会員会社情報


■ 会員会社セミナー

● パーベイシブ・ソフトウエア株式会社

去る9月3日、都内恵比寿のウエスティンホテル東京においてパーベイシブ・ソフトウエア株式会社主催による「技術概要説明会」と「パートナー製品紹介」が開催されました。同社代表取締役横田耕作氏によるご挨拶、株式会社エージーテックによる「db-Exchange」の紹介、テニック株式会社による「Key SQL」の紹介、日本シーゲートソフトウェア株式会社による「Seagate info」の紹介のあと、「技術概要説明会」として、「Pervaisive.SQLのパフォーマンス・チューニングの方法」の解説とデモンストレーションが同社カスタマー・エンジニアリング・スペシャリストの森正明氏により行われました。


 同社は、6月16日に3種類の最新組込み型データベース エンジン(PC用途以外)の技術を発表しました。この新しい3種類のデータベースエンジン(Pervasive.SQL2000 for Mobile Device、Pervasive.SQL2000 for Embedded Systems、Pervasive.SQL2000 for Smart Cards)は今後急成長が予測されているエンベデッドシステム、モバイルデバイス、スマートカードの3つのマーケットをターゲットにして、それぞれに最適なフットプリント機能を提供するものです。

横田社長ご挨拶


 今回のセミナーの趣旨は、まず第1に弊社製品Pervaisive.SQLの技術的な使い方、テクニックをご説明させていただく。そして第2に我々のパートナー様の商品と上手く組み合わせることができるということで、トータルソリューションの一例をご紹介させていただく。技術者の説明に入る前に弊社の新製品とサービスの強化についてお話させていただきたい。

 第1に、今日のセミナーはPervaisive.SQLの現行版7.0で説明させていただくが、米国では次期バージョンであるPervaisive.SQL 2000の出荷が始まっている。Pervaisive.SQL 2000日本語版の出荷については、今のところ11月頃位と予定している。これの詳細な説明については、近い将来にセミナーを計画しているので、そこで詳しくご説明したい。今日発表できることは、ピア・ツー・ピアの機能が復帰するということと、非常に高性能のSQLエンジンを搭載するという2つであるが、また現バージョンのバグフイックスも行う。詳細機能はその説明会にご出席いただくか、または弊社ホームページ(http://www.pervasive.co.jp/)にできるだけ詳しい説明を掲載する予定であるのでアクセスしていただきたい。

 新商品の第2にガレリオがある(6月中旬に発表会を行った)が、モバイルコンピューティング用のフットプリントの非常に小さなデータベースということで、米国で9月に出荷されるバージョンは50K以下、またスマートカード向けの極小のフットプリントは10K以下で12月頃出荷する予定である。このあたりの商品には既に、2、3のお客様がアプローチをかけており、モバイルコンピューティングが進んでいる日本でもアグレッシブにマーケティング活動を進めていきたい。また、このガレリオについても近い将来、特別セミナーを設けて実際のデモや事例を紹介したい。

 第3に弊社のサービスについてであるが、昨年9月にテクニカルサポートの業務が開始して、まる1年が経った。サポートプログラムに関しては1インシデントからダイアモンド(無制限インシデント)までの各種のプログラムを用意しているのでお客様のニーズに応えられるのではないかと考えている。また、技術者のニーズにも順じ依存しており、7月から教育プログラムを開始して1日コース(イントロダクション)、2日コース(アドバンスト)、3日コース(コンプリート)と各コースを準備している。また、9月からお客様のアプリケーションのマイグレーションに対するお手伝い、オンサイトサポート、2000年問題に対するコンサルティング業務などを開始した。詳細は、弊社ホームページを見ていただくか、お気軽に弊社のサポート部隊までご連絡いただきたい。

 このように次々に新製品を出しているが、バックボーンには3つの信条「第1に使いやすいツールにすること、第2にメンテナンスフリーであること、第3にお値段として適切であること」があり、これからも長く続けていきたい。我々が成功するには、我々の製品・技術が優れているだけでは100点満点ではないと考えている。我々の製品とサービスをまずお客様に使っていただいて、最初にお客様がご成功されなければ駄目であると意識している。そうするために我々はもっとお客様の声を聞いていかなければいけないと考えている。本日は、パーベイシブ主催のセミナーであるので我々サイドの方から一方的に説明を出すような形になっているが、是非お客様の声をセミナーの後や後日でもよいから聞かせていただきたい。これは建前で申し上げているのではなくて、真剣にお客様の声を聞かないと駄目だと考えている。そのためにも、いい話ではなくて、この商品にはここが抜けている、こうしなければならない、というような我々にとっては耳が痛いような話を是非とも聞かせていただきたい、と真剣に考えている。是非ともよろしくお願いしたい。

 今回のセミナーは、「Pervaisive.SQL 7のパフォーマンス・チューニング」をテーマに、『データベースエンジン』、『アプリケーション』に絞って説明が行われました。

講師の森 正明氏

 『データベースエンジンのパフォーマンス・チューニング』では、最新のエンジンを使う、最新のリクエスタを使う、パッチ・サービスパックの適用、モニター(通信スレッド数、リモートセッション数、ワーカスレッド数、ファイル数)の活用について、各項目の具体的な説明がありました。

 『アプリケーションのパフォーマンス・チューニング』では、ディスクアクセスのチューニングのアプリケーションとしてトランザクションおよびリレーショナルについて説明がありました。

 最後に、パフォーマンス・チューニングというのは、「できるだけ早い段階(設計・開発)で行う」、「運用前の十分なテスト」、「チューニングのポイントを絞る」、「トレードオフ(耐障害性、読み出し優先か更新優先か)を考慮する」、「多くのパラメータを一度に変更しない」、ことが肝心であるとまとめられました。



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