新春のご挨拶



Windowsコンソーシアム会長 松倉 哲

 1999年明けましておめでとうございます。
 昨年から景気もいまいちはっきりせず情報処理業界にも明るい話題が少ない1年でした。パソコンに関しては、コンシューマ向けは昨年下期あたりから少しは元気になった気がしますが企業向けは厳しい状況でした。2000年にあと1年になった今年は、是非とも2000年への飛躍の年でありたいと思います。幸い兎の年でもあり何かが起こる気がします。昨年はWindowsファミリーでの一つでありWindows 95の次バージョンのWindows 98が発売され予想以上の反響でした。さらにWindows CEやWindows based Terminal等が世に出されました。今年はどうなるでしょうか? 注目は、Windows 2000の動向でしょうか。出荷日の遅延が続いている製品だけに1999年に出るかが非常に重要課題になるでしょう。
 今年のWindowsコンソーシアムは、Web上で構築しているWindows Shoppingのカタログを充実させ,会員各社の製品をユーザーの方々に周知していただく機会を増やすことを重点課題とします。また下部組織のWindows DNAコンソーシアム、Windows CEコンソーシアム活動も本格化する年にいたします。さらなるWindowsビジネスの発展に10年目を迎えたコンソーシアムとして活動してまいります。会員方々にもさらなるご支援をいただきますようよろしくお願いいたします。

(富士ソフトABC株式会社 専務取締役)





副会長 下川 和男

 新年、あけましておめでとうございます。いよいよWindows 2000の年となりましたが、これは、取りも直さず、今まで我々が大変お世話になった「Windows」ソースプログラムが消え去ることを意味します。Windows 3.1、Windows 95、Windows 98と我々が活動の基盤とし、悲喜こもごもの思い出がいっぱい入った、あのアセンブラ記述の「Windowsカーネル」ソースプログラムに別れを告げ、「NT」ソースプログラムに活動の場が移るわけです。  新しい場所で、会員各位がインターネット・アプリなど、新しい技術にチャレンジされる事を、副会長として微力ながら支援していきたいと考えていますので、今年もよろしくお願いいたします。
 また、今年から、今まで雑誌などに書いた原稿を、http://www.est.co.jp/ksで公開することにしました。お時間があれば、お立ち寄りください。

(イースト株式会社 取締役 兼 コミュニケーション事業部長)





副会長  大塚 勝已

 新年あけましておめでとうございます。昨年11月13日の通常総会において第10期の理事に選任され、その後の理事会において副会長に再任されました。当会の発展に微力を尽くして参りたいと思います。当会も今年10周年を迎えます。これまで当会が発展してきた経過には松倉会長の企画力、指導力により活発な活動と情報開示に携わる関係者の方々や支援されてきた会員会社の御尽力によるものであり心から敬意を表します。今年新たに設立された下部組織としてのWindows CEコンソーシアム、Windows DNAコンソーシアムに見られるように進歩、多様化するニーズに応える新たな活動をスタートさせることになりました。次の10年に向けて当会がますます発展することを祈念し会員各社の社業の御繁栄を心からお祈りし年頭の御挨拶とさせていただきます。

(カテナ株式会社 常務取締役)





副会長 大森 俊樹

 新年おめでとうございます。
 皆様ご存知の通り、昨年のPC市場全体としてはソフト、ハード共に低迷基調で推移いたしましたが、一方、新年のスタートにプラスになる材料としては、Windows 98のリリースと、これにつながる昨年末の個人需要回復基調がありました。
 私見ですが、昨年、Windows 98のリリース以降、個人ユーザー層、特に初心者ユーザーに質的な変化が感じられました。このことは一般個人生活へのPCの浸透、定着化が一段と進み、本格化する兆しとも考えております。
 インターネット、電子メール等の普及による影響もあるかと思いますが、昨年の初心者ユーザーは、生活を豊かにする機器として家電製品寄りの視点でPCを捉える傾向が強くなってきたと感じられます。極端な言い方をすると、PCを購入してすぐ使えることを期待しながら、説明書、マニュアルのたぐいは以前にも増してあまり読まれないようです。また解らない場合はその都度購入先かメーカーに問い合わせをすれば何とかなると考え、使えないときは製品を売る側、作る側が悪いと思われているようです。Windows 95が出現したときもこの傾向はありましたが、この時PCに飛びつき挑戦した方は今よりも謙虚で、多くが、自助努力の甲斐も無く挫折され、一説には初心者の50〜60%がその後の使用をあきらめたのではないかとのことです。初心者は商売の対象としては中々手強い相手ですが、個人ユーザー市場に限れば、これらの初心ユーザ層の取込みが、今年以降もWindows市場展開の大きな鍵の一つを握っているものとも思われます。
 今年もタフな市況と予測されますが、会員の皆様とともに、新しい動き、変化をキャッチアップし、微力ながらWindows市場の拡大に協力させていただきたいと考えております。

(株式会社クレオ 取締役 プロダクト事業部 事業部長)





副会長 孫 正義

 新年あけましておめでとうございます。年頭に当たりまして、ご挨拶を申し上げます。
 昨年は景気の低迷や銀行・証券会社などの不良債権処理などで社会的にも経済的にも混沌とした一年でありましたが、コンピュータ業界においては、世界的なインターネットの爆発的な成長により大きな変革がおき、将来への期待感が大きく広がった年だったと思います。また、Windows 98の発売、iMacの発売、ノート型パソコンの急速な普及などが特長的な年でもありました。
 米国ではインターネットによる、さまざまな電子商取引・新サービスが本格的に事業化しており、今年は全世界へと広がっていくものと思われます。また、日本では金融ビッグバンを迎え、オンライントレーディングなどの様々な新たなビジネスが登場してくるでしょう。
 これらのインターネットを利用したビジネスの拡大はわれわれの業界にとって大きなチャンスになると確信しております。
本年も、会員の皆様におかれましてもますますご発展されることを祈念しますとともに、今後も引き続き暖かなご支援を賜りたくお願い申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。

(ソフトバンク株式会社 代表取締役社長)





副会長 安田 誠

 新年あけましておめでとうございます。
 昨年を振り返ってみますと景気が低迷し、ビジネス全般が大変厳しい1年だったと思います。幸いなことに、その中でもインターネット/グループウェアを中心にした企業の情報化投資は比較的堅調ではあったものの、その目的や投資効果などについてより厳しく取捨選択されるようになってきたと感じております。
 2000年を目前にした今年も、インターネットを中心にした情報技術/コンピュータシステムの動きが、引き続きこの業界の主軸であると考えます。企業内やインターネットに存在している情報やコンピュータ資源を、標準技術に準拠したシステムで自在に使いこなせる環境がより現実的になってきています。ロータスも、引き続いてこの流れに沿った製品展開を進めてゆきたいと考えております。一つは、ノーツで提供していたグループウェアのサービスを、さらに基幹業務との連携を強化して、Webブラウザーやインターネットの標準技術で提供するということです。 もう一つは、個人や企業の持つ知識やスキルを組織の資産として共有・活用し、企業のビジネス価値や利益を増大させる「ナレッジ・マネジメント」という方向性です。今年は、Web標準技術を完全に融合させたWebアプリケーションサーバー「ドミノR5」と統合Webクライアント「ノーツR5」を提供して、より積極的にビジネスを展開してゆきます。
 また、いわゆる2000年対応問題も今年はどうしても避けて通れない課題であります。我々の提供しているソフトウェアがより広く企業の基幹システムとしての利用が進んでおり、そのインパクトやメーカーとしての責任も重大であると改めて実感いたしました。昨年からの関連の対策活動を今一段進めるとともに、製品・顧客サ―ビス両面において、より信頼や評価をいただけるよう強化徹底する所存です。
 最後になりましたが、コンソーシアム会員の皆様のますますのご発展を心よりお祈り致しますとともに、弊社への相変わらずのご指導ご鞭撻を賜りたく存じます。本年もよろしくお願い致します。

(ロータス株式会社 代表取締役 ゼネラルマネージャー)





理事 石井 幹

 新年あけましておめでとうざいます。
 日本経済の一日も早い回復が望まれる今日、企業が業績を向上させるのにPCがもはや不可欠であることは言うまでもありません。とりわけ最近では、データの蓄積・分析のツールからコミュニケーションのツールとしての役割が飛躍的に高まっています。Webがそのきっかけになったことは事実ですが、まだまだその何倍もの情報が紙のドキュメントの形で流通しています。
 特に営業や販促など売上に直結する現場でのコミュニケーション、すなわちカタログや販売資料などの文書作成にPCを活用し、説得力のある売り込みをはかろうという動きがさまざまな企業ユーザーさんから聞こえてきています。
 こうしたドキュメントは「必要な情報=事実」のみならず、画像や図版などを通してニュアンスや雰囲気など感性の部分まで伝えることが求められています。ある調査によればデータベースや帳票など定型の情報(データ)は企業内の全情報のわずか12%に過ぎず、大半の情報は一般の文書の上に存在するそうです。これからは残りの88%の情報をいかに有効に活用し効果的に伝えてゆくかがビジネスの成功にとってひとつの鍵になるのではないでしょうか。
 グラフィックとドキュメントソフトのメーカーとして、また、電子文書ツールAcrobatを提供するメーカーとして、こうしたPCの新しい活用を積極的に提案してまいりたいと思うとともに、それがひいてはWindowsユーザー様のビジネスの活性化につながり、日本経済の回復の一助になれば幸いです。

(アドビシステムズ株式会社 チャネルセールス ディレクター)





理事 大木 博

 新年あけましておめでとうございます。
 Windowsコンソーシアムも第10期を迎え、今年は、21世紀に向けて新たなWindowsの世界を築いていく第一歩となる年と思います。
 私どもも、昨年6月の社名変更(ボーランドからインプライズ)により、従来から販売しておりますWindowsの開発ツール製品、Delphi、C++Builder、JBuilderに加えて、クライアント・サーバー・システム開発製品、さらに、エンタ−プライズ向け製品の投入、つまり、企業の基幹システムの開発、運営、マネージメントを支援する製品の販売、サービス提供の事業拡大に注力してまいりました。
 お陰さまで、この不況下ではありますが、着実にビジネスを伸ばすことができ、現在、エンタープライズ、クライアントサーバー製品の売上が全体の50%以上を占めるまでになりました。  今年はさらに、飛躍的な成長が見込まれる分散オブジェクト・コンピューティング・システム向け製品、Application Server、VisiBroker等、今後の情報システムの基盤となる製品の拡販に全力で取り組んでいく予定です。
 今年もまたビジネス環境の厳しさが予想されてはおりますが、21世紀に向け、インターネットをインフラとした新情報システムの構築は各企業にとって「待ったなし」の急務であると思います。
 まさに、分散オブジェクト・コンピューティング・ベースのシステムへの本格的取り組みが始まる年、と私たちは今年を位置づけております。
 是非、今後とも、ご指導ご鞭撻、よろしくお願い申し上げます。

(インプライズ株式会社 代表取締役社長)





理事 大塚 実

 新年おめでとうございます。
 昨年は日本経済全体が不況に苦しんだ1年でした。長引く経済不況の中でコンピュータシステムの販売もこれまでになく厳しい状況となり、業界全体では、PCの販売台数が前年割れの模様です。特に法人需要は金融の貸し渋り等の影響を受け、かつてない大不振でした。しかし、コンシューマ向けでは「Windows 98」などによる市場の活性化、デジタルカメラやプリンタ等の周辺機器販売の健闘など、若干の明るさが見えてきております。
 今年の業界予測も昨年迄の2年連続マイナス成長からプラス予想に転じております。政府の大型景気対策の効果も出始め、さしもの大不況も今年の下期頃には上向き傾向になるものと思われます。特にビジネス系では企業が生き残りをかけて新しいシステムを構築し、業務改善を図らねばならないので、このところ過度に抑制されていた情報化投資が、今年は必ず活発化すると予想しています。また、これからはネットワークやWebの時代であり、ビジネス系・コンシューマ系とも、ユーザーニーズはノンハード分野に向かっております。価格だけではなく、ソリューションやサービス・サポート・教育等が重視されるようになるでしょう。 当コンソーシアム会員の皆様も、目まぐるしく変化の激しいこの難局を乗り切るためには、それぞれの立場から経営内容を再検討して得意分野を伸ばし、不得意分野についてはパートナーと手を組んで補っていくことが必要と思われます。また、共通する部分を協力・強化してプラスアルファを生み出していくことも重要になるでしょう。
 当社もコンソーシアムを通じて会員の皆様とともに、積極的な活動を行っていく所存です。会員の皆様のご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申しあげるとともに、皆様のますますのご繁栄をお祈りいたします。

(株式会社大塚商会 代表取締役社長)





理事 斉藤 肇

 皆さん、明けましてお目出とうございます。
 昨年は金融不安をベースとした経済環境の悪化やら様々な事件の発生等でスポーツの長野オリンピック、ワールドカップサッカーを除いては世紀末的な、余り良くない年のようでした。そのような状況の中でもWindows 98の発売によってパソコンの個人消費は確実に上向きに転じ、今年のパソコン市場は対前年度プラス成長とどこの調査機関も予想しています。
 また、マクロ経済の成長は若干のプラスになるのではないかと政府は予想をしていますが、これは単に政府の政策がすべてということではなく、ミクロの個々の企業の努力の積み重ねがマクロ経済という形で現れるのであると思います。
 今日のアメリカの好況は、10年ほど前の不況時に日本からの経営を学び、それ以上の生産性の高い企業へと変身させることによって生まれたと言っても過言ではありません。特に、ITに重点的に投資をして、BPR・SCM等を実現させたのが大きなポイントだと考えます。
 我々も今このことに気付き始めた訳ですから、ここ2〜3年でITへの投資を増やし、個々の企業が日本的な甘えを捨て、自己変革の大きな努力を行えば、必ず安定した経済を支える競争力のある生産性の高い企業へと変身できると思います。IT産業を支える我々が頑張れば日本経済も再生すると信じ、1999年は皆さんと伴に私達自身とお客様の競争力の回復に努力したいと思います。

(オムロンアルファテック株式会社 取締役 システムインフラ事業部 ゼネラルマネージャ)





理事 村井 清二

 新年あけましておめでとうございます。いよいよ今世紀最後の年となります。色々なことがあった1998年ですが、新しい世紀を迎える胎動があちらこちらに見えてきています。1999年はまだ調整の年かもしれませんが、2000年に向かって多くの新しい試みが行われるでしょう。特にPC市場はCPUのパーフォーマンスがネイテイブでDSPを凌駕する時代に入ります。PCがレコーデイングミキサー,録音機,電子楽器やシグナルプロセッサーの役割をはたし、PC自体が音楽録音スタジオそのものといった時代に突入します。USB,IEEE1394といったプロトコルもホットプラグ的プラグアンドプレイを実現してくれます。今まで「人にやさしくない」といった批判のあったPCもいよいよ家電製品並のやさしさを身につける時代になってくると確信しています。
 1999年はおおいなる飛躍の年にしたいと願っています。今年も皆さまにとって良い年であることを願ってやみません。

(株式会社カメオインタラクテイブ 代表取締役副社長)





理事 加藤 寿郎

 新年明けましておめでとうございます。
本年も皆様にとりまして充実した実り多い年となりますようお祈りしております。
 私は昨年末の総会にて理事として選任されました。微力ではありますが業界発展のため全力を尽くしたいと存じます。どうぞ宜しくお願いいたします。
 さてコンピュータソフト、ハードメーカーを中心としたコンソーシアムの中で、印刷会社がなぜ、と疑問をもたれるかと思います。
 ここ数年の間に、出版、印刷業界も大きなデジタル化の流れの中で大きく変容してきております。従来の紙媒体での書籍、雑誌の出版という形態より、電子媒体での出版が急速に拡大してきております。出版コンテンツはCD-ROM、今年急増するであろうDVD、ネットワークによる配信、そして放送との連携と商品形態の拡がりをみせてきております。この電子出版物をみるためのプラットフォームの中心はWindowsパソコンであり、皆様と密接な連携をとってビジネス展開をしていかなければならないと思っております。
 21世紀も目前に迫ってきております。本年は異業種の情報交換、ビジネス展開の場であるコンソーシアムのさらなる活性化を図り、明るい21世紀を迎える準備の年と位置付けて頑張りましょう。

(凸版印刷株式会社 情報・出版事業本部 技術開発本部開発技術部 部長)





監事 東 貴彦

 Windowsコンソーシアム会員の皆様、新年おめでとうございます。Windowsプラットフォームはパーソナル環境から企業システム、産業システムまでスケーラブルな製品系列を整え、豊富な開発ツール、強力なMicrosoftR BackOfficeR Server製品群、対応するアプリケーションの充実とともに、高度情報利用推進の一翼を担うに至っております。これはひとえに早くから弊社のWindows戦略にご理解とご支持を賜り、あらゆるビジネスの可能性にチャレンジを続けてこられたWindowsコンソーシアム会員各位の10年間にわたるたゆまぬご尽力の成果であると、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
 私どもにとって1998年は何といってもMicrosoftR WindowsR 98の成功であり、多くの業界関係者が「予想外」と感じるほどWindowsプラットフォームに対する市場の広汎な支持を認識し、厳しい経済環境下で新たな挑戦に向かって勇気付けられたのではないでしょうか。一方、企業システムの分野では「TCO (Total Cost of Ownership)削減」の大命題のもと、ERP、SFA、Workflow、Document Managementをはじめとする業務システム、さらには投資信託窓口販売システム、小売りPOSおよび店舗システム、三次元CAD/CAM、SCADAなどの産業システムで、プラットフォームとしてのMicrosoft Windows NTRとBackOffice、開発ツールとして新たに投入されたVisual Studio Version 6.0が採用されております。
 年が明けて1999年もMicrosoftR SQL Server? Version 7.0、MicrosoftR Office 2000を始めとする製品の出荷が予定されております。SQL Server 7.0が提供するData Warehousingソリューション、MicrosoftR Exchange Serverが提供するData Logisticsソリューション、Windows NT Workstationが提供するユニバーサルなワークステーション環境などを通じて私どもが目指すものは「DNS (Digital Nervous System) の実現」です。ネットワーク上に分散され、自律的に動作するコンピュータシステムが相互に協調、連携しながら企業の中枢神経となって生産性と競争力を支えるというシステムモデルは高い目標ではありますが、新しい世紀を迎えるに際して是非とも普及させておかねばならない環境であると信じております。
 今年もマイクロソフトは新製品の提供、技術情報の提供、ソリューション開拓普及活動などを通じて会員の皆様とのパートナーシップを強化し、皆様のビジネスチャンス拡大と具体化に貢献してまいります。どうぞ引き続きご指導とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

(マイクロソフト株式会社 ソリューションデベロッパー事業部 事業部長)





技術顧問 三ヶ野原 敏郎

 Windowsコンソーシアム会員の皆様、あけましておめでとうございます。昨年もWindowsについての技術啓蒙活動にご理解、ご協力を賜りまことにありがとうございました。
 98年はまさにWindows DNA(Distributed interNet Applications Architecture)が本格的に立ち上がった年と言えます。COM(Component Object Model)やスクリプティング技術を使った3階層システムは急速に企業システムへと浸透しています。
 99年は引き続きWindows DNAが浸透していくことに加え、Windows 2000の出荷に向かって新しい技術が具体的に提示されていく年になります。例えば今までスペックレベルでしか語られなかったCOM+もその機能を実際に動作する環境とともに提供されます。これらは今までのCOM技術のスケーラビリティを飛躍的に高めるものであり企業の基幹システムを支えてゆくものになるでしょう。またこのようなスケーラビリティの強化は、Active Directoryによるリソース管理やセキュリティ技術などさまざまなサービスとしても提供されます。さらにはXMLなどの技術を使った企業間のメッセージ交換など、インターオペラビリティを強化する技術も立ち上がります。またソフトウェアの部品化という観点からは、Office 2000の登場によりOfficeアプリケーション自身が単なるワープロ、表計算という領域を越えて、アプリケーションを構築するインフラとしてより企業システムに密着してきます。この動きは各ベンダーから提供されるCOMコンポーネントの一層の促進にもつながります。
 Windowsデベロッパーの方々は、これらの技術を学ぶという段階から実装する段階へと移ることになるでしょう。弊社といたしたしては、コンソーシアム会員各位はじめデベロッパーの皆様に、Windows DNAに基づく最新技術情報をタイムリーにお伝えできるように努力致します。
 本年も会員の皆様のさらなるご発展をお祈り申し上げさせて頂くとともに、今後のご指導とご支援を賜りますよう何卒宜しくお願いいたします。

(マイクロソフト株式会社 ソリューションデベロッパー事業部 デベロッパー製品部 副事業部長 兼 デベロッパー製品部長)




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