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Oracle Open World 1997 キーノート・セッション
オラクル・コーポレーション ローレンス J.エリソン会長兼CEO
「Enabling the Information Age through Network Computing」
(1997年4月16日 14:00〜15:30)

Lawrence J. Ellison会長兼CEO

 

 また日本に来て次世代のコンピューティングについて発表できることをうれしく思っております。本日発表する内容は、ネットワーク・コンピュータ(NC)です。ネットワーク・コンピュータのゴールは、コンピュータを電話やテレビと同じように幅広く普及させることであり、誰でもがコンピュータを入手可能にしなければならないと考えています。そして使い易いものにして、誰でもコンピュータを学ぶことができるようにすることです。そのためには、いろいろな障害を撤廃し、誰でもがコンピュータを持てるようにしなければなりません。
 それを実現するためには、まず価格の障壁を乗り越えなければなりません。そのためにはNCは数千ドルではなく、数百ドル程度で提供するようにしなければなりません。まるで200〜300ドルの家電と同じような水準です。人々が最も注目するのは、NCが非常に低コストであるということす。NCは次世代のデスクトップ・コンピュータであり、次世代のラップトップ・コンピュータであります。それと同時にデジタルテレビの次世代のものでもあるし、またデジタル電話の次世代のものでもあります。すなわち低コストのデジタル家電の商品群であるわけです。1つのソフトのスタンダードで、一連のデジタル家電の数百ドルのコストのファミリーのものであるといえます。
 そして電話やテレビと同様に使い易いものでなければなりません。そのためにNCには全く新しいユーザー・インターフェイスであるVUI(Visual User Interface)が登場します。VUIは、GUI(Graphical User Interface)以来の全く新しいインターフェイスであり、ビデオを相当使っており、Viewするもののためにできたものです。NCはこのVUIにより非常に使い易いものになっています。
 しかし誤解がないようにしなければなりません。この低コストの使い易いコンピュータは、決して後戻りするということではありませんし、軽装備のマシンということではありません。最も強力な世界のマイクロプロセッサがこのデスクトップを動かしています。インテル社の200メガヘルツのペンティアムプロプロセッサとか、あるいはアームの233メガヘルツの強力なマシンなどがありますが、これがあってこそ使い易くしているわけです。

 さらに、それに加えて我々の方ではただ単に新しい家電ファミリーをデスクトップに紹介しているだけではありません。我々はネットワークの両側に対応しています。非常にシンプルな家電、また重要な点として低コストのネットワークサーバーを我々の方から今後取り上げていきます。家電は業界標準をベースにしており、大量に使われる家電は低コストになるわけです。我々がこれから展開する低コストのサーバーも同じ業界標準に従って進められます。我々の提供するサーバーというのは皆様方のデスクトップにあるPCと同じコスト的に同じぐらいのものであります。そしてNCはテレビと同じぐらいの価格ですので、ネットワーク全体が非常に低コストで済むということです。
 現に、小学校5年担当の先生でも自分の教室のために、あるネットワークを作るために、完全に箱入りのネットワーク一式(Network in a Box)を5000ドルで購入することができます。これによりサーバーとソフトとイーサーネットケーブルとクライアントとキーボードと画面とすべて揃えることができます。通常のラップトップPCよりも低い値段で完全に自動化された教室を実現できることになります。
 考え方としてはコストを十分に下げることです。どの学生に対してもコンピュータを提供できるようにしなければなりません。どこの教室にも、日本においても北米においてもヨーロッパにおいても、誰でもコンピュータが持てるようにしたいというのが我々の狙いであります。

 パソコンは確かにすばらしいマシンです。ミニチュア・メインフレームをデスクトップで実現したとさえいわれております。信じられないほど強力なマイクロプロセッサー、大量のメモリ、非常に強力なエンジニアリング・ツールであります。しかしそこのコンピュータの奇跡であるパソコンにもいくつかの問題点があります。まず複雑さです。ミニチュア・メインフレームをデスクトップで実現しているために、非常に習得するのに難しいわけです。そして複雑なために専門家が大勢会社の中で必要であります。パソコンを維持し、ネットワークを運用していくために、数多くの人間を採用する必要があり、このために多くのコストがかかります。またパソコンを毎日使っていますと信頼性も乏しく、絶えずリブートしなければなりません。これはなぜかと言いますと、非常にパソコンにまつわって複雑性があるわけです。大量のマニュアルを読まなければならないし、あるいは人に読んでもらわなければならないし、ソフトの運用のコストもあります。データが失われた場合には、それをどう復旧させるかということも知らなければなりません。
 パソコンというのはただ単に初期コストが高いだけではなく、数千ドルもかかります。また1年半あるいは2年の間に陳腐化してしまいますので、再び買わなければなりません。再び買うよりももっと高価なコストとして運用する人間のコストがあります。インテル社のWebサイトには、1台のパソコンを維持するためには、毎年8000ドル必要であると出ております。パソコンを使うのは難しいわけですし、またデータ処理の予算はどんどんと圧迫されています。これはパソコンネットワークのコストが高いからであります。
 パソコンユーザーはなぜ絶えずパソコンの再起動をしなければならないのかと、皆様方は思うかもしれません。これはマイクロソフト社の責任ではありません。マイクロソフト社はいいソフトを確かに作っていますが、パソコン自体の発想自体が間違っているのです。というのはパソコン1台1台がそれぞれ他のものと違うからです。それぞれのパソコンというのは何千というソフトの構成から成り立っており、また何百というハードのコンフィギュレーションもあります。またデータも絶えず変わっていますので、2台そっくり同じPCというのはありません。1億台あるパソコンそれぞれが違うのです。
 家電製品あるいは自動車産業だったらどうでしょうか。それぞれのデバイスがみんな違っていたらどうでしょうか。どうやってテストするのか、どうやって信頼性を確保するのか。さらにそれに加えてウイルスの問題があります。ソフトのウイルスがあるためにデータが失われたりするわけです。どこの家電でヘルスケアプログラムが必要でしょうか。アンチウイルスのソフトを必要とするような家電製品は他にあるでしょうか。パソコンの発想自体が全く間違っているからです。信頼性のある装置というものは、それぞれのデバイスが違っているということはあり得ないことです。

 誰でもが使えるテレビや電話と同じように、世界中の人たちがコンピュータを使えるようにするためにはどうしたらいいのでしょうか。これは重要な点です。このような状況をコンピュータで実現するためには、もっと使い易いものを出さなければなりませんし、もっとコストも下げなければなりません。そしてできる限り、他の家電製品と同じように信頼性の高いものでなければなりません。テレビや電話と同等でなければなりません。家電製品を売るためには、その家電製品よりももっと大きなマニュアルを付けて売るということはできないわけです。人々は一生かけて家電製品に関する説明書を読みたがりませんし、自分の車についての説明書を読みたがらないのです。人々は責任をもって、コンピュータのソフトの管理はしたくないのです。コンピュータを使っている人たちは、コンピュータを趣味でやっているような人としての扱いを受けたくないのです。しかし、メーカーはコンピュータを使っている人たちをまるで趣味でやっているかのように、またソフトの管理を楽しんでいるかのように扱っています。データをバックアップするのが楽しいことであるというような前提になっているみたいです。ワープロをアップグレードし、そしてデータのバックアップを取るのが大好きだという人を対象としているみたいです。確かにそういったことを楽しんでいる人たちはいるかもしれませんし、そういった人はパソコンを買えばいいのです。他の人は仕事のためにパソコンを使うのですから、そういったことをやりたがりません。一般の人たちは自分自身で電話や自動車やテレビのソフトのアップグレードということはやりませんし、テレビのデータをバックアップするということもやっていません。

NCパビリオン
 

 NCを実現することによって、コストは500ドル以下に抑えることができました。展示会場でご覧になれるNCは500ドル以下で買えます。ソフトのアップグレードもありませんし、データのバックアップも必要ありませんし、管理のコストはゼロです。テレビの管理コストがないのと同じです。そしてそれを直すために機能させる専門家も必要ではありません。NCのトータルコストは、もし2年に1回新しいものを購入すれば400ドルで済みます。それに対してパソコンはその20倍もかかってしまいます。
 ハードのボックスは密閉されていますので信頼性が高いわけです。ハードのコンフィギュレーションをいろいろと変えるということもできないわけです。ステレオとかテレビの構成を変えないのと同じです。電話もそうです。家電製品のように密閉された箱で提供され、それぞれ1台1台のNCは全く同じソフトをインストールした状態で供給されます。全くそっくり同じものですので、テストも加え易いし、しかも信頼性を保証するにも簡単です。しかもウイルスもNCでは有り得ません。ウイルスというのは全くNCに対して害を及ぼすということは有り得ません。

 なぜいきなりこのように次世代のコンピューティングに移行することができたのでしょうか。何がこれを実現しているのか、一言で言いますと「ネットワーク」です。ネットワーク・コンピュータにはネットワークが必要です。電話というのはネットワークがなければ価値がないのと同じです。あるいはテレビもネットワークがなければ価値はないのです。ネットワーク・コンピュータもネットワークがなければ価値のないものになってしまいます。1997年の現在、世界をまたがるネットワークであるインターネットがあります。それによって世界のどのコンピュータも、他のコンピュータとの対話をすることができるのです。誰でも、どこの企業でも、どこの学校も他の人間、他の学校、他の会社と対話をすることができ、しかもコストは殆どゼロで済むわけです。インターネットはすべてを変えています。
 さらに新しいコンピュータ・アーキテクチャであるネットワーク・コンピューティング・アーキテクチャ(NCA)が加わって、次世代のコンピュータを実現することができるようになったのです。我々の業界には一つの伝統があります。大体15年に1回、新しい発明が登場しますが、コンピュータはメインフレームという形で最初に普及し、IBMからそれが提供されました。今でもメインフレームの業者としてはIBMが世界一です。そして1981年にマイクロソフト社は最初のパーソナル・コンピュータのバージョンを出しました。IBMはたまたまそれを製造し、親切にもマイクロソフトPCの最初のものを作ったわけです。こうして1981年からパソコン世代がスタートしました。
 そして今インターネットの登場とともに、次のコンピューティングの世代に移る時期が来ました。すなわちネットワーク・コンピューティングです。メインフレームのアーキテクチャというのは比較的シンプルなものです。すべてのソフトはメインフレーム上で走り、単純な端末機をメインフレームに接続し、アプリケーション、データベース、すべてはメインフレーム上で実行されました。それから次世代のコンピューティングであるクライアント/サーバーが登場しました。クライアント/サーバー・コンピューティングではユーザーインターフェイスやアプリケーションをデスクトップに移行させたわけです。それは大変気に入られました。というのはユーザーインターフェイスはグラフィカルになり、より美しいものになり、より良いユーザー体験が実現できました。アプリケーションとユーザーインターフェイスはデスクトップ上にもってこられ、データはサーバーに保管されました。それがクライアント/サーバーの世界です。
 ただ問題として、クライアント/サーバー・コンピューティングにおいては、ネットワークの運用が極めて困難であります。非常に複雑なものであり、ソフトをアップグレードするのも難しいことです。デスクトップ・コンピュータのソフトのアップグレードや、データのバックアップをとるのにもコストがかかります。そこで次世代のアーキテクチャにおいては、アプリケーションそのものをデスクトップから外して、そして再びアプリケーションサーバーの方にもってきました。そこでネットワーク・コンピューティング・アーキテクチャにおいては、マルチメディアのユーザーインターフェイスのソフトのみがデスクトップに常駐しており、アプリケーションはアプリケーションサーバーで実行されます。そしてデータ、すなわちネットワークの中で最も貴重なものは データサーバー上で走るという形をとっております。

 

 我々はこの複雑の要因をデスクトップから取り除き、「ネットワーク」に移しました。これにより、プロフェッショナルな人たちがネットワークを管理することができるために、信頼性が高まります。そして機能のメリットを享受することもできます。と言いますのは、アプリケーションサーバー、データサーバーを共有するからです。安全性を確保することができます。これによって得られる利益は非常に大きなものです。
 ここで一つ言いたいことがあります。この非常に簡単なアプライアンス(装置)が複雑な形で運営されるというのは、私のアイディアでありました。私がこのアイディアを発明したのです。非常に頭脳明晰であるかと思われます。しかし実はよくよく考えてみますと、すべての世界中のネットワークというものは、同じアーキテクチャモデルを活用しているのです。簡単なアプライアンスというものが、複雑なプロフェッショナルで管理されたネットワークに接続されているわけです。電話がそうです。非常に複雑なネットワークです。また交換局もリレー局、そしてサテライト等によりネットワークをより効率的に管理し易い状況をつくっています。簡単な電話ですが、ネットワークは非常に複雑です。テレビについても同様に非常に簡単なアプライアンスがスタジオ、サテライト、そして録画、放送など非常に複雑なネットワークに接続しています。しかし家庭で使われているアプライアンスとしては非常に簡単なものです。水道、電気なども同じです。世の中でこのモデルに従っていないのはパソコンのネットワークのみです。だからこそコストが非常に高いのです。だから変えていかなければならないのです。

 もう一つ非常に重要な点があります。NCAは業界標準をベースにしているということです。独自の自社専用の技術ではありません。オラクル社がこのアーキテクチャを所有するのではなく、インターネットスタンダードをベースにしています。hppt、html、CORBAと同じく業界標準のものを採用しています。ここで1つ対照的な例をあげたいと思います。
 オープンスペースというネットワーク・コンピューティング・アーキテクチャとマイクロソフトのモデルDCOMと比較してみます。DCOMは100%マイクロソフトが所有するもので、マイクロソフト1社、1人によってコントロールされているものです。このアーキテクチャは5台のコンピュータが業界標準であり無償で供給され、すべての人が共有できるものであり、1社が所有するアーキテクチャとは全く違ったものです。
 ネットワーク・コンピュータはネットワークを必要としています。ネットワークは広帯域を提供しなければなりません。1997年においては、それぞれの会社がLANをもっております。そして帯域は十分であり、自由であり、またコストも微少であります。そしてネットワーク・コンピュータはモデムベースの公衆電話を活用することもできます。我々のビデオ・オン・ディマンド、VUIも28.8Kbpsモデムで走ることができ、活用することもできます。
 NCのハードウエアですが、すべてのNCは全く同一なもので、マイクロプロセッサ、16MBのメモリーをもっていて、ネットワーク・インターフェイス・カードによって構成されています。ローカルエリアのLANに接続するか、あるいはワイドエリアの公衆電話網に接続するのがあって、同じソフトで走ります。これは家電のようなアプライアンスであるということです。
 アプリケーションサーバーは、業界標準のパソコンであります。この場合のメモリーは大きくなっております。データサーバーも業界標準のパソコンで、より大きなメモリーをもっています。

 「Network in a Box」という考え方ですが、これは先程申し上げました5年生の教師がネットワークに接続することができ、電子教室を30分で構築することができるものです。そのコストは5000ドルです。そしてすべての生徒がインターネットの接続を共有することができます。データサーバーに接続という形で提供され、教室ではISDNモデムでインターネットに接続されます。
 いかに簡単なのかということを説明したいと思います。このネットワークは私自身が構築したものであります。デモ用に用意いたしました。5年生の先生ができるならば、私もできるはずです。そして非常に低いコストになっております。だいたい300ドルから800ドルぐらいです。サーバーのコストは非常に重要な点ですが、非常に低廉になっております。ネットワーク、クライアント、サーバー含めて非常にローコストとなっております。ではソフトウェアはどうでしょうか。NCの標準システムはNCアプライアンス並びにNCサーバーで走るものですが、これは業界標準ベースとなっております。そして100%UNIX、インターネットと互換性をもち、全くオープンなものとなっております。ですからこれは人類の遺産であります。1社で占有するものではありません。1人で占有するものではありません。
 このクライアントにはNC OSが含まれています。そしてNCデスクトップ、VUIが含まれています。ネットスケープ・ナビゲータも含まれていて、Javaビュワーとエディターが含まれています。これがすべてのNCクライアントで走っています。同じソフトウェアです。アプリケーション・サーバーですが、NC OSと、非常に成熟したプロフェッショナルな開発環境を提供しております。Designer/2000とDeveloper/2000で、10年間活用されてきたものです。最も近代的な高度なデータベース・アプリケーション開発環境で、NCは走ります。ですからアプリケーションプログラムがあり、Designer/2000、Developer/2000で開発するということであれば、全く変更することなくNC上で走ります。

 そして新しいパーソナル生産性ツールがあります。これも業界標準となっております。htmlベースのエディタです。htmlエディターを使えば、それで十分です。ワープロの書類を作ることもできますし、プレゼンテーションを作ることもできます。そして手紙、マニュスクリプトなどを作ることができます。1つのエディターを覚えれば十分です。マイクロソフトにはエディタが3種類あり、すべて自社専用の独自のものとなっています。我々の場合は1つのエディタですべてに適用できます。これはインターネットのhtmlの標準をベースとしています。もちろんターミナル・エミュレーションも可能にしております。
次にデータサーバーですが、すべてのサーバーはオラクルのユニバーサル・データベースを搭載しており、すべてのデータを管理することができます。リレーションテーブルだけではなく、テキスト、文章、メッセージ、画像、音声、ビデオ、すべての情報、データを管理できます。Webサーバーも提供しています。プロキシーサーバー、httpサーバー、すべてがNCでは標準装備されています。ですからクライアントにおきましてはネットスケープナビゲータとJavaが、アプリケーションにおきましてはWebインターフェイスが、データサーバーにおきましてはオラクル・ユニバーサルデータベースが対処します。

 ここで1つ皆さんに驚くことをご紹介したいと思います。ビル・ゲイツ氏が2つの非常に興味深いことを先週発表しました。1つは「NCは互換性をもたないNew Computable の略だ」と言ったわけです。と言いますのは、NCはWindowsのアプリケーションを走らせることができないからであります。しかし彼は間違っています。そんなことはありません。デモしたいと思います。NCはどのようなWindowsのアプリケーションでも走らせることができます。NTサーバーでできます。もう1つ、彼が言ったことがあります。「Webテレビは最もすばらしいNCになる」と発表しています。しかしこれも彼は間違っています。と言いますのは、Webテレビは自社専用、独自のものであるからです。オープンがないからです。ですからNCがMicrosoft Word、ExcelどのようなWindowsのアプリケーションでも走らせることができることをデモしたいと思います。
 またNCのクライアントのソフトをここでご紹介いたします。それを皆様の既存のPCで走らせることができます。ネットスケープナビゲータを活用して、あるいはインターネット・エクスプローラ3を使って可能です。皆様方のWindowsのパソコンをNCに変えることができるわけです。私どものソフトを使えば可能です。どちらでも使えるわけです。そしてまたNCのサーバーのソフトウェアもご紹介したいと思いますが、それはすべて皆様方のUNIXのマシンで走らせることができます。あるいはWindows NTでも可能です。ですからNCのデスクトップをNC OSで走らせることができますし、またWindowsで走らせることもできます。アプリケーションサーバーをNC OSで走らせることもできますし、Windows NTでもUNIXでも可能です。データサーバーがWindows NT、UNIXで走らせることができます。NCアプライアンス、サーバーなどで走らせれば、コストを最小限にすることができます。また最も使い易くなります。どのようなものとも動作させることができます。

 NCソフトウェアには標準のバンドルソフトが入っています。Network Computer Inc(INC)私どもが100%所有している会社が提供しています。ネットスケープナビゲータ、Javaバーチャルマシン、VUI、Eメール、ドキュメント・マルチメディア・システム、こうしたものがすべてバンドルされています。私どものデータベース、メッセージ、テキスト、すべて入っています。Webサーバーも入っています。
 次にコストですが、クライアントとサーバー ユーザ当たり150ドルです。すなわちマイクロソフトのオフィス、ワードプロセッサー、プレゼンテーショングラフィックス、スプレットシートよりも安いということになります。 Developer/2000、Developer開発ツールそしてデータベースの開発環境、こちらの価格もWindows NTと全く同じ価格体系になっています。オラクルのすべてのソフトウェア、すべてのアプリケーション開発環境、そして本格的なデータベースを非常にローコストで入手できるということになります。

 情報化時代の幕開けです。現在PCは業界の中心になっています。PCに関して我々が気に入っているのは、マイクロプロセッサーがますます高速化しているという事実、そしてこれによって非常にすばらしいマルチメディアのインターフェイス、非常にすばらしいユーザー体験をデスクトップで実現することができます。NCはそれを維持していきます。非常にパワフルなMPUを維持します。そしてマルチメディアのインターフェイスは実はPCよりもさらにすばらしいものを実現することができます。そしてそれだけではありません。我々はシンプリシティを実現しています。非常に使い易い、VUIを通じて、非常に使い易い環境を、500ドル以下という非常に安価な価格体系で提供していきます。ローコスト、そして非常に使い易い、みんなが使えるということを強調しているわけです。そしてみんながコンピュータを持てるようにしたいと考えているわけです。
 私どもはテレビ時代に住んでいると言われています。このテレビ時代と言われているのは、テレビを中心としたカルチャーが世界中を走っています。みんながテレビを持っています。そしてテレビを通じてニュースを入手しています。アメリカにおけるテレビの所有率は97%です。しかしアメリカの場合、実は国民の30%弱の人しかPCを持っていません。日本でのPCの普及率は9%、ヨーロッパの場合は8%以下になっています。ここで1つ質問をさせていただきたいと思います。「それでは情報化時代と我々は言っているけれども、本当に情報化時代の到来がくるでしょうか。アメリカ人の場合ですと、70%の人がコンピュータは持っていません。日本や西欧に住んでいる90%以上の人たちがコンピュータを持っていないという現実の中で、情報化時代の到来など考えられるのでしょうか。」 そんなことはありません。考えられません。もっと単純な、もっと安価なネットワークコンピュータのようなものに移行しない限り、情報化時代は無理です。

 シンプリシティとローコストということで、NCとPCの持ち味について説明いたしましたが、もっと重要なポイントがあります。すなわち業界標準というのはみんなに属しているということです。そして独自技術というのは、あくまでも1社が所有し、1社がコントロール、1人の人間が所有、そして管理しているという技術です。独自技術というのは技術的には非常に優れていると思います。パーソナル・コンピュータが非常に人気があります。どうしてでしょうか。その秘訣をお話ししましょう。安いからです。現時点において、コスト的に一番安いからです。コストというのがPCをして、これほど人気を出させた秘訣です。しかしここに来て初めてPCの独自技術は、これから業界標準のテクノロジーと戦わなければいけません。そしてそれがコスト的にさらに安く、そしてさらに使い易いものなのです。
 マイクロソフトはネットワーク・コンピュータという構想が最初に出てきた時に、最初はネットワーク・コンピュータのことを真剣にとらえていませんでした。無視しました。マイクロソフト社のミヤボルトというチーフ・テクノロジー・オフィサーは「ネットワーク・コンピュータというのは本当は馬鹿げた、くだらない発想だ」と言いました。マイクロソフトは「オラクルは嘘つきだ。ネットワーク・コンピュータというのは絶対に機能しない」とまで言いました。 最近ビル・ゲイツ氏は「ネットワーク・コンピュータは我々のコンピュータでもいい」と言いました。次は多分「ネットワーク・コンピュータは自分の発想だった」ときっと言ってくるでしょう。
 マイクロソフトは今4つの異なるネットワーク・コンピュータを発表しています。マイクロソフトは実はネットワーク・コンピュータの世界最大のサポーターです。4つもありますが、みんな違っております。みんな独自仕様です。まずNet PCを発表しました。しかしそれでは満足せず、次にWindows CEを発表しました。そして先週ですが、本当に記録的なスピードで、新しいネットワーク・コンピュータを毎日のように発表するようになりました。金曜日、ビル・ゲイツ氏は「Windowsターミナルは4MBのメモリーでハードディスクなしにWindowsプログラムを走らせることができる」と言いました。そして土曜日、彼は「Webテレビを買った」と。金曜日、土曜日、そして日曜日は休んだようです。
 ここでの問題は、それぞれ異なるマシンであるということ、そしてそれぞれが独立仕様に基づいているということ、そして1つの会社が所有、そして管理しているということ、これが問題です。しかし今は1997年です。1981年ではありません。PCが1981年に出てきました。16年前のことです。当時オープンスタンダード、業界標準という発想さえ論じられていませんでした。しかし情報化時代が到来している今、インターネットのような標準が次世代のコンピューティングにとって、無視できないファクターであるわけです。インターネットはみんなのものです。インターネットは1つの会社、1人の人間に属するものではありません。インターネットは万人のものです。Windowsは1社にしか、そして1人の人間にしか属していません。NCはインターネット標準に基づいています。従って誰でもNCを作れます。IBMもSUNもNCを作っています。ですからわざわざオラクルに来て許可を得る必要はありません。PCを作りたいということであれば、マイクロソフト社に行って、彼らの意見を伺わなければできないわけです。しかしNCは誰でも作ることができます。NCテクノロジーというのは標準に基づいているからです。そして情報化時代というのは、決して1国、1社、1人の人間に属するものではありません。絶対に属しません。
(本コラムの文責は、Windowsコンソーシアムにあります。)


<ニュース リリース>

● アドビ システムズ (1997.4.22)<抜粋>

Adobe(R) Acrobat(R) 3.0J 5月9日より発売開始

 アドビシステムズ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:木村 八郎)は、あらゆる種類のドキュメントをオンラインで共有することを可能にするAdobe Acrobat 3.0J (Windows(R) 版/Macintosh(tm))を5月9日より発売すると発表いたしました。

 希望小売価格はシングルユーザーパック(Macintosh版/Windows版共)が、39,800円、10ユーザーパック(Macintosh版/Windows版が同梱)が198,000円です。また、英語版Acrobat Distiller 2.1(Macintosh版のAdobe Illustrator 5.5J及びAdobe PageMaker 6.0Jに付属)ユーザーへの特別提供価格は18,000円です。上記製品は全国のアドビ製品正規販売元を通じて販売されます。

 Adobe Acrobat 3.0JにはPDFファイルの作成・加工・表示・プリントを行うための全てのツールがひとつのパッケージに収められていますので、ユーザーはワードプロセッサ、スプレッドシート、プレゼンテーション、ページレイアウトなどの各種ソフトウェアで作成されたドキュメントを元のデザイン体裁を崩さずにインターネット、企業内イントラネット、電子メール、CD-ROMなどの電子メディアで配信することが可能になります。

 Adobe Acrobat 3.0Jで作成したPDF(Portable Document Format)はMicrsoft(r) Windows及びMacintoshといった異なるプラットフォーム上で、 Adobe Acrobat Readerを使用して同じ体裁のまま閲覧することができます。閲覧用ソフトウェアであるAcrobat Readerはアドビシステムズのホームページなどを通して無償配布しています。さらにPDFファイルはPostScriptョ(ポストスクリプト)技術を基盤に開発されているため、画面上での表示はもちろん電子配信後にプリントしてもポストスクリプト言語ファイル同様、高品質な印刷が可能です。

 Adobe Acrobatはアドビシステムズ社が提唱し、一般に公開しているPDF形式のドキュメントファイルを使用します。ワードプロセッサをはじめとする各種ソフトウェアを使用しているユーザーは、通常のプリントコマンドを実行する手軽さで、PDFファイルを作成することができます。すなわちプリンタへのプリントアウトが可能なソフトウェアであればすべてPDFファイルが作成可能であり、特別なファイル変換などのわずらわしい操作は一切不要です。
 Adobe Acrobatはドキュメントのオリジナルデザインを忠実に再現するばかりでなく、ハイパーリンク、動画の再生、さらにはWWWへのリンクなど、電子ドキュメントならではの機能を付加することも可能です。

 今回発売するAdobe Acrobat 3.0Jでは、より豊かな内容のドキュメントをWWW上で利用できるように機能を拡張しました。Netscape Navigator(TM)のプラグインアーキテクチャや、Microsoft Internet Explorer 3.0をはじめとするActiveX(TM)技術をサポートするWWWブラウザで直接PDFファイルを表示することが可能です。

 さらに、 Adobe Acrobat 3.0Jで最適化されたPDFファイルは、それぞれのページが個別に扱われるため、データのダウンロードの効率が向上します。ページを表示するのに必要なデータだけをダウンロードし、ページ上の個々のオブジェクトを優先順位に基づき順番にレンダリングします。最適化されたPDFファイルでは、テキストがまず最初にレンダリングされ、画像などの大きなオブジェクトはバックグラウンドでダウンロードして最後にレンダリングされます。
 Adobe AcrobatのPDFファイルを表示又は印刷するためのAcrobat Reader 3.0J(Windows版/Macintosh版)は、アドビシステムズ株式会社のホームページ(http://www.adobe.co.jp/international/jpacrodown.html)で無償配布しております。また、Electronic End User License Agreement(使用許諾契約書)を添付する限りにおいては、どなたでも無制限に再配布が可能です。
 米国などではすでにその表現力の豊かさと、簡便な使い勝手により、WWW上の標準ドキュメントフォーマットとして広く使用されております。その実例は、アドビシステムズ株式会社のホームページ(http://www.adobe.co.jp/product/acrobat/pdf.html)でご覧いただけます。


● アドビ システムズ(1997.4.28)<抜粋>

アドビシステムズ社とマイクロソフト社がOpen Typeフォント仕様を発表

〜 共通のフォント型式により使いやすさが向上し、プリントとWebオーサリング環境を統合 〜

 Adobe Systems Incorporated(アドビシステムズ社:米国カリフォルニア州サンノゼ)とMicrosoft Corporation(マイクロソフト社)は、デベロッパとソフトウェアベンダー(ISV)各社に対してOpenTypeフォントの仕様を公開することを発表しました。

 OpenTypeは、両社が共同で開発した共通のタイポグラフィソリューションであり、現在最先端のType 1フォントとTrueTypeフォント技術を組み合わせるものです。

 OpenTypeは、異なるコンピュータプラットフォームが混在する環境におけるフォント管理を効率化する次世代のフォント型式であり、より豊かなフル機能を備え、ドキュメントファイルなどへのフォントの埋め込みとインターネット対応アプリケーションを管理するためのインターネットパブリッシング環境が統合化されています。オープンな環境ではないフォントの埋め込み技術とは異なり、OpenTypeは、Webブラウザやオーサリングツールなどで対応を予定するデベロッパへ無料でライセンス供与される、オープンなソリューションです。OpenType仕様は、アドビ システムズ社(http://www.adobe.com)とマイクロソフト社(http:www.microfoft.com)の両Webページで入手することができます。

 Agfa Typographic SystemsとMonoType Typography Incorporatedを含む業界を代表するフォント開発企業各社が、すべてのパブリッシングメディアにおける高品位のタイポグラフィーと知的所有権保護を実現する技術として、OpenTypeとフォント埋め込み技術を支持することを公式に表明しました。これら各社は、アドビシステムズ社とマイクロソフト社とともに、1998年初頭までにOpenTypeのタイプフェイスを出荷することを計画しています。さらに、マイクロソフト社は、Hermann Zapf Palatinoの新しい拡張文字セット版である、同社初のOpenTypeタイプフェイスを発表しました。Zapfは、Linotype-Hell AGとのプロジェクトの全般を監督してきました。この新しいフォントは、先週ニューヨークで開催されたSeybold ConferenceのType Galleryで展示されました。

統合されたWebパブリッシング
 OpenTypeは、統合化されたオーサリング環境を実現します。出版社は、複数のメディアで、同じフォントとフォーマット機能を使用することができます。従来のパブリッシング環境で使用されるOpenTypeフォントも、ロスのない圧縮技術を使用してWebドキュメントに埋め込むことができます。その結果、フォントデザイナーの指示や品質向上が保持され、最高品質の表示と出力が保証され、ファイルサイズが大幅に削減されてWebページの伝送が高速化します。

 「OpenTypeが、インターネットを含むすべてのパブリッシング環境において、ドキュメントを表示および印刷するための、最高品質のタイポグラフィックソリューションを提供することは明らかです。Monotype Typeface Libraryは、OpenType形式に対応します。」とMonoType社社長Ira Mirochnick氏は述べています。
 さらに、OpenTypeフォントは、フォントを埋め込むことの可否とその方法をオーサリングシステムへレポートすることによって、デザイナーの知的所有権を保護します。オープンな環境ではないフォントの埋め込み技術とは異なり、OpenTypeは、Webブラウザやオーサリングツールで対応を予定するデベロッパへ提供されるオープンな規格です。
 「当社の顧客のアプリケーションは、高品質のタイプフェイスデザインを必要とします。」とAgfaのタイポグラフィックシステムズ担当バイスプレシデント、Bob Givens氏は述べています。「OpenTypeとフォントの埋め込み技術は、フォントベンダーの知的所有権を保護しながら、コンテンツデザイナーが必要とする創作の自由をもたらします。」

マルチプラットフォームでの使い勝手が向上
 OpenType形式によって、ユーザーは、フォントの形式やコンピュータプラットフォームに基づいた選択をするのではなく、機能や美的な要件に合った書体を選択することが可能になります。デベロッパは、例えば少ないファイル容量やスクリーン出力の向上などといった、Type 1フォントまたはTrueTypeのいずれかの特徴を持ったOpenTypee型式の書体を構築することができます。OpenTypeフォントは、Windowsョ 95やWindows NTTMオペレーティングシステム、そしてMacintoshTMを含むさまざまなコンピュータプラットフォーム上で同じように機能し、今日存在する互換性の問題にわずらわされることなく、各プラットフォーム間で簡単に移動することができます。

先進的なタイポグラフィック機能
 OpenTypeは、1つのフォントでより豊かなフォーマットのオプションを提供します。例えば、ドキュメントの作者は、フォントを切り替えることなく、装飾的な末端、小さな大文字、その他のスタイルを選択することができます。またOpenTypeは、合字の使用を容易にし、接合スクリプトを改善し、メトリックやカーニング情報を向上し、スペーシング、ラインブレイク、およびジャスティフィケーションを改善します。

各種言語の文字に関するサポート
 OpenTypeは、TrueTypeとType 1に関する各種言語文字サポートを提供します。これには、例えばラテン文字とキリル文字など、1つのOpenTypeフォントにおいて複数の言語グループをサポートする機能が含まれます。OpenTypeは、文字コードに関してUnicode規格をサポートしていますが、テキストを多数の言語で正しく設定するために必要な、グリフ選択機能もサポートします。例えば、アラビア語では、各文字を適切なフォームで正しく表示するには、合字と文脈的代用の両方が必要です。

 なお、日本語書体に対するOpenTypeの仕様は、後日発表いたします。


● アドビ システムズ(1997.4.28)<抜粋>

Adobe(R) PostScript 3(TM)プリンティングソリューションでアドビシステムズ社と マイクロソフト社が協力

Adobe(R) PostScript(R)プリンタドライバの共同開発により、Windows NT(TM)における広範なプリントの 互換性を実現

 アドビ システムズ社とマイクロソフト社は、Microsoft(R) Windows NT オペレーティングシステム用にAdobe(R) PostScript(R) (ポストスクリプト)プリンタドライバを共同で開発し、ユーザーへの提供、およびサポートを行うことを発表しました。

 Adobe PostScript 3プリンティングシステムを含むすべてのポストスクリプトプリンタに対応することを目的として共同開発されるプリンタドライバは、エンドユーザー、プリントシステムのメーカー、およびアプリケーションソフトウェアのベンダーに大きな利便性をもたらすことになります。このポストスクリプトプリンタドライバを共同開発することによって、Windows NTユーザーは、最高品質のポストスクリプトプリンタドライバを利用することができ、その結果、デジタルコンテンツを正確かつ高速にプリントできることが保証されます。

 アドビ社とマイクロソフト社の共同開発によるポストスクリプトプリンタドライバによって、Windows対応アプリケーションソフトウェアがポストスクリプトプリンティングシステムにおいて、出力互換性が保証されます。従来は複数のプリンタドライバが存在していたため、同一のプリントシステムを使用した場合でも、必ずしもすべてのアプリケーションで同じような出力結果が得られませんでした。今後Windows NTユーザーは、共同開発されるプリンタドライバによって、ポストスクリプトプリンタから最良の出力結果が得られるようになります。また、パフォーマンスの向上、より高い品質の出力、完全にローカライズされたプリンティングソリューション、よりやさしいプリンタのセットアップ、およびWebプリンティングソリューションなど、Adobe PostScript 3プリンティングシステムのすべてのユニークな利点を享受することができます。

 マイクロソフト社とアドビ システムズ社のエンジニアリングと品質管理における強みを組み合わせることによって、最高の品質と最新のAdobe PostScript 3プリンタを含むポストスクリプトプリンティングシステムに対する広範なサポートが保証されます。これは、マイクロソフト社とアドビによるWindows 95用ポストスクリプトプリンタドライバにおける共同作業がベースになっています。

 新しいプリンタドライバは、OEMプリンタメーカーとアプリケーションソフトウェアのベンダーに対しても、著しい利点を提供します。マイクロソフト社とアドビ社のプリンタドライバは、OEMに対して、あらゆるポストスクリプトプリンティングシステムの機能を向上するためにOEMが容易にできる、信頼性の高いドライバを提供します。アドビ社のプリンタドライバはソフトウェアエキスパートである両社によって共同で開発されるため、これらの同じエキスパートたちは、プリンタ側の専門能力も提供するというユニークな立場に位置づけられます。アプリケーション開発者は、単一のポストスクリプトドライバをサポートするだけでよくなり、開発とサポートのコストが減少します。ポストスクリプトプリンタドライバは、プリント時にアプリケーションへ迅速に戻り、ネットワーク上の通信量が減少し、さらにすべてのAdobe PostScript 3プリンティングシステムとアプリケーションで互換性があることから、アプリケーションのパフォーマンスも向上します。

出荷時期
 アドビ システムズ社とマイクロソフト社は、共同開発するポストスクリプトプリンタドライバを、1997年の後半に出荷する予定です。Windows NTオペレーティングシステムの今後のリリースでも、ポストスクリプトプリンタドライバがサポートされます。

◆アドビシステムズニュースリリースに関するお問い合わせ先
アドビシステムズ株式会社 マーケティングコミュニケーション Tel.03-5423-8240
URL http://www.adobe.co.jp/


● 日本オラクル(1997.04.08 ) <抜粋>

ノベルと日本オラクル、国内提携関係を強化し両社のビジネスを拡大

 ノベル株式会社(本社:東京都世田谷区、代表取締役社長:武内重親)と日本オラクル株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:佐野力)は、先に米国にて発表されたNovell Inc.とOracle Corporationの戦略的提携を基に、日本国内においてさらに 範な提携関係を確立し、双方のビジネス拡大を推進します。
 ノベルと日本オラクルが推進する提携内容は、以下の通りです。

■ IntranetWare上でのOracle7 の実装率向上によるビジネス拡大
 ノベルは日本オラクルの協力のもと、高性能・高信頼性なデータベース・サーバOSとしてIntranetWareを強く位置付け、IntranetWareとOracle7 Release7.3の組み合わせによるクライアント/サーバ・システム構築を推進し、IntranetWare上でのOracle7実装率を増加させ、IntranetWare、Oracle7両製品のビジネス拡大を図ります。

(1) ノベルは、データベース専任セールスマーケティング・チームを、オラクルはノベル・アライアンス・チームを各々編成し、共同マーケティングを実施いたします。
(2) ノベルは日本オラクルの協力のもと、両社製品を取り扱う販売会社に対する販売プロモーション/キャンペーンを実施し、IntranetWareとOracle7 Release7.3を組み合わせたシステム販売を推進します。
(3) 両社はエンドユーザに対してIntranetWareとOracle7 Release7.3の共同広告を展開し、IntranetWareとOracle7 Release7.3の組み合わせによるシステムの優位性をアピール、認知度向上を推進します。
(4) 両社はIntranetWareで稼動するOracle7 Release7.3と連携するWebアプリケーション構築方法/事例をセミナー等にて紹介し、 IntranetWareとOracle7 Release7.3によるWebアプリケーション構築を促進します。

■ IntranetWareとOracle Web Application Server、NCAの統合と今後の提携
 米国のIntranetWareにOracle Web Application Server並びに、Network Computing Architecture(NCA)の統合に関する提携をうけ、今後、ノベルと日本オラクルは技術面・マーケティング面の協力を実施していきます。またノベルは、この製品統合を契機に、InranetWareのWebサーバOS、アプリケーション・サーバOSとして利用を促進し、IntranetWareビジネスのさらなる拡大を図っていきます。

■ NDSに関する提携
 ノベルは、HP、富士通、SCOほか主要なOSベンダー各社に対し、NDSを統合したプラットフォームの国内早期出荷を促進しています。また、本年中にWindows NT用NDSをノベルより出荷し、日本国内においてもNDSのデファクトス ンダード化を強力に推進していきます。
 今後日本オラクルは、IntranetWare(出荷済み)、HP-UX、SCO UnixWare、WindowsNT、そのほか重要なNDS統合プラットフォームに対応した製品を順次、出荷を予定しています。

■ NC(ネットワーク・コンピュータ)とGroupWiseに関する提携
 ノベルは、NCが今後急速に普及していくクライアント環境としてとらえており、ノベル製品において対応が不可欠と考えています。そこでノベルは、NC上のアプリケーション・ニーズとして最も大きいグループウェア・ソリューションを早期に提供するためにGroupWise5.1Jを4月25日 ら出荷するとともに、今後IntranetWareに同梱予定のJava Studio(ワープロ、表計算等のJavaアプレット群)をNC環境に接続することで、グループウェア、ワープロ、表計算といった業務をNCのみで実施可能とし、企業内におけるNCの早期普及を推進してまいります。

参考:米国Novell Inc.と米国Oracle Corp.との戦略的提携内容(1997.3.24発表)

(1) NovellとOracleは、長期にわたる以下の提携に合意するとともに、製品のインテグレーション、販売、教育、サポートの活動を共同で実施します。
(2) Oracleは、社内にNovell Products Divisionを新設し、データベ ス、Web関連製品とNovellのネットワーク関連製品の統合/開発を進めるとともに、共同マーケティングを実施します。
(3) NovellとOracleは、Java、CORBA、LDAPほか、業界標準をサポートするとともに、相互にネットワークサービス並びにアプリケーションサービスのプラットフォームのデファクトスタンダードとして、IntranetWareの拡張、Oracle Web Application Server、Oracle DataBaseとのさらなる統合を進めていきます。


●日本オラクル(1997.04.09 ) <抜粋>

ノベルと日本オラクル、国内提携関係を強化し両社のビジネスを拡大

 日本オラクル株式会社とノベル株式会社は、先日、米国にて発表されたNovell, Inc.とOracle Corporationの戦略的提携を基に、日本国内での両社の提携の強化を発表いたしました。
 発表の記者会見には、ノベル株式会社より代表取締役社長 武内 重親氏、マーケティンググループ マネージャー 高柳 智雅氏、日本オラクル株式会社より代表取締役社長 佐野 力、常務取締役マーケティング本部ゼネラルマネジャーの新宅 正明が出席して行われました。

高柳マネージャー、武内社長、佐野社長、新宅常務取締役
 

 両社の今後の提携推進の内容は以下の通りです。
・IntranetWare上でのOracle7 の実装率向上によるビジネス拡大
・IntranetWareとOracle Web Application Server、NCAの統合と今後の提携
・NDSに関する提携
・NC(ネットワーク・コンピュータ)とGroupWiseに関する提携

 詳しくはニュースリリース(4月8日)をご覧ください。
デモンストレーションとして、NC上で動作するブラウザからGroupWise Web Accessを利用してGroupWiseの持つグループウェア機能へのアクセスを行った。現在のバージョンでも一通りの機能を利用することができるが、次期バージョンではさらにHTML3にJavaを利用して、デスクトップアプリケーションと遜色ない環境を提供する予定である。
 デモンストレーションで使用された環境は、4月16日・17日に東京ビッグサイトで行われるOracle Open World 97にて展示される予定である。

 以下は、Windowsコンソーシアム事務局の取材によるものです。

Network Computer
 

武内社長、佐野社長
 

ノベル株式会社 武内社長挨拶
 1月の末に就任して私どもの仕事の内容について1番最初にお話していた中で「もう一つの選択」という言葉を使っていました。英語でいうと、もう少し幅広い意味の“Freedom of Choice” という言葉が使われています。直訳すれば「選択の自由」という意味になりますが、最近世の中の流れはユーザーさんも市場も多分皆さんも含めて業界自身も、それを動かしている基になっている会社も、一つのモロコリーというかNT一色みたいな形になっている感じがする。
 これはノベルあたりが至らなかったところもあるが、もう一度これをユーザーさんから見たときにもう少し選択の余地(Freedom of Choice)を提供できるようにしたい、ということをノベルは考えている。
 今日は“Freedom of Choiceその1”として、Network Computerを取り上げたい。近々大々的にNCが出てくるに先立ち、ノベルはオラクルさんと色々な形で提携を進めている。特にIntranetWare 、OSとNCとの結びつき、それからノベルが従来から開発してきており、日本ではこれから本格的に出荷を始めるグループウェアのGroupWiseがある。GroupWiseはメッセージングとNetwork Computerとを結びつかせるものである。
 もともとノベルはNetwareということで、Network OSを提供してきたといわれているが、Network、Networkと言い過ぎて実際にアプリケーションについての言及はしてこなかったように思う。今日見ていただいてご理解いただきたいのは、例えばOracle 7と一緒に結び付けたり、グループウェアと一緒に結び付けることにより、特にアプリケーションの分野でもDatabase Serverとしての位置づけ、Web Application Severとしての位置づけ、またNetwork Wideに広がったMessaging Serverとの位置づけ、といったような形でのApplication Severとしての位置づけをこれから鮮明に出していきたいと思う。
 もう一つはIntranetWareの中に組込まれているNDS(Directory Service)があるが、このDirectory Serviceは日本でもこれから大きく注目されるようになる。Directory Serviceにより、ネットワークの中のコンピュータにログインするのではなくて、ネットワークそのものにログインすることによって、ネットワークの中の色々なリソースの使用が自由にできるようになる。このDirectory Serviceの基本的な部分をノベルが提供しているが、今年はHP-UX、SCO Unixware、Solaris、Windows NTなどのOS上に組込むことになっている。それ以外にもデータベースやグループウェアの環境の中でもDirectory Serviceが必要になってきており、この中でオラクルさんはDirectory Serviceを自社製品の中に組込んで出すということになっている。
 今まではクライアント/サーバーといわれていたが、これからはサーバーとクライアントの関係ではなくて、クライアントとネットワークが直接につながったコンピュティング環境(Client Network Computingという言葉を使い始めている)ができることにより、本来のネットワーク上でのネットワークをコンピュータとして使うという形になると思うので、こういった所でもオラクルさんと協調していきたい。
 最近Total Cost of Ownershipがいわれているが、全体を見たときにネットワーク環境はどうあるべきかを考えると、NCはTotal Cost of Ownershipを押さえることに役立っているので、Freedom of Choiceといった点からもノベルはNCをフルコミットしたい。

日本オラクル株式会社 佐野社長の挨拶
 オラクルはノベルさんと協同歩調していく上での要素が二つある。
 第1点は、ノベルさんにはNetwareという膨大なお客さまがある。今までNetwareにDatabaseを乗っけた販売により、これを扱ったシステムインテグレータさんはお客さんからアプリケーションの注文が来て付加価値が付いてさらに儲かった例が多かった。もともとノベルとオラクルは商品的に相性が合い、両方扱えば始めて儲かる仕組みとなっている。オラクルにも10万以上のユーザーという膨大な資産があるので、このお客さまを更にもう一歩進めたいと思っている。
 第2点はNCである。NCがいよいよ稼動を始めているが、NCは今まで考えられていた従来のコンピュータの歴史を徹底的に塗り替える新しいコンセプトのコンピュータである。このNC上のアプリケーション・ニーズとしてグループウェアが不可欠であり、それにはGroupWiseがに合う。GroupWiseはメッセージング機能、特にグループスケジューリングに優れており、これがものの見事にNCに適合されることだ。1人1台ということでパソコンを買わされたお客さまが困っているのは管理が大変なことである。現に2000台のパソコンが導入されている企業ではバージョンアップするのに3ヶ月もかかっている。これを一掃できるのがNCの世界である。単に値段が安いだけでなく、本格的なイントラネットのツールとなるNCをもって世界に750万人いるNetwareのお客さまにノベルさんと一緒に手を携えて新しい切り口を開いていきたい。


● 日本オラクル(1997.04.18)

Oracle Open World 1997、成功裏に閉幕
〜 ITの祭典に2日間で10万人以上が来場 〜

 日本オラクル株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:佐野 力)は、1997年4月16日、17日の2日間、東京ビッグサイトにて、「Oracle Open World 1997」を開催しました。この「Oracle Open World 1997」は、開催2日間で10万人を超える来場者を迎え、熱気の と成功裏に閉幕いたしました。
 「Oracle Open World 1997」期間中の来場者は、展示会・セミナーをあわせて、初日(4月16日) 49,589人、2日目(4月17日) 54,895人に達し計104,484人を数えました。また、4月17日に実施した「The Long Kiss Goodnight」特別試写会には約4,000人が来場しています。2日間の総入場 数は約10万8,500人に達し単一企業主催のイベントとしては世界最大級の開催規模となり、わが国においてオラクルの技術や製品に対する高い支持を裏付けました。

 
 レイモンドJ. レイン社長
兼COO
「The Network Innovation --- NCがネットワーク社会を変える」をテーマに開催した「Oracle Open World 1997」では、オラクル社の会長兼CEOローレンス J.エリソンがネットワークコンピュータについて発表し た基調講演、社長兼COOのレイモンド J.レイン、日本オラクルの代表取締役社長 佐野 力がオラクルの戦 略を紹介した「オープニング・セッション」、多彩な製品や技術を紹介した特別講演や多くのセッション、 展示会、さらに今年のスペシャル・イベントである特別試写会などすべての催しを滞りなく実施いたしました。 特に、1000台に及ぶネットワークコンピュータを一堂に出展した「NCパビリオン」は大好評を博し、ネットワ ークコンピュータの本格的な実用化が間近にせまったことを内外に示しました。


「オープニング・セッション」での
佐野社長
 

 日本オラクルは、1998年にも「Oracle Open World 1998」の開催を予定しています。
 次回も情報化時代の最先端をいくITの祭典として今回以上に多彩な企画を用意し、多くの人々の興味、関心に応えるイベントとしていく考えです。
 なお、本件に関する詳細は、日本オラクル ホームページ(http://www.oracle.co.jp)に掲載されていますので、ご覧ください。

◆ 日本オラクル ニュースリリースに関するお問い合せ先
日本オラクル株式会社 広報宣伝部 広報・企画グループ
Tel.03-5213-6619
URL http://www.oracle.co.jp/


● マイクロソフト (1997.4.7) <抜粋>

Windows 95(R)による分散コンピューティング テクノロジー 「DCOM for Windows(R) 95日本語版」4月7日(月)より提供開始
 〜 インターネットなどを通じて配布 〜

 マイクロソフト株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:成毛 真)は、「Microsoft(R) Windows(R) 95」日本語版による分散コンピューティングを実現するためのソフトウェアモジュール「Distributed Component Object Model(DCOM)for Windows 95」日本語版(以下:DCOM for Windows 95)を4月7日 (月)より、インターネット上の当社Webサイト(http://www.microsoft.co.jp/win95/)などを通じて 無償で提供します。

 DCOMは、今日のソフトウェア開発で最も広く使われているコンポーネント技術、COM(Component Object Model)に基づいており、これを拡張して、ネットワークに対応させたものです。DCOMにより、 ソフトウェア開発者は、ネットワークに接続された複数のコンピュータ上で、コンポーネント オブジェク トが協調して稼働するようなアプリケーションを、これまでの経験を生かしつつ、開発することができま す。COMおよびDCOMは、ActiveX(TM)の基盤技術であり、次世代のインターネット/イントラネット アプリ ケーションの開発に対するマイクロソフトのソリューションです。

 DCOMを利用したアプリケーションは、Microsoft Visual C++(R)、Microsoft Visual Basic(R)、 Microsoft Visual J++(TM)、およびMicrosoft Excel、Microsoft Wordのマクロ機能など、弊社の開発 ツールをはじめ、他社の開発ツールを利用して開発することができます。
 DCOMは、昨年12月より発売されているMicrosoft Windows NT(R) Workstation、およびWindows NT Server Version 4.0 日本語版に標準で搭載されています。今回のDCOM for Windows 95の提供により、Windows NTとWindows 95の両プラットフォームに対応する分散アプリケーションを開発することが可能になりました。

 DCOM for Windows 95は、当社Webサイトを通じて無償で提供されるとともに、アプリケーション開発者 は、これを、開発したDCOM対応アプリケーションとともに配布することができるようになる予定です。 (詳細は、上記の当社Webサイトを参照)

■ DCOM for Windows 95日本語版 配布概要
●オンラインサービスによる無償配布
配布形態:インターネット上の当社Webサイト
( http://www.microsoft.co.jp/win95/)からのダウンロード サービス提供開始日:1997年4月7日(月)費用:無償(通信費用等は、別途必要)


● マイクロソフト (1997.4.15) <抜粋>

最新Activeプラットフォーム対応統合開発環境
マイクロソフトビジュアルタジオ「Microsoft(R) Visual Studio(TM) 97」日本語版、5月30日(金)に発売
〜 Visual Basic 5.0など、最新ビジュアル ツール製品も同日発売 〜
〜 マイクロソフト言語製品初の乗換パッケージ、期間限定発売 〜

 マイクロソフト株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:成毛 真)は、「Microsoft(R) Windows(R) 95」(以下:Windows 95)および「Microsoft(R) Windows NT(R)」(以下:Windows NT) 上で動作し、Activeプラットフォームに対応した統合開発環境、「Microsoft(R) Visual Studio(TM) 97 Enterprise Edition」日本語版(以下:Visual Studio 97 Enterprise)および「Microsoft(R) Visual Studio(TM) 97 Professional Edition」日本語版(以下:Visual Studio 97 Professional) を5月30日(金)に全国の販売店で発売します。これら2製品は、オープン価格で販売されます。

 

最新ビジュアル開発ツール製品群のパッケージ
 

 Visual Studio 97 Enterpriseでは、通常パッケージのほかに、マイクロソフト言語製品で初めての 乗換パッケージが併せて提供されます。乗換パッケージは、従来のマイクロソフト言語製品、または、他社製開発言語製品を持つユーザーを対象に販売されます。乗換パッケージには、同製品の発売を記念してMicrosoft Project 95が同梱されます。 なお、乗換パッケージの提供は、9月末までの出荷分で終了します。

 また、当社ではVisual Studio 97 Enterprise、Visual Studio 97 Professionalと併せて、 下記最新ビジュアル開発ツール製品10点を5月30日(水)に発売します。
■ 統合Webアプリケーション開発
「Microsoft Visual InterDev(TM) 1.0」日本語版(以下:Visual InterDev 1.0)
■ ActiveXコンポーネント開発
「Microsoft Visual Basic(R) 5.0 Enterprise Edition」日本語版(以下:Visual Basic 5.0 Enterprise)
「Microsoft Visual Basic 5.0 Professional Edition」日本語版(以下:Visual 5.0 Basic Professional)
「Microsoft Visual Basic 5.0 Learning Edition」日本語版(以下:Visual Basic 5.0 Learning)
■ 最先端ビジュアルCOMプログラミング環境
「Microsoft Visual C++(R) 5.0 Enterprise Edition」日本語版(以下:Visual C++ 5.0 Enterprise)
「Microsoft Visual C++ 5.0 Professional Edition」日本語版(以下:Visual C++ 5.0 Professional )
■ 日本語対応Java統合環境
「Microsoft Visual J++(TM) 1.1」日本語版(以下:Visual J++ 1.1)
■ Webサイト対応バージョン管理ツール
「Microsoft SourceSafe(TM) 5.0」日本語版(以下:Visual SourceSafe 5.0)
■ インタラクティブVisual Basic学習ツール
「Mastering Microsoft Visual Basic 5」日本語版(以下:Mastering Visual Basic 5)

なお、下記製品については、6月末に発売する予定です。
■ インタラクティブ MFC(Microsoft Foundation Class)学習ツール
「Mastering MFC Development」日本語版(以下:Mastering MFC)
さらに、既存正規登録ユーザーは、各新製品を4月下旬より当社から発送されるダイレクトメールにより、優待価格で購入す ることができます(価格については添付資料参照)。

 Visual Studio 97 Enterpriseは、Windowsプラットフォーム開発環境として業界標準の地位を確立している Visual Basic、Visual C++の各Enterprise Edition、日本語対応Java統合開発環境であるVisual J++、Active Server Pagesテク ノロジーによるWebサーバー構築開発環境のVisual InterDev、Microsoft Developer Network CD Visual Studio Special Edition、 チーム作業によるアプリケーション開発支援 ツールであるVisual SourceSafe、Microsoft SQL Server(TM) 6.5 Developer Edition、Microsoft Transaction Server 1.0 Developer Editionをパッケージ化したものです。 Office 97ライクなインターフェイスを採用した新しい開発環境 "Developer Studio" により、Visual InterDev、Visual C++、 isual J++は完全に統合され、Visual Basicも同様なユーザーインターフェイスを実現しており、開発効率が大幅に向上し、 企業内におけるあらゆるActiveプラットフォームに対応するアプリケーション開発を支援します。
 Visual Studio 97 ProfessionalにはVisual Basic、Visual C++の各Professional Edition、Visual J++、Visual Int erDev、MSDN CDが含まれ、デスクトップアプリケーションからインターネット/イントラネットアプリケーションまで、幅広 い場面で活用することができます。


● マイクロソフト(1997.4.15) <抜粋>

Office 97 開発者向けパッケージマイクロソフトオフィス 97デベロッパー エディション「 Microsoft(R) Office 97 Developer Edition」日本語版、5月30日(金)発売

  〜Office 97 Professional に無償配布可能なAccess 97 ランタイム モジュールと開発者用マニュアル2冊を同梱 〜
〜 アップグレード差分キットも同時発売 〜

 マイクロソフト株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:成毛 真)は、「Microsoft(R) Windows(R) 95」(以下 :Windows 95)および「Microsoft(R) Windows NT(R) Workstation」 (以下:Windows NT Workstation)対応の、開発者向け 「Microsoft(R) Office 97 Developer Edition」 日本語版(以下:ODE 97)を5月30日(金)に全国の販売店で発売します。 また、既存のMicrosoft(R) Office 97, Professional Edition for Windows(R)」(以下:Office 97 Pro)ユーザー向けに、 ODE 97からOffice 97 Pro 相当部分を取り除いた「Microsoft(R) Office 97 Developer Editionアップグレード差分キット」 日本語版(以下:ODE 97アップグレード差分キット)を同時に発売します。これらの製品は、オープン価格で販売されます。

 なお、ODE 97には、追加費用無しで自由に再配布できる「Microsoft(R) Access 97 for Windows(R)」 (以下:Access 97)ランタ イムモジュールと開発者用マニュアル「Office 97プログラマーズ ガイド」および「Access 97アプリケーション開発ガイド」の2冊 が同梱されています。

 
 ODE 97は、一般ユーザー向けのOffice 97アプリケーションをカスタマイズして業務アプリケーションを構築するための、開発 者向けの製品です。開発の際に、Word 97、Excel 97、Access 97、PowerPoint(R) 97、Outlook(TM) 97などの既存のアプリケー ションおよび機能をソフトウェアの部品として再利用できる だけでなく、世界で最も普及している開発言語の一つであるVisual Basic(R) for Applicationsで処理を 記述できるため、開発効率を飛躍的に向上させることができます。さらに、ODE 97で開発 されるアプリケーションは、Office 97をベースとしたものになるため、エンドユーザーが操作を習得する時間を短縮することがで きます。
 ODE 97にはAccess 97ランタイム モジュールが含まれており、このモジュールを、作成したAccess 97データベース アプリケーシ ョンとともに社内外のユーザーに配布することにより、Access 97がインストールされていないPCでも、そのデータベース アプリケ ーションを利用することができます。 なお、Access 97 ランタイム モジュールは、追加費用無しで自由に再配布することができま す。 また、配布の際には、付属のセットアップ ウィザードを使用することでセットアップ イメージを容易に 作成することができ ます。
 また、ODE 97は、Access 97と「Microsoft(R) Visual SourceSafe(TM) 5.0」(別売)などのソースコード 管理製品を統合する ツールを付属しているため、チーム開発でのバージョン管理が行なえるようになって います。さらに、最新版のレプリケーション マネージャーを利用することで、複製したデータベースの 同期管理をすることができます。
 ODE 97での開発に必要な情報を得るためには、同製品に同梱されている開発者用マニュアル 「Office 97 プログラマーズ ガイ ド(592ページ)」と「Access 97 アプリケーション開発ガイド (700ページ)」およびオンラインによるリファレンス マニュア ルが利用できます。

◆マイクロソフトに関する詳細な情報は、下記マイクロソフトWebサイトならびにFAXBOX情報サービスを通じて入手できます。
・ マイクロソフト株式会社 Webサイト
  http://www.microsoft.co.jp/
・ マイクロソフトコーポレーション Webサイト
  http://www.microsoft.com/
・ マイクロソフト株式会社 FAXBOX情報サービス
  FAX番号:03-5454-8100
・ マイクロソフトコーポレーション インフォメーション
  FAXBOXサービス FAX番号:(1) 201-333-0314


● ロータス (1997.4.10) <抜粋><抜粋>

待望の「1-2-3 97」、「ロータス スーパーオフィス97」を4月11日より発売

 ロータス株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:菊池三郎)は10日、表計算ソフト「ロータス 1-2-3」を完全32ビッ ト化した新バージョン「ロータス 1-2-3 97」および、「1-2-3 97」やワープロソフト「ワードプロ 97」を含む32ビット完全対応 のデスクトップアプリケーションのスーパーセット「ロータス スーパーオフィス97」を、全国のロータスショップ店頭およびビ ジネスパートナー経由で4月11日から販売開始します。

 「ロータス 1-2-3 97」は、完全32ビット化し、操作性の大幅な向上、インターネット/イントラネットへの完全対応、高度なプログラム環境を実現したのが今回の新バージョンの特長で、標準価格が15,000円(税別)、旧バージョンからのバージョンアップが8,000円(税別)です。
 「スーパーオフィス97」は、32ビット完全対応のデスクトップアプリケーション7製品と、最新バージョンの「パーソナル ノーツR4.5」、「Netscape Navigator 3.0(日本語対応版)」およびインターネットスターターキット(プロバイダ7社対応)が同梱されます。これらのアプリケーション製品は、インターネットへの対応強化、共通した操作性のさらなる向上、「ロータス ノーツ」との連携強化などが図られ、業界最多の価値ある9製品を特長とした、インターネット時代に最適なアプリケーションスーパーセットです。
 「スーパーオフィス97」は、Windows 95、Windows NT4.0 に対応し、標準価格は30,000円(税別)、前バージョンのオフィス製品から「スーパーオフィス97」へのバージョンアップが 10,000円(税別)、他のロータス製品からの優待購入価格は15,000円(税別)です。

 「スーパーオフィス97」の特長は以下の通りです。
インターネット対応の強化
 「スーパーオフィス97」では、アプリケーション上のデータを直接HTML文書へ変換しWebに発信できる一方、ホームページ上のHTML文書を呼び出して各アプリケーションのデータとして活用することができます。 インターネットスマートアイコン、Webツールバーをはじめ、ニュース・天気予報などYahoo! JAPAN上の情報をブラウズできる「インターネット引き出し」など、インターネット連携機能が製品に統合されれいますので、操作性の面からユーザーを強力にバックアップします。
抜群の操作性による使い易さの大幅向上
 「スーパーオフィス97」では、「ワードプロ 97」、「1-2-3 97」、「フリーランス 97」、「パーソナル ノーツR4.5」など、全アプリケーション製品においてスマートアイコン、グラフ、スクリプトエディタといったツール類を共通化し、操作性の向上を図りました。また、文字や文書のプロパティの変更が瞬時に確認できるインフォボックス、直感的なインターフェイスのスマートセンターを採用し、優れた操作性を実現しています。

「ロータス ノーツ」の搭載
「スーパーオフィス97」には、ノーツの最新バージョンでスケジュール管理をはじめとする新機能を満載した「パーソナル ノーツR4.5」が搭載されています。 ノーツの文書データベース機能を利用した全文検索、文書管理ができるだけでなく、「1-2-3」や「アプローチ」と組み合わせることによってデータ分析などにも活用することができます。 また、インターネットノーツサービスにより、スタンドアロンと同じ操作環境で、webコンテンツ管理などの高度なネットワークサービスを利用できます。

◆ ロータス ニュースリリースに関するお問い合わせ先
ロータス株式会社インフォメーションセンター  TEL.03-5496-3111


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