田中事務局長のミニ・インタビュー(第2回)
大塚 裕司理事(株式会社大塚商会
代表取締役副社長)を訪ねて



「田中事務局長のミニ・インタビュー」第2回は、第11期Windowsコンソーシアム理事に就任いただきました大塚商会の大塚裕司副社長を千代田区三崎町の本社ビルにお訪ねして、お礼を兼ねたインタビューを行いました。12月も押しせまった忙しい時期に時間をさいていただき、安達部長(社長室)、山口次長(MSグループ)が同席されました。


田中 この度は理事に就任いただき誠にありがとうございます。魅力あるコンソーシアムにするために理事会社さんからアドバイスやご意見をいただいて、「コンソーシアムに入っていてよかった」となるようにするつもりですので、お願いいたします。
 こちらこそよろしくお願いいたします。

田中 今期から新しい活動としてXML委員会が発足しました。御社はXMLソリューションに関する事業をいろいろと手がけているとお聞きしていますので、是非ご協力いただきたいのですが。
 当社では、XML事業に4年前から取り組んできており、昨年はNビジネス推進室を発足するなど、今後力を入れて行こうとしている分野でもあります。当社は今でこそマルチベンダーですが、元々コピーからスタートした会社です。コピーというと従来は紙による文書保存を目的とするツールの1つでしたが、最近はこれらの思考がデジタルコピーへ移行しつつあり、特に今年の後半からデジタルコピーにまつわるツールやソフトが揃ってきました。今までは「ドキュメント管理」というとコンピュータを利用した際にのみ使われてきた言葉ですが、デジタルコピーを中心とした複合商品の品揃えが整ってきたことにより、その流れが変わってきました。今までの「ドキュメント管理」の裏側に、今度はドキュメントの再利用による生産性アップ、そしてナレッジデータベースという部分が入ってきました。文書を保管して実際に検索するという従来の流れに、再利用の技術が加わり、さらに高度な知識や生産性につながるような動きが加わると、そこにはXMLというテクノロジーが欠かせなくなるのです。 ドキュメントソリューションという流れの中から今度はXMLという一つのツールを利用する事によって、次はナレッジデータベースの構築につながります。これは今回当社が発表したドキュメントソリューションパッケージ「ODS2000」につながるのですが、その主軸のキーコンポーネントとしてXMLは非常に文書管理に適しているのです。まさに時が来たというか、XMLとドキュメントソリューション、それからWindowsの色々なテクノロジーが融合したところで新しい時代が開けるのではないかと考えております。 XMLは、特にWeb系とか電子商品などを規定するときにも非常に便利なツールだと見ていますので、数年後には当り前になってしまうかもしれません。当社は、日本経営協会のXML協議会などにも参加しており、Windowsコンソーシアムさんでもそういう動きがあれば是非ご協力させて頂きたいと思います。

田中 ありがとうございます。具体的な活動につきましては、後日ご相談させていただきますのでよろしくお願いいたします。さて、2月18日にWindows 2000が出るのですが、それを含めてWindows ShoppingというページでWindowsアプリのデータベースを作っているのですが、データ面でのご協力をお願いしたいのですが。
 Windowsアプリケーションの情報は、ご協力できます。Webデータということでは、Windows Shoppingからリンクしていただいても特に問題はありません。Windows Shoppingを見させていただいて具体的にどのような協力ができるか検討してみます。

田中 コンソーシアムのホームページから特化したデータが見られることもサービスになります。ただ、今のWindows Shoppingの構造では登録されたデータからのリンクなので別の形になるかもしれません。
 Windowsといえば、通常はマイクロソフトのサイトに情報を取りにいきますね。ですからWindouwsコンソーシアムさんにおいてはどういう違いを作られようとするのか、その位置付けなど、それらによって出すものも変わってくると思います。Windows Shoppingのターゲットはどこにおいてあり、また、製品登録数はどれくらいですか。

田中 基本的なターゲットはユーザーさんです。販売店さんがお客さんから求められた製品を検索する場合にもご利用いただけます。登録件数は、古いデータを整理して今は約4000件です。
 リンクしておけばデータが新しくなった時にWindows Shoppingの内容も自動的に更新されますのでいいことですが、毎回毎回データをお渡しするというのであれば面倒ですね。WindowsコンソーシアムさんでしたらMicrosoftさんから貰うのが一番やり易いのではないでしょうか。

田中 Windows 2000のデータについては当分そうなると思います。御社のWindows 2000対応などをお聞かせください。
 当社ではWindows 2000に実際に対応できるメンバーを増やしています。それからドキュメントソリューションと絡んでコピーも一台のコンピュータのペリフェラルという感覚になってきますので、これからはコピー専門の技術者もMCPを持たなくてはいけないなど、そういう意味でそれぞれの技術者がクロスしてくるのです。Windows 2000だけというより、総合的にいろいろな知識を持てるような環境を当社の中で作ろうとしている状況ですので、技術者の有資格者の比率をさらにアップさせようと全社で取り組んでいます。Windows 2000はソリューションを意識した設計思考になっていますので、その辺のスキルをSE・CEから営業まで全部まとめていかないと来年度を乗り越えるのは難しいだろうと思っています。 当社では2月から全国各地で『実践ソリューションフェア』という大きなイベントを全国規模で開催致します。そちらの会場におきまして、Windows 2000とはどういうものなのかをより分かり易くご説明できるかと思いますので、会員の方にも是非見て頂きたいですね。今回のフェアのポイントは、Webビジネスソリューションを一番の旗印に、ナレッジマネジメントやドキュメントソリューション、各種アプリケーションなど、事例と合わせて分かり易く展示していることです。先ほどXMLの話がでましたが、運用アプリケーションなど、データの管理手法としてXMLはもう必須の条件です。2月のフェアでは実を結んだソリューションとしてお見せできると思います。

田中 Windowsキットで会員にもご案内できますが。
 是非会員の皆様にもお越し頂きたいと思います。当社オリジナルのドキュメントソリューション「ODS2000」をパック化して数多く展示する予定です。中小企業でも簡単に導入できる商品やサービスを中心に目的別にコーナーを設置し、展開していきます。「ODS2000」とはドキュメントを切り口に、お客さまの欲しいもの、欲しいサポートを総合的に提供するサービスです。当社は、コピーで15万社、全体で25万社のユーザーを持ち、コピーのメンテナンスからシステムのアプリケーションサポートを含めたサービスにおいて長い歴史を持っています。コピーとコンピュータの両方で技術サポートができる会社はそう世の中にないと思います。メーカーレベルでもコピーに強い所はコンピュータに弱いですし、そういう意味では当社は独特のスタンスを持っています。

田中 『実践ソリューションフェア』はどのような特長を持っているのですか。
 大塚商会のスタンスは、実際自分達で使ってみて確かめたものを売る、というものです。社内で使って駄目なものは売りません。自社で開発したソフトも自分達で導入・利用してみて満足したものしか販売していません。

田中 その分だけ自信を持っているということですね。
 タイトルが『実践ソリューションフェア』となっています。実践ということは、イメージフェアでないということを意味しています。会場には基本的にメインステージを用意しておりませんので、業種別のアプリケーションをコーナー別に展示し、そのアプリケーションにそれぞれ値段を付けていています。これにより、お客様には気に入った商品をその場でご注文頂けるシステムになっております。各コーナーには大企業・中小企業向けの商品はもとより、SOHO向けのものも含め事例を中心に紹介・展示しておりますので、フェアのタイトルに「実践」と付けた理由は十分感じて頂けるのではないでしょうか。大塚商会に中小企業のユーザーさんが多いのは、他企業では専任者をなかなか置けないという状況を理解した上で、手厚くサポートできる体制を持っているからではないでしょうか。ユーザーさんから、「いざという時には大塚さんに頼んでおけば大丈夫」と言って頂けた、これが当社のバックヤードなのです。最近特に商品の開発中、研究段階といった状況が多い中、ご契約頂いた商品はなるべく短期間で導入を進め、すぐに利用できるようにすることでユーザーさんから厚い信頼を頂いております。

田中 契約すれば直ぐ使える状態ですか。
 そうなります。会場で新製品発表という場合も、もちろんありますが、基本的には当社が自信を持ってご紹介できる商品しか展示しておりません。

田中 他にコンソーシアム活動としてセミナーをやっていますが、御社と一致するところがあれば協力していただきたいのですが。
 Windowsコンソーシアムさんには同業の方が沢山いらっしゃると思いますが、当社でご協力できることがありましたら是非参加させて頂きたいと思っております。当社では現在、教育ビジネスの大きなプロジェクトを推進しておりまして、今年4月より各種スクールの開校を予定しています。これはエンドユーザーさんから同業の管理者の方にまで当社のノウハウを活かしながらオープンな考え方で教育ビジネスを進めていく計画です。その辺りでもWindowsコンソーシアムさんの会員の皆さまの教育を含めて、もっとご協力できればと思います。

田中 カタログなどの案内書類をいただけたらキットに入れられますが。
 是非よろしくお願いします。

田中 それでは、お忙しいところありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。



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