COMDEX Fall'99見聞録(Part:2)

Windowsコンソーシアム会長 松倉 哲


基調講演:
Bill Gates(米国Microsoft会長兼CEO)


 この内容は、もう各雑誌やMSのHPで紹介されているので詳細には書きませんが…前夜祭としての基調講演でした。相変わらずの超満員で今年利用しているVenetian(ベネチアン)Ballroomに立見席を設けての講演で「Personal Web」と題した内容でした。
 「1975年のマイクロソフトのビジョンは「A computer on every desk and in every home」でした。」からスピーチが始まりました。内容のさわりは…・・


 今日PCの普及速度は予測をはるかに超えて家庭への普及率は54%にまで達している。産業の進歩はPCの価格を下げ、PCの50%がインターネットに接続、インターネット上に音や映像が主流になり1999年は17百万世帯でオンラインショッピングを体験し1000億ドル規模に成長した。ベンチャーキャピタルも今年の上半期で既に70%アップの126億ドルを投資している。途中恒例のビデオで映画「オースチンパワー」や裁判風景のパロデイを放映し場内を爆笑の渦に巻き込んだ。
 今後のコンピュータ革命の1つとしてパーソナライズWebの構築を実現するXML技術を重要としており普及は近い将来であるとしBizTalkドキュメントで供 給する仕組みが必要である。 パーソナルWebのサービスは個人の仕事と一緒にファイルやメデイア等何処からでも利用できる。TV、電話、PDAや自動車からもサービスが受けられる。
1999年のビジョンは「Empower people through greet software any time,any place,and on any device」である。

 昔はBigBoxと称するモデルであり垂直にまとめられ金がかかりダム端末しか利用できず機動性を犠牲にしていた。利点はスケールのみである。
 PCモデルでは、個人の向上が視点であり高いスキルを多くの会社が必要としている。ソフトウエアの幅、参加に低い障壁、簡単にカスタマイズやプログラムが可能である。スケールが挑戦である。
 新しいOSとして2000年2月に出荷するWindows 2000の紹介をした。Windows CEからWindows NTまでOSを利用したPC群を舞台上でみせた。個人が必要とする情報や保有する情報を集めたPersonal Webにより、家庭のユーザーにとっては、より速く、音楽や画像など多様な情報を入手できるようになる。
 インターネットを駆使するナレッジ・ワーカーにとっては、的確な情報を的確な時間に入手できるようになる。と言うような内容でした。

他の基調講演では、
米Sun Microsystemsのスコット・マクネリー会長兼最高経営責任者(CEO)、米Hewlett-Packard 社新社長兼CEO Carly Fiorina女史、ソニー代表取締役社長 出井伸之氏、Linus Torvalds氏等が講演された。


● 気になったブース紹介

(1)Star Office 5.1
今回脅威のキラーソフトとして無料配布したSun MicrosytemsからのStar Office 5.1である。ワープロ、表計算、プレゼンテーション、グラフィックとオフィースツール群でLinux,Windows,Solaris,OS/2上で動作するJava製品のWeb版である。もちろんMicrosoft Office等のファイルを読み込むことができる。

(2)PICOLO
CCDカメラですが小さなサイズで力持ちって感じです。TV会議のカメラはさておき監視用のカメラとして良く見ないとカメラがわからない…。

(3)花盛りMP3再生プレイヤー

Sonyのステック型MP3再生プレイヤー


次号に続く

(富士ソフトABC株式会社 取締役 副社長)



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