この一年を振り返る
Windowsコンソーシアム会長 松倉 哲
あっという間に1998年も終ろうとしています。Windows NTもWindows 2000に名前が変わり、雑誌のタイトルはどうなるのだろうかといらぬ心配をしているこの頃です。1998年はマイクロソフトさんの組織変更が、1月1日付から実施されたと記憶しています。顧客及びチャネル向けサービス機能の強化と製品マーテテイング部門の組織を統合した大幅な組織変更でした。
1998年を振り返りますと、
- 1月30日
- SQL Server Enterprise Edition Version6.5発売
- Host Replicator Version1.0発売
- 2月5日
- Windows98 Preview Program実施
- 2月18日
- InternetExplorer4.0 for Macintosh無償提供開始
- 3月11日
- Handheld PC powered by Microsoft Windows CE Version2.0発売
- 3月13日
- Word98 for Windows発売
- IME98発売
- BackOffice Small Business Server Version 4.0J発売
- 3月19日
- WindowsNT4.0機能拡張版提供開始
- 4月6日
- Windows-Based Terminal日本語版開発表明:大手11社
- 4月24日
- SNA Server Version4.0発売
- 4月16日
- 米国で6月25日Windows98発売を発表
- 5月29日
- BackOffice Server Version4.0発売
- 6月23日
- Windows CE Toolkit for VisualC++5.0予約開始
- 7月17日
- Site Server 3.0発売
- Site Server Commerce Edition発売
- 7月10日
- Office 97 Powered by Word98発売
- 7月25日
- Windows 98日本語版発売
- Outlook98 for Windows発売
- 8月7日
- SQL Server Version7.0日本語版ベータ3リリース開始
- 8月21日
- IntelliMouse USB対応版発売
- 9月4日
- Office98 Macintosh Edition発売
- 9月18日
- Exchange Server Version5.5の機能強化版リリース
- 9月25日
- Windows NT Server Version4.0 Terminal Server Edition発売
- Visual Studio 6.0 Enterprise Edition発売
- 10月1日
- Microsoft Commercial Internet System2.0発売
- 10月16日
- Netshow Theater Server3.0発売
- 10月23日
- Office97 Powered by Word98,Personal Business Edition発売
- 10月28日
- Microsoft Developer Network Library提供
- 11月1日
- Microsoft Open License改定
- 11月20日
- Microsoft SQL Server 7.0無償アップグレードキャンペーン開始
- 12月1日
- Micorsoft Premier Support for Developer開始
- 12月3日
- Microsoft Windows CE for the Palm-size PC Version1.1発売
と企業ユーザーにとってはいろいろな製品が今年も出荷されました。下位Windowsから上位のWindowsまでファミリー化ができた年ではないでしょうか。
一番は、何と言ってもWindows 98の発売だと思います。Windows 95の出荷の騒ぎを経験していましたので、発売後あのような記録的な販売実績になるとは予想しておりませんでした。真夏、7月25日から26日の2日間で25万本(Windows 95のときは4日間で20万本)を販売しWindows 95よりも深夜にお客が来ていたと聞いたときはパソコン人口が大幅に増えたと実感しました。
上期は個人売りが今一つでしたが、下期に入りまた増えつつあるとの情報も聞きます。社会全体が不景気感が取り巻くなか少しずつ明かりがチラついてきているような気がします。
Windowsコンソーシアムの今年のメインはやはりWindows製品の総合カタログ「デジタルWeb情報としてのWindowsShopping」ではないでしょうか?まだまだ全商品が登録されていませんが、来年にかけて会員の皆さま方にご協力いただき一般ユーザーが安心して探せるデータベースとして開放していきたいと考えております。
初めて知る方やまだ登録をしていない方はWindowsSopping商品カタログとしてhttp://cat.wincons.or.jpに御社製品情報を登録してより多くのユーザー様にご利用頂きたいと思います。またWindowsコンソーシアムのホームページもリニューアルを実施してより判りやすくしました。特に下部組織としてWindowsCE、WindowsDNAコンソーシアムに関しても別々のホームページ(http://ce.wincons.or.jp、http://dna.wincons.or.jp)を用意し特有の情報が判るようにしました。セミナーに関しては会員様の知識レベルがそれぞれ違っていて委員会も苦労している点ですが、月に2回ペースで各委員会の担当分野でのセミナーを企画して実行しています。もちろんセミナー参加者からのアンケートによるセミナーも考慮しており、日増しに要望が増えております。
この1年も慌ただしく終わりますが1999年も更なるコンソーシアムの高度化をする予定でおります。今後共に会員の皆様方のご協力とご支援をお願いいたします。
(富士ソフトABC株式会社 専務取締役)
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