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Windowsコンソーシアム顧問 高橋 三雄 今年の７月25日、久しく待望されていたWindows 98がとうとう発売されました。Windows 98は、一見するとWindows 95とあまり変わらないように見えますが、さまざまな機能がいっそう便利で使いやすく工夫されており、またDVDなどの新しい機器が使えるようになるなど、画期的な進歩をとげています。なかでも、インターネットとパソコンを融合させたことは、特筆に値します。 パソコンはますます便利で使いやすくなったといってよいでしょう。これを仕事や勉強や趣味に大いに生かしていただきたいと思います。しかし、パソコンを使いこなすのに、何も勉強しなくてよいというわけにはいきません。そもそもパソコンは私たちの身の回りにある機械の中で最も複雑なものですし、その上、最近のワープロをはじめとする応用ソフトは非常に多機能になっているため、それらをマスターするにはかなりの努力を強いられるのが実状です。 本シリーズは、このような状況にあって、多くの方々ができるだけ効率的にパソコンをマスターするにはどうしたらよいか、という問いに対する私たちの回答です。そのために、まず取り上げるテーマやソフトは、誰にとっても本当に役に立つものだけに絞り込みました。 次に、記述の仕方に工夫を凝らしました。その特徴を一言でいいますと、シリーズ名にあるとおり、「実戦的」ということになります。例えば、ワープロソフトの巻を例に取りますと、誰にでも役立つ５種類ほどの例文を「実戦的」に取り上げます。読者の方は、本に書かれているとおりの操作を実際にやりながら、それらの例文を作成していきます。そうすれば、知らず知らずのうちに、Wordや一太郎の基本的な使い方が身についてしまうという仕掛けです。そこには学習の無駄というものがありません。もちろん、巻によっては記述の仕方にいくぶん違いはありますが、いずれの巻も「実戦的」な精神で貫かれている点は変わりません。 このシリーズは、次の７巻から構成されています。 1 実戦Windows 98入門 2 実戦Word入門 3 実戦一太郎入門 4 実戦Excel入門 5 実戦電子メール入門 6 実戦ホームページ入門 7 実戦デジタルカメラ入門 第1巻は、最新の基本ソフト（OS、オペレーティングシステム）であるWindows 98の世界にご案内します。パソコンを制するには、まずOSを理解するのが近道です。 第2巻と第3巻は、二大日本語ワープロソフトであるWordと一太郎による文書作成法を学びます。いずれの巻も扱う文例はまったく同じです。お好きな方のソフトを選んでください。 第4巻は、表計算ソフトのExcelを扱います。Excelは数値の入った表を作ったり、グラフを作ったり、データを整理する上で、きわめて大きな力を発揮します。 第5巻は、電子メールがテーマです。インターネットが普及した今日、電子メールほど役に立つ道具はないかもしれません。誰もが身に付けたい道具でしょう。 第6巻は、ホームページの作り方を解説します。インターネットは、自ら情報を世界に向けて発信してこそ、その真価が発揮されます。ホームページを作るのは意外に簡単です。この巻を読んで皆さんもぜひ挑戦してみてください。 最後の第7巻は、デジタルカメラを扱います。デジタルカメラは今ものすごい勢いで進化し、普及しています。これがパソコンと結びつくと、仕事や趣味に大変な力を発揮します。従来のカメラでは考えられない素晴らしい利用法をマスターしてください。 このように、このシリーズは7つのテーマを扱います。他にもさまざまな使い方やソフトがありますが、ここで取り上げたテーマは、どなたにもおすすめできる基本的なものです。まずは、これを身につけることをおすすめします。そして、実際にパソコンを操作しながら読んでいただければ、初心者の方でも達人への道がきっと見えてくることでしょう。 このシリーズに前Windowsコンソーシアム名誉顧問であられた石田晴久氏と私が著者および編者として参加しております。この関係もありまして、発刊元である岩波書店のご 好意により各5冊ずつ寄贈していただけることになりました。会員各位で有効に活用していただければ幸いです。 それでは、このシリーズを活用してパソコンの実戦を十分につけていただくことを祈っています。 （麗澤大学 国際経済学部 教授 http://www.fsinet.or.jp/~kaikoma/）
＜事務局より＞ 第１巻「実戦Windows 98入門」が９月11日に発刊され、岩波書店のご好意により会員の皆さまにプレゼントされることになりました。「事務局便り」をご覧ください。 |
