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● マイクロソフト (1997.12.16) <抜粋>

Windows(R)の日本語環境をより豊かに、そして快適に次期Windows NT(R) 5.0 及びWindows(R) 98にて、JIS X 0221 日本語規格を標準サポート
〜JIS X 0212 補助漢字等 約7,700文字を追加、XKP仕様の採用、画面専用フォントの開発〜

 マイクロソフト株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:成毛 真)は、企業システムを構築する上で発生する文字の不足を解決するために、日本語文字の拡張を行い、また画面のダイアログやアイコン上で使用される文字専用に新しいデザインのフォントの開発を行ったことをProfessional Developers Conference 1997 Tokyo (東京、後楽園 プリズムホール) において本日発表しました。

 いままで、メインフレームやオフコンが担当していた戸籍、住民基本台帳などのコンピュータ処理をMicrosoft(R) Windows(以下:Windows)および Microsoft Windows NT(R)(以下:Windows NT)が搭載されたパソコンで行おうとすると、必要な文字が不足し、それに対応するための各コンピュータメーカ独自の拡張も標準化されていませんでした。マイクロソフトはこの問題に対する一つの解決策として、従来、JIS第1および第2水準漢字(JIS X 0208に規定されている6,355文字)をベースとしたShift JISの漢字に加え、JIS補助漢字(JIS X 0212に規定されている5,801文字)を加えた12,156文字の漢字を、Windows NT 5.0日本語版ベータ1及びWindows 98日本語版ベータ2 から、標準フォントとして組み込みます。また、Windows NT 5.0日本語版ベータ2 からJIS X 0221 日本文字レパートリで定義される JIS X 0221 NON-IDEOGRAPHICS SUPPLEMENT(1913文字)もサポートする予定です。JIS X 0212でサポートされる漢字だけでなく、日本語文章で用いられる記号類も積極的に追加した結果、立方cmや立方m等の記号類も使用可能になります。

 フォント開発は株式会社リコー(本社:東京都港区、代表取締役社長:桜井 正光)と共同で行われました。
 マイクロソフトでは世界規格 Unicode、ISO 10646をサポートし、今回、日本規格も積極的にサポートします。また現在、符号化文字集合 (JCS) 調査研究委員会にも参加し、日本語規格の発展にも協力しています。

 今回の日本語拡張はWindows NT(R) 漢字処理技術協議会(eXtended Kanji Processing、略称:XKP)の推奨するフォント搭載レベル3 を完全に包括しています。クライアント・サーバ型のアプリケーション・システムを構築する際のマルチベンダー環境での日本語処理に関するさまざまな問題に対してマイクロソフトはXKPを通じて積極的に取り組んできました。今回の日本語フォントの拡張ではXKPの最新仕様を採用しました。
 この日本語拡張文字 はWindows NT 5.0日本語版及びWindows 98日本語版上でUnicodeをサポートしたアプリケーションで使用できます。

 今回の日本語拡張と同時に画面専用のフォントを開発いたしました。このフォントは「MS UI Gothic」と呼ばれ、日本語の画面上のダイアログやメニュー、アイコン用の文字の見易さと見栄えを向上するためだけに、新たにデザインされたものです。デザインは 有限会社 タイプクリエーション(本社: 千葉県鎌ヶ谷市、代表取締役社長:米田 隆)と株式会社リコーが担当しました。

 Windows NT(R) 漢字処理技術協議会(eXtended Kanji Processing、略称:XKP)に関する詳しい情報は、Windows NT(R) 漢字処理技術協議会Webサイト(http://www.xkp.or.jp/)を通じて入手できます。

 
◆マイクロソフトに関する詳細な情報は、下記マイクロソフトWebサイトならびにFAXBOX情報サービスを通じて入手できます。
・ マイクロソフト株式会社 Webサイト
  http://www.microsoft.com/japan/
・ マイクロソフトコーポレーション Webサイト
  http://www.microsoft.com/
・ マイクロソフト株式会社 FAXBOX情報サービス
  FAX番号:03-5454-8100
・ マイクロソフトコーポレーション インフォメーションFAXBOXサービス
  FAX番号:(1) 201-333-0314


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