活動報告
● 第69回セミナー(セミナー企画委員会主催)実施報告
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日 時:1998年3月12日(木)13.30〜17.00
場 所:テラハウス/ICA B1Fテラホール
参加人員: 40名
テーマ:
構 成:
第1部 『Exchange ServerとOutlookによる先進コラボレーション』
マイクロソフト株式会社 ビジネスシステム製品統括部
第二製品部 Exchange Serverグループ プロダクトマネジャー
本田 拓英 様
第2部 『Microsoft BackOffice Small Business Serverのご紹介』
マイクロソフト株式会社 ビジネスシステム製品統括部
第二製品部 BackOfficeプロダクトマネジャー
鶉橋 研治 様
セミナー会場
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第1部では、本田講師から(1)拡大するExchange Serverの導入、(2)Exchange Server 5.5の特長、(3)Exchange Server 5.5の開発環境、(4)製品情報、(5)参照情報、と大きく5つに分けた説明が行われました。
本田講師
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(1) では、Exchange Serverは96年Q1から21ヶ月で全世界のユーザー数は1000万に達し、期間あたりの導入数ではNotesに肉薄している。具体的な導入例として、米国GEにおけるExchange Serverの展開、米国空軍・海軍におけるExchange Serverの導入、日本での主な導入企業についてのお話がありました。
(2)の特長では、Exchange Server New Version 5.5は、「企業の中核を担う"メッセージング基盤"」として、信頼性、パフォーマンス、可用性、スケーラビリティ・拡張性、接続性・相互運用性を、「充実度を高めたコラボレーション機能」として、簡単なインスタントグループウェア、高度なワークフローなどへの対応、多彩なコラボレーションをサポート、マルチプラットフォーム対応のOutlookがあり、「高度な統合性"4つの統合"」として、インターネット/イントラネットとの統合、デスクトップアプリケーションとの統合、業界標準の開発環境との統合、Windows NT/BackOfficeとの統合があると、それぞれ具体的な例をあげた説明がありました。その中でExchange Connector for Lotus NotesとしてNotes R3、R4.x Serverをサポート、Exchange Server 5.5出荷時には英語版を提供(日本語版はSP1で提供予定)とのことです。また、Outlook97は最強のグループウェアクライアントであり、Exchange Serverの標準クライアントとして提供する、とのことです。Outlookファミリーの位置づけとしては、Full Featured Clientとして「Outlook」、Basic E-mail Clientとして「Outlook Express」、Web Browserとして「Outlook Web Access」がある。特にOutlook Web Accessの強化により、ブラウザによる予定表の管理、会議開催通知の発信が可能となり充実したコラボレーションが図れるとのことです。Exchange Serverが実現する世界としては、堅牢な社内外にわたるコミュニケーション基盤、単一ツールからデスクトップ上のあらゆる情報にアクセスする環境の提供、最新のオブジェクトプログラミング環境を提供する、との説明がありました。
(3)の開発環境では、インスタントコラボレーションのためのOutlook Formアプリケーション開発環境、フル機能イントラネットアプリケーションのためのVisual InterDevおよびCollaboration Data Objectsについてデモを交えながらの説明がありました。
(4)では、Exchange Product Roadmap、Outlook次期バージョンであるOutlook98およびOutlook Todayについて、(5)ではExchange Server、Outlook、Outlookによる開発、スクリプト作成に関するマニュアル、Microsoft TechNet、MSDNなどについての製品情報、技術情報、サポート情報、US製品情報、サンプルフォーム、書籍などの参照先の紹介がありました。
鶉橋講師
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第2部では、鶉橋講師から明日3月13日から発売開始されるMicrosoft BackOffice Small Business Server 4.0日本語版の機能について説明がありました。
Small Business Server(SBS:小規模オフィス向け統合ビジネスサーバー)は、小規模オフィスに必要な機能を統合して提供するもので、専任の管理者を不要とし、容易な導入、容易な管理、容易な運用ができ、中小事業所の情報化を支援する標準製品である、とのことで、中小事業所の情報化支援製品の必要性、SBSの設計思想(小規模事業所が必要とする業務の情報武装を実現、インターネット/イントラネット時代に要求される機能を統合、専任の管理者を不要とする導入/管理/運用機能、将来のビジネス拡大のための拡張性と投資の保護)、SBSのソリューション(Officeサーバー、コミュニケーションサーバー、インターネットサーバー、アプリケーションサーバーなどの統合管理ツールで容易な管理ができること。電子メールグループウェア、FAXサービス、インターネット接続、RAS接続などによる効率的なコミュニケーションが図れること。豊富なアプリケーションが揃っているのでネットワーク対応の本格的な業務処理ができること)、セットアップの流れ、SBSシステムの構成例、必要なシステム、ライセンス体系、関連情報と多岐にわたった説明がありました。
出席者からのアンケートでは、第1部では、「Exchange Server5.5の有用性がよく分かり、実際の運用イメージが明確になった」、「単なる製品紹介ではなく、デモを通してイメージ的にとらえられる点がよかった」、「Exchange Serverの今後が分かってよかった」、「開発ツールの説明/デモにより十分なイメージを持って聞くことができた」、「もう少し一つ一つに対して細かく説明して欲しかった。また、ユーザーへの説明としてよりデベロッパーに対して、どういう組込み方があるなどの提案が欲しかった」、「もう少しデモが見たかった。また、具体的な設定があればよかった」、「クライアント側での動作環境や開発環境についての情報が欲しい」のご意見がありました。
第2部では、「製品そのものが分かりやすかった」2件、「社内で分室を作る予定があり参考になった」、「SBSのメリットよりもBackOfficeと比べた時のデメリットが目立った気がした」です。
セミナー全体としては、「マイクロソフト製品のCM的な色彩が強いのは止むを得ないと思うが、新製品の内容を知るには良い機会だった」、「Windowsの世界はマイクロソフトの人に直接話のできる機会が多く欲しい」です。
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