のシステムを
どう作ればよいかという課題があり、従来はパソコンとネットワークを使ってシステムを作るということになると、
クライアント/サーバー型データベースによる企業システムの実現が一般的であったが、その後Lotus NotesやMicrosoft
Exchangeに代表されるような強力なメッセージングサーバーというものが実現されるに至り、メッセージング型での
構築ができるようになった。もう一つはインターネットの技術を社内システムに利用すればWebサーバーとWebブラウザーの
関係で企業システムが実現できるのではないかということになり、これがイントラネットである。サーバーにはデータベース、
メッセージング、Webと3種類の仕組みが混在し、それぞれのサーバーに対するクライアントが必要になる。
更にそこで生じたデータを個人の生産性ツールで加工して物を作るデスクトップアプリケーションも必要になる。
これらによりクライアント側の負荷は大変大きくなり、同時に立ち上げると非常に苦しくなるというのが現状である。
もう1つこれに課題として加わるのは、企業内専用ネットワークでつながって仕事をしている間は快適であるが、
いったん家庭や支店から接続するとなると一般公衆回線を使うために大変ややこしくなる。
そこで交換型ネットワークに対するソリューションも必要になってくる。マイクロソフトからは、
サーバーで見るとデータベースは後ろに引っ込んでいて、Webサーバーやメッセージングサーバーに対してデータを
リアルタイムに提供する裏方であるという提案をしたい。クライアント側で必要なものは、
Webブラウザとメッセージングクライアントだけでよく、それぞれを見れば企業のデータベースの中味は
いつも反映していることになる。これで一つ減り、デスクトップアプリケーションは快適に動くことになる。
これをマイクロソフトの製品に置き換えれば、サーバー・プラットホーム(Windows NT Sever)、Webサーバー(IIS)、
データベースサーバー(SQL Server)、メッセージングサーバー(Exchange Server)、クライアント・プラットホーム
(Windows95、Windows NT Workstation)、Webブラウザ(Internet Explore)、メッセージングクライアント
(Exchange Client)、デスクトップアプリヶーション(MS Office)ということになる。
(2)「交換型回線対応ソリューションの提案」:企業間のネットワークであれば専用回線がベースとなってLANとLANが
接続されるが、中小事業所間、企業と個人(消費者)間では交換型の回線(Switched Service:一般電話回線、ISDN)
に対するソリューションが必要になる。もともとWindows95やWindowsNT4.0のアーキテクチャにはこの仕組みが
Telephony API(TAPI )として入っているので、ちょっとした工夫をすれば対応は簡単である。TAPIは電話回線
に対する基本的な制御を提供するAPI、ドライバーのセットであり、これは通信の線路を構築するまでの制御を
行うものである。また、今まではモデムに依存したドライバー、通信アプリケーションが必要であったがWindows95の
アーキテクチャーではモデムの個別の違いを吸収できる仕組みであるVirtual Communications Driver(VCOMM)があり
オープンな情報をターミナルアプリケーションに提供している。TAPIの応用の広がりはマイクロソフト、NTTさん、
ならびに関連ベンダーさんの集まりであるCTIフォーラムジャパン(CTFJ)で盛んに議論されている。
今後モデムをPCMCIAと同じような小さなカードにしてパソコンのバスに直結するようにすると、電話は
パソコンのバスにつながったデバイスになるため、パソコンで電話をコントロールできることになる。
これによりちょっと工夫すれば、パソコンが留守番電話になることも可能である。
(3)「各産業システムのオープン化と標準化の提案」:各市場分野(金融システム端末、市場情報提供システム、
自治体向け拡張漢字処理、POSシステム、3次元CADデータ処理、プロセス制御システム)の標準を図るためマイクロソフト、
関連企ベンダーで構成する各種の協議会が作られて、Windows NTのテクノロジーをもとに標準化に向けた活動をしている。
(4)「中小事業所へのソリューションモデルの提案」:4つの中でも特に注力することとして中小事業所向けにマイクロソフト
の製品を用いたソリューションを提案したい。この10月にNTT、マイクロソフト、船井総研などのいベンダー15社が参加して、
中小事業所にLAN/WANシステムの普及を図るため「WINEプロジェクト・タスクフォース」を設立した。これは、
ISDNとBackOffice(Exchange Server等)を利用した1サーバー、3ロケーション、5クライアントを1セットとする
システム・ソリューション・モデル「WINEキット135」の普及に関する関連ベンダー協業プロジェクトである
(WINE=Windows & ISDN NEtworking)。
「NECがどういうやり方で商品を出しているか」にフォーカスしたお話がありました。
日本でのパソコンの出荷台数は95年度が600万台、96年度は760万台(上期実績338万台)と推測される。
95年度はWindows95の効果で急進したが、企業・家庭で使いやすさの点からWindowsユーザーが大幅に増えている。
96年度は、一般家庭向けも増えているが、企業向けは特にイントラネット指向の形で大幅な増え方をしており、
WindowsNT4.0のリリースにより更に期待が高まっている。PC-9800は、94年、95年と50%近くで推移しており、
95年6月に1000万台を達成したが、98年の2000万台達成のターゲットは射程距離に入っている。
NECの製品展開としては、10月に発表した「VALUESTAR」(個人、スモールオフイス、ホームオフイスをターゲットとし、
インターネット/イントラネットの使い方ができる。Pentium200〜133MHz搭載、ISDN或いはFAXモデム33.6kbs標準搭載)、
「Lavie」(ノート型、800x600リゾリューション標準、LCD 12.1インチ採用)、昨日発表の新しい「CanBe」
(家庭内でのマルチメディア使用を考えてかなりの高性能仕様とした。Pentium Pro 200〜133MHz搭載、画像処理を強化、
体験版ソフト138種付き)がある。98シリーズの製品系列はハード、ソフト共にスケーラブルなものになっており、
家庭と企業、またその間の個人、スモールオフイス、ホームオフイスというマーケットに各商品の特長を
活かした形のアピールを行う。
最近、ソフト指向による製品展開ができあがって来つつあるが、これからはOSの機能強化と同期をとった形で
ハードウエアの機能を強化していく展開の仕方が要求されている。また、別の局面では、インターネットなど
新市場の立ち上がりに適合したプラットホームの整備がハードベンダーないしプラットホームベンダーの義務と思う。
今後のWindowsへの展開としては、マイクロソフトさんのオリジナルアイデアにOEMベンダーで共同で開発して
いくことがポイントになってくる。また、近くリリースされるWindowsNT4.0ではソフト・ハードベンダーとの
強力な連携や各種プロモーションが必要である。
Windowsに対する更なる強化としては、今後DirectX、ActiveX面からの強化、
或いはハードウエアのそれに即応した形の技術をいち早く取り込んだ利用可能なプラットホームとして仕上げる
ことが重要である。Windowsの強化のため、アプリケーションの共通稼動な環境の拡大、或いはユーザーの
使いやすさの向上を図るということを皆様との連携を取って進めたい。今後マイクロソフト、インテルさん
と共同で、各ソフト・ハードベンダーと共に新規市場開拓を目指してWindowsを、PCの世界だけでなく
携帯端末市場やエデュテイトメント・エンターテイメント、映像産業市場で積極的に一緒になってやってきたい。
「ネットワークコンピューティング」、「コンピューティングウエーブ」、
「IBMネットワーク・コンピューティング戦略」の3つにポイントについてのお話がありました。
今後、IBMは全製品(サーバー、ミドルウエア、開発ツール、クライアント・ソフトウエア)
についてインターネット対応を行う。また、ソリューションの提供にも力を入れていく。
新製品「おまかせパック36ヶ月」を発売する。ネットワークをバックボーンとしてその上でPCサーバー、
デスクトップPC、ノートPC、アクティバなど全機種をWindows対応とする戦略を行う。
富士通は、Windows NTへの取組みを積極的に行う。Windows NT/Netwareの売り上げ比率は、 96年上期は前年比率4.5倍となっている。Windows NTを用いた基幹システム構築に力を入れ、 企業向け標準プラットホームの展開を行う。マイクロソフトのWindowsNT4.0発売と同時にWorkstation、 ServerともNT4.0プリインストールモデルを出す。NT Serverは「GRAN POWER5000」を、NT Workstationは 一般モデルとFMV-BIVLOで発売する。富士通製品のWindowsNT4.0対応は、2月初めまでには品揃えする。 各種の情報提供は、インターネットとNIFTY-Serveで行っているので活用をお願いしたい。 富士通のパソコン販売台数は、95年は145万台、96年度は上期が好調であり、当初の目標200万台を上まり230〜240万台見込める。
東芝のWindowsに対する取組みは、次の4つ(1)マイクロソフトとの共同開発(2)World Wideな開発体制(3)DFSへの提言(4)PC97に向けて始動開始である。
(1)は次期Windowsの仕様設定などで成果をあげている。
(2)は日米4拠点で開発を行っている。この3月18日米国シアトルにTECS(東芝エンジニアリングセンター・シアトル)を開設した。
(3)はACPI、PnP、Zn-Port、DVD、PC97モーバイル仕様(デザインレベル)への参加などである。
新パワーマネージメン機能の新仕様ACPI(Advanced Configuration and Power Interface)を共同で開発している。
ACPIは大幅な省エネが期待できるものである。
(4)は、MCPI対応などいくつかの活動が始まっている。Windows NTへの取組みでは、東芝主体のモーバイルPCの
分野でPCカードのPlug & Play、Display & Sound Driverなど新機種からのサポートが予定される。
ACPI Version1.0を今年末にリリース、高機能ノートPCに適用する。
事業方針は、グローバル競争力の更なる強化による“利益ある事業拡大”、事業戦略は「最先端要素技術の向上と開発」、
「グローバルな開発・生産・販売態勢」、「マイクロソフト、インテル社との協力」である。
96年上期のパソコンの販売台数は、国内で25万台、全世界で100万台であり、98年には世界で第5位、
2000年には世界第3位を目指し、ポータブルPCのスペシャリストとしたい。