Microsoft Windows 98日本上陸まで3ヶ月

Windowsコンソーシアム会長 松倉 哲 akira@fsi.co.jp



                    

 4月14日(火)、マイクロソフト社は、Windows 98の米国出荷日を6月25日(木)に決定しました。
(http://www.microsoft.com/corpinfo/press/1998/Apr98/98launpr.htm)
 1993年、Windows 3.1が発売されDOSユーザーが、Macユーザーに負けないGUIを武装した時です。それから1995年、私も参加したあの秋葉原での深夜祭や全国各地でのイベントによるWindows 95の発売です。このイベントによってWindows 95の名前が全国的に広がったことは周知のことです。又パソコンに対する一般家庭への導入に火が付いたのも事実です。技術的には、16ビットから32ビット環境への移行も大きな成長です。それとPlug and Playも重要な機能でした。ネットワークにおけるインターネット、イントラネットが爆発的な伸びを示している中あの祭りから2年と6ヶ月の歳月が流れ、いよいよWindows 9.Xの最終版と言われているWindows 98が発売される運びになりました。 日本では、発売日は7月下旬、7月25日(土)前後頃、物には7月24日(金)になるとか情報が相変わらず飛んでいますが、さてどうなるでしょうか?
 余談ですが7月には、映画界からもう一つの日本上陸の話題があります。7月11日(土)に公開される日本のヒーロであるゴジラ(Gozilla)の米国版です。最近TVのCMも一部放映されています。米国でも封切りまでストーリーを明かさない全体像もわからないで徐々にベールを脱いで公開されています。ちょっとWindows XXの効果と似ていませんか。
 Windows 98に関しては、いろいろとマイクロソフト社と米司法省との間で争われている裁判も注目の的になっています。ブラウザーに関してもしかりです。  Windows World’98でのビルゲイツ氏の講演でもパソコンのあるライフスタイルを快適により使いやすいものにするためにHTMLベース(ブラウザ)のものもすべて利用できる環境にするにはOSにブラウザも組み込む必要があるとは、主張していました。
(http://www.microsoft.com/BillGates/billgates_l/speeches/winworld4-20-98.htm)

 Windows 98に関して日本の場合を考えるとPC購入の一つの弾としては非常に重要なキーワードになります。昨今経済が先行き不透明感が強い中Window 98の登場は何かが起きる予感を感じさせると同時に何かをしなくてはと思っております。米国もGateway2000社は、既に4月7日からWindows 95をプリインストールしたパソコンの購入者を対象に、無料でWindows 98にアップグレードできるサービスを開始しました。オンラインでパソコンを注文したユーザーに無料アップグレードのクーポンを配布しそのクーポンをユーザーが送付すれば、Gateway2000社からWindows 98発売と同時にアップグレード用CD-ROMが送られてくるサービスの仕組みです。又同様にデルコンピュータ社もWindows 98への無料アップグレードのサービスを開始している様です。日本でもボーナス商戦から少し遅れての発売になるので米国同様な類似商法がでるのは十分に予想されます。
 Windows 98は、マイクロソフト社の言葉を引用すると「次世代オペレーティング システムMicrosoft Windows 98はWindows 95よりも、さらに使いやすく、さらに速く、さらに高い信頼性を提供されます。また、最新のハードウェア アーキテクチャにも積極的に対応し、パーソナル コンピュータの全く新しく、楽しい利用方法を提案します。Windows 98 は、もっとも導入しやすい32 ビット デスクトップOS として、Windows 95 の技術革新を基に開発され、最新鋭の機能を搭載すると同時に、従来の Windows ベースのアプリケーションやテクノロジーに対するサポートも引き続き提供しています。」と言っています。特にインターネット、ゲームテクノロジー及びユーザー インターフェイスなど家庭での利用を中心とした展開に趣きを置いているのが感じられます。マイクロソフト社としては、家庭はWindows 98で企業のクライアントは次期Windows NT5.0 Workstationを推奨していく考えがあるのではないでしょうか。
 ここでWindows 98の実際の新機能をマイクロソフト社の資料から整理して記載いたします。

(1) インターネットとの完全統合も実現
  インターネット アクセスは、ユーザー インターフェイスの一部に統合されました。ユーザーは、自分のローカルのディスクにある情報、ネットワークにある情報、そしてインターネットやイントラネットを使用する場合などそれぞれ別の操作方法及びアプリケーションを習得する必要がなくなりました。統合されたインターネットシェルにより、Windows 98はこれらの日常行うプロセスを1つのユーティリティに統合し、ローカル情報、ネットワーク上の情報、インターネット情報およびイントラネット情報を表示することができ簡単に取得することができます。

(2) ユーザー インターフェイスが改良された
 インターネット シェルの他に、以下のようなユーザーインターフェイスの改良を行っています。
●ユーザーインターフェイス用の新しい日本語フォント「MS UI Gothic」を搭載し、より見やすく、美しいデスクトップを実現します。
●メニューのアニメーション表示やタイトルバーのグラデーション表示などのグラフィックス面の改良やデスクトップ上の「My Document」フォルダによるわかりやすいファイルを実現します。

(3) ダイヤルアップ ネットワーク機能の拡張
 ダイヤルアップ スクリプティング として BBSやオンライン サービスへの接続プロセスを自動化します。ダイヤルアップ ネットワーク ユーザー インターフェイスの拡張としてダイヤルアップ接続の設定と使用を簡素化します。 マルチリンク機能のサポートとしてユーザーがすべての利用可能なダイヤルアップ回線を組み合わせて、転送速度を高速化することができます。たとえば、複数のISDN回線を組み合わせて最高128Kの速度を実現したり、標準のアナログモデム回線を複数組み合わせたりすることができます。

(4) インターネットの高度なブラウジング機能
 簡単、かつ高速に、より魅力的なWebコンテンツを楽しむための以下の機能が搭載されています。 オートコンプリート、検索バー、戻る/進むボタンによる履歴のナビゲーション、および印刷機能の改良をしています。又HTML、Java、ActiveX、JavaScript、Visual Basic Scripting、および主要なセキュリティ標準を含むインターネット標準のサポートをしています。さらにDynamic HTML、Just in Time Javaコンパイラ、およびコード チューニングによるパフォーマンスが向上しています。

(5) インターネット コミュニケーションのための充実したソフトウェア群
オンライン通信のための豊富なツールを用意しています。
●Outlook Express --電子メールおよびニューズ表示クライアント。
●NetMeeting -- 標準規格に基づく音声、データ、およびビデオ会議機能を提供する完全なインターネット会議ソリューション。
●NetShow -- ダウンロードを待ったり、ネットワークのパフォーマンスを低下させることなく、ライブまたは録画されたブロードキャスト コンテンツを再生することができます。
●FrontPage Express -- 使いやすいHTML編集機能を提供するFrontPage 97の簡易版で、初心者ユーザーでも簡単にWebページが作成できます。
パーソナル Web サーバー (および、Web発行ウィザード) イントラネットまたはインターネットでWindows 98を簡易的なWebサーバーとして利用することができます。

(6) PPTP(Point-to-Point Tunneling Protocol)のクライアントのサポート
 インターネットのような公衆データ ネットワークを使用し、クライアントPCをサーバーに接続する仮想専用ネットワークを構築するための方法を提供します。PPTPは、プロトコルのカプセル化を提供して、TCP/IP接続による複数のプロトコルとプライバシー保護のためのデータ暗号化をサポートし、安全でないネットワーク経由の情報の送信の安全性を向上させます。このテクノロジーは、クライアント ソフトウェアを変更することなくリモート アクセスを可能にし、インターネット経由で専用ネットワークを安全に構築することができます。

(7) Online Servicesフォルダ
 AOL、そしてMSNへのリンクを持つOnline Servicesフォルダが置かれています。リンクをクリックすると、セットアップ プログラムが開始され、自動的にそのインターネット サービス プロバイダに加入申し込みをすることができます。

(8) MS-IME98の搭載
 革新的な言語処理テクノロジーにより、変換精度が大幅に向上したMS-IME 98を搭載しました。入力済みの単語をいつでも、再変換できる画期的な新機能も実現しています。

(9) セットアップの改良
 セットアップ時間を短縮し、セットアップの信頼性を向上させるために、改良が行われました。
 Windows 95からアップグレードする場合、Windows 98は現在のインストールと同じ設定を使用するので、アップグレード時の応答入力も大幅に減少し、セットアップ プロセスをより速く処理することができます。
 Windows 98が最初に起動した時、すべてのプラグ アンド プレイ デバイスが自動設定され、その後で従来のハードウェア検出が行われるようになりました。これにより、セットアップ自体の信頼性が向上し、またセットアップにかかる時間も短縮することができます。
 Windows 3.1からも、直接アップグレード セットアップが行えます。

(10) 新ユーザー補助機能
 身体に障害を持つ方々のために2つのユーザー補助ツールを提供します。一つはWindowsの操作オプションをユーザーニーズに合わせるためのユーザー補助設定ウィザードであり、もう一つは画面の表示が細かすぎて、少し見えづらい場合、ユーザーを支援する画面拡大ツールです。

(11) アプリケーション起動の高速化
 新しいデフラグは、ディスク デフラグメントのプロセスを使用して、よく使うアプリケーションの実行速度を向上させます。これを達成するために、Windows 98は常にユーザーがどのアプリケーションを頻繁に利用しているかを監視し、自動的にログファイルを作成します。

(12) メモリ管理の改良
 メモリ管理アルゴリズムの改良により、パフォーマンスの向上、スワップ ファイル サイズの削減による効率的なメモリの利用を実現しています。

(13) シャットダウンの高速化
 終了プロセスの見直しにより、Windows 98では、システムをシャットダウンするのに要する時間が大幅に短縮されました。

(14) FAT32
 FAT32は、FATファイルシステムの改良バージョンで、2GBを超えるディスクを1つの領域としてフォーマットすることができます。FAT32はまた、FAT16ドライブより小さなクラスタを使用するので、ディスク上のスペースをより効率的に使用します。

(15) FAT32コンバータユーティリティ
 ハード ドライブを従来のFAT16からFAT32にすばやく安全に変換できるグラフィカルな、FAT32コンバータ ユーティリティが用意されています。

(16) 電力管理機能の改良
 Advanced Configuration and Power Interface(ACPI)がサポートされています。ACPIは、インテル、東芝、およびマイクロソフトが提案するオープンな業界仕様で、PCシステム全体の標準電力管理機能を可能にするハードウェア インターフェイスを定義しています。Windows 98はACPIのサポートに加えて、ディスクのスピンダウン、PCMCIAモデムの電源切断、および電話着信によるレジューム状態からの回復などのAdvanced Power Management(APM) 1.2拡張をサポートします。

(17) 複数モニタのサポート
 複数モニタのサポートにより、ユーザーは複数のモニタと複数のグラフィックス アダプタを1台のパーソナル コンピュータで同時に使用することができます。自分の作業環境を複数のモニタに表示できることは、デスクトップ パブリッシング、Web開発、ディーリング業務、ビデオ編集およびゲーム環境などの多くの分野で非常に役立ちます。

(18) 新世代ハードウェアのサポート
  Windows 98がサポートする主な新ハードウェア技術には、Universal Serial Bus(USB)、IEEE 1394、Accelerated Graphics Port(AGP)、Advanced Configuration and Power Interface(ACPI)、およびDigital Video Disc(DVD)などがあります。

(19) Windowsスクリプティング ホスト
 Windows 98は、ユーザー インターフェイスまたはコマンド行から直接スクリプトを実行することができるようになります(スクリプトとは、自動的に実行できる一連のコマンドです)。この機能はWindowsスクリプティング ホスト(WSH)によって実現され、管理者やユーザーはこれにより、ショートカットの作成、ネットワーク サーバーへの接続、ネットワーク サーバーからの切断などの多くのユーザー インターフェイス作業を自動化して、時間を節約することができるようになります。WSHは非常に柔軟で、Visual Basic Rスクリプト、Javaスクリプト、および言語に依存しないアーキテクチャをサポートしており、他のソフトウェア会社がPerl、TCL、REXX、およびPythonなどの言語のためのActiveXスクリプティング エンジンを構築することができます。

(20) 画面表示設定の改良
  ディスプレイ設定の改良により、画面解像度と色数の動的な変更ができるようになります。Windows 98には、従来Microsoft Plus!で提供していた、フルウィンドウ ドラッグ、フォント スムージング、壁紙の拡大、大きなアイコンでの表示、およびハイカラー アイコンなどのディスプレイ機能の拡張も、標準で搭載しています。

(21) リモート アクセス サーバー
 ダイヤルアップ サーバーとして動作するのに必要なコンポーネントがすべて含まれています。これにより、ダイヤルアップ クライアントは、遠隔地にあるWindows 98がインストールされたパーソナル コンピュータのリソースにアクセスしたり、またはダイヤルアップサーバーを経由して、その先のIPX/SPXやNetBEUIネットワークに接続することができます。

(22) PCMCIAの改良
 PC Card32(CardBus): CardBusは32ビットのパフォーマンスを小型PCカードにもたらします。これにより、ノートブック コンピュータにも、画像のキャプチャや100MBネットワーキングのような広い帯域幅を必要とするアプリケーションをインプリメントすることができます。
 3.3ボルトで動作するPCカードのサポートしてハードウェア メーカーは、5Vではなく3.3Vを使用して、デバイスの消費電力を削減することができます。 多機能PCカードのサポートとして 複数の機能(LANとモデム、またはSCSIとサウンドなど)が、物理的には1つのPCカードで実現されます。多機能カードをサポートすることにより、PCカードの機能当りの費用が低減し、貴重なスロット数を効率的に使用できるようになります。

(23) DirectShow
 従来、ActiveMovieと呼ばれていた技術です。この技術は、Windowsのための新しいメディア ストリーミング アーキテクチャであり、高品位のビデオ再生を実現するとともに、マルチメディア アプリケーションおよびツールをその上に構築できる広範なインターフェイスを提案します。

(24) Intel MMXプロセッサのサポート
 Intel MMXをサポートしているので、開発者は、MMXテクノロジーを生かしたマルチメディア アプリケーションを開発することができます。

(25) IrDA 3.0のサポート
 IrDA、すなわち無線接続のための赤外線データ通信標準をサポートします。IrDAをサポートすることにより、Windows 98ユーザーは、接続ケーブルを使用せずに、周辺機器や他のPCに容易に接続することができます。このドライバ セットは、赤外線機能を備えたラップトップやデスクトップ コンピュータに対して、他のIrDA互換の赤外線デバイスとのネットワーキング、ファイル転送、および無線による印刷機能を提供します。

(26) Distributed Component Object Model (DCOM)
 DCOM (Distributed Component Object Model) は、今日のソフトウェア開発に最も広く使われているコンポーネント テクノロジー、COM(Component Object Model)に基づいており、COMを拡張し、ネットワーク対応させた新技術です。DCOMにより、ソフトウェア開発者は、ネットワークにまたがる複数のコンピュータ上で、コンポーネント オブジェクトが協調して稼動するようなアプリケーションを、今までの経験を生かしつつ、開発することができます。COMおよび、DCOMは、ActiveXの基盤テクノロジーであり、次世代のインターネット/イントラネット アプリケーション開発に対するマイクロソフトのソリューションです。

(27) NetWare Directory Services(NDS)のクライアント サポート
  Novell NetWare Directory Services(NDS)をサポートするクライアント サービス ソフトウェアが入っています。これにより、Windows 98ユーザーは、NDSを実行してファイルおよび印刷リソースにアクセスするNovell NetWare 4.xサーバーにログオンできるようになります。このサービスは、NDS認証、NDSリソースをブラウズする機能、NDS印刷キューに出力する機能、およびNetWareログイン スクリプト、NDSプロパティ ページ、およびNDSパスワードの処理の完全なサポートなど、Novellユーザーが必要とする主要機能を提供します。

(28) 32ビットData Link Control (DLC)
  Data Link Control (DLC)プロトコルは、主にIBMメインフレームとIBM AS/400コンピュータにアクセスするために使用します。Windows 98に内蔵の32ビットDLCプロトコル ソフトウェアにより、ネットワーク管理者は、32ビットおよび16ビットのDLCプログラムのサポートを追加することができます。

(29) Win32 Driver Model (WDM)
 Win32 Driver Model(WDM)は、Windows 98とWindows NTのためのまったく新しい統合ドライバ モデルです。WDMにより、新規のデバイスは両方のオペレーティング システムについて単一のドライバを持つことが可能になります。WDMは、特別な仮想デバイス ドライバ(NTKERN.VXD)を通じて、NT Kernelサービスの一部をWindows 98に追加することによりインプリメントされています。これにより、Windows 98は従来のデバイス ドライバを完全にサポートしながら 、新たなWDMドライバをサポートすることができます。

(30) HTMLベースのオンラインヘルプ機能
 操作方法がわからない場合や、トラブルシューティング時に役立つHTMLベースのユーザー ヘルプを搭載しています。ヘルプデスクからは、ローカルのヘルプ情報だけでなく、インターネット上にある常に最新のオンライン技術情報、Windows Updateなどのリソースに接続することができます。

(31) Windows Update
 新しく搭載されたWindows Updateにより、ユーザーは、常に最新のドライバとシステム ファイル入手し、インストールすることができます。これは新しいWebベースのサービス(ActiveXコントロール)で、ユーザーのシステムをスキャンしてインストールされているハードウェアとソフトウェアを判定し、その情報をバックエンド データベースと比較して、それよりも新しいドライバまたはシステム ファイルが利用できるかどうかを判断します。それよりも新しいドライバまたはシステム ファイルが存在する場合、自動的にそのドライバをダウンロードし、インストールすることができます。さらに、Windows Updateによって自動的にインストールしたドライバを元に戻すことができる”ロールバック”機能も備えています。

(32) システム ファイル チェッカー ユーティリティ
 システム ファイル チェッカーにより、Windows 98のシステム ファイル(*.dll、*.com、*.vxd、*.drv、*.ocx、*.inf、*.hlpなど)が変更されたり、破壊されたりしていないことを簡単に確認することができます。このユーティリティはまた、システム ファイルが変更されている場合は、その元のバージョンを復元する機構も備えています。

(33) Windows チューンアップウィザード
 パーソナルコンピュータの自動管理機能の向上のために設計されました。このウィザードは、スキャンディスク、ディスクのクリーンアップ、ハードディスクの最適化、アプリケーションの起動時間の短縮などを定期的に自動実行されるようにスケジューリングします。

(34) システム設定ユーティリティ
 Windowsの構成変更などによってトラブルが起きた場合の復旧に役立つ、トラブルシューティング ユーティリティです。

(35) Microsoft システム情報
 テクニカル サポート用のシステム構成情報を収集する集中的なシステム情報ユーティリティを搭載しています。このツールは、ActiveXコントロールの集合から構成されています。サポート エンジニアは、ユーザーがこのユーティリティを使用するように設定し、情報収集プロセスを簡素化することができます。 」

(36) 新ワトソン博士ユーティリティ
 ワトソン博士を有効にすると、ソフトウェア障害(一般保護違反など)の発生時に、ワトソン博士がそれに介入してどのソフトウェアでなぜ障害が起こったのかを示します。ワトソン博士はそれに加えて、障害発生時にシステムの状態についての詳細情報を収集します。この情報はディスクにログとして記録され、画面に表示されて、管理サポートや製品サポートの担当者が障害の原因を突き止めるのに役立ちます。

(37) 新バックアップ ユーティリティ
 新しいバックアップ ユーティリティは、SCSIテープ デバイスをサポートし、データのバックアップを簡単かつ高速にします。

(38) 不正なシャットダウン後の自動スキャンディスク
 OSが不正にシャットダウンされた場合、またはハードディスクに重大なエラーが生じた場合に、自動的にスキャンディスクを実行するように改良されました。この追加機能により、ユーザーは自分のハードドライブがクラスタが失われたり、ファイルがクロスリンクされることなく正しく作動していることを確認することができます。
 以上がWindows 98の新しい機能群でした。

 次に、会員の皆様にはDesigned for Windowsロゴに関して少し記述します。
 このロゴは、会員様の製品がMicrosoft Windows98とWindows NTの両方のOSで正しく動作することを示すものでマイクロソフト社に許諾をしてロゴを利用するものです。実際にはベリテスト社が代行しています。
 詳細情報に関しては、下記のURLで情報を確認してください。
●http://www.microsoft.com/windows/thirdparty/winlogo/default.htm
●http://www.microsoft.com/japan/win95/taiouhin/logo/soft.htm
●http://www.veritest.com/labs/logolab/Microsoft/microsoft.htm

 また、Windowsコンソーシアムでは近日中にWindows 98での動作確認済みソフトウエアに関しての調査をいたします。これはWindowsユーザーや販売店様がWindows 98上でのアプリケーション等の動作状況を知るための情報エリアとしてコンソーシアムのWeb上(http://www.wincons.or.jp/)でのリンクをはり安心して利用できるような計画をしております。ご期待ください。

(富士ソフトABC株式会社 専務取締役)




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