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<プレス・コンファレンス>

●インプライズ株式会社 JBuilder3記者発表会、大木社長ご挨拶

5月17日、インプライズ株式会社は、JBuilder3の記者発表会を行いました。席上、代表取締役社長の大木博様(Windowsコンソーシアム理事)より「インターネット」ということでお話がありましたので、ご紹介いたします。


 20世紀も残すことあと僅かで21世紀を迎えようとしています。私達は毎日の生活の中で世界のいろいろの情報や出来事、事件というものをその都度知ることができるのですが、世の中の変化、時代の変化ということに対しては、身近に感じるということはなかなか日常の生活の中ではないように思います。10年、50年、100年いう一つの時代のスパンで見ますと、20世紀、1900年代は非常に大変激しい変化が起こった世紀だと思います。技術革新、科学技術の面でも非常に多くの新しい発明、進化があり、また生命についてもいろいろな研究がなされています。こういうものは私達の人生観や世界観に大きく影響を与えてきているのではないかと思います。今後また21世紀そして西暦3000年に向かいまして、新しい技術の変化を呼び起こすようないろいろなテクノロジーが今生まれてきているのではなかろうかと思います。
 インターネットはまさにそういった新しい21世紀に向けての新しい時代の変革を担う一つの大きな要素ではないかと思います。インターネットはアクセスするユーザー数、企業が要求する情報システムの提供、また新しいビジネスの創造ということで私達個人それから企業体、国家というものを変えさせるくらいのインパクトのある一つの情報コミュニケーションのインフラストラクチャーであると思います。
 インターネットについて、米国の調査会社のデータによりますと、インターネットは1997年7800万人のユーザーであったと聞いています。それが2002年には5億1500万人、5億人を超すアクセスユーザーに拡大すると、またWebサイトにつきましても去年で3500万サイト、大体ここ数年は25%以上の生長で急増しているというデータがあります。また、インターネットをビジネスの面で見ますと、ネットワークサービスの分野では今年6兆円のビジネスと、またWebサイトのオペレーションのビジネスでは1.8兆円と、さらに開発ツールのビジネスも今年2000億円を越えるだろうと予測されています。また、エレクトリックコマースの世界においては、今年は米国では22兆円の規模、日本でも8兆円の規模になるだろうと予測されています。非常に巨大なビジネス市場がインターネットをベースに形成されてきているわけです。エレクトリックコマースの世界では書籍やレコードの販売、またオークションといった仲介業の新しいビジネスが新しい形態でどんどん生まれています。部品の調達をインターネット上で世界中から行う企業、ある特定の取引先にクローズドのWebサイトを設けてビジネスをインターネット上で展開するといったように、革新的に新しい情報システムやインターネットシステム上で新しいビジネス形態がどんどん創出してきています。
 こういった新しいインターネットのビジネスに対して、アメリカと日本とでその取組み方にちょっと温度差があるようなところもあります。アメリカの方は、新しいテクノロジーとか新しい技術に対して(これはインターネットを含めてですが)非常に積極的に取組む、そしてリスクも理解しながら新しいシステムを取りこんでいって新しいビジネスに備えるというところがあると思います。日本は従来から特に情報システムの世界では非常に安定性とか安全性というものを重視して、保守的な対応であったと感じられるところも多々あったと思います。先ほどから申し上げていますように21世紀にかけてはこのインターネットをベースにしまして大きくビジネスは変化する、日々の中ではそれほど認識できないのですが、あるスパンで見ますと本当にビジネスというものは様変わりするといったようなビジネス社会になっていると思います。ですから日本でも従来からの保守的な対応ということだけではなくて、情報システムを担当なされる方々がより新しいテクノロジーを積極的に取りこんでインターネットの情報システムを構築なさると、これが次の時代のビジネスチャンスを逃さないもっとも重要な時であると認識しています。
 急速に拡大するインターネットビジネスを推進していくインターネットのシステムの開発にJavaというものが非常に注目をされてきました。Javaは1997年、2年前は50億円の規模の市場であったと、2001年にはこのJavaは7倍の350億円の市場規模になると予測されています。
 私どもはインターネット情報システムが求めるシステムの拡張性なり柔軟性、そして信頼性といったものに対応する一つのソリューション、多層分散オブジェクトコンピューティングということで提唱させていただいております。Java、JBuilderに関しましても今回CORBAの対応、データベースの機能の強化、さらにEnterprise Java-Beansの強化、そしてJavaツールの対応ということでJBuilder3を6月に発売を行う予定でございます。 JBuilder3につきましては、ますます日本におきましてJavaコンピューティングが活発に行われる中で、私どもは企業の情報システムによりご利用いただけるように期待し、また添える自信を持っております。JavaとCORBAによる情報システム、インターネットシステムの開発ということでは日本でもいくつかの企業様が取組んでおります。私どもの昨年のJBuilderの売上げに関しましてもEnterpriseバージョン、企業向けのJBuilderは売上げの7割近くを占めております。
JBuilderは確実に日本でも企業の情報システムの中でご採用が進んでおります。また、さらにJBuilderを今後発刊していく上で私どもは各種のセミナーを積極的に行っていきたいと考えています。さらにJavaの開発者、特に企業系のシステムを開発なさる方のためにJBuilderのトレーニングにもさらに一層力を入れていきたいと思っています。JBuilderのトレーニングとしましては、グローバルナレッジネットワークさんと今回は提携をしてJBuilder3のJavaのコースを8月から実施しようと計画しています。またさらに、私どものテクニカルサポート、コンサルテーションといったプロフェッショナルサービスもさらに充実させていきたいと考えております。JBuilder3を発刊するにあたり従来からのパートナーさんに対しましてより一層の営業販売支援さらに技術支援を行っていき、この新たなインターネットシステムの開発、さらにJBuilderの認められている市場に対しまして私どもはお応えしていきたいと考えております。
 21世紀の中で新しい時代を担うインターネット、そしてインターネットのシステムを構築するためのツールとして私どもは、JBuilder3を今後ともより一層力を入れて日本市場で拡販していきたいと思います。JBuilder3、インプライズ、合わせまして今後ともご支援いただければ大変有難いと思います。


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