活動報告


● 第51回セミナー(マルチメディア委員会主催)実施報告

日  時:12月18日(水) 13時30分〜17時00分
会  場:テラホール(東中野)
参加人員:46名
テーマ:『マルチメディアとCD-ROM、DVDの展望を踏まえて』
構  成:
 第1部「CD-ROM規格の総括」
    講師:(株)ランドコンピュータ システム営業本部
    商品企画部長 原 浩一 様
    「マルチメディアCDコンソーシアムの紹介」
    マルチメディアCDコンソーシアム事務局長
    藤平 亘様
 第2部「マルチメディアとCD-ROM」
    講師:慶応大学 理工学部 客員教授、(株)アスキー取締役、
    (株)グラフィックス・コミュニケーション・ラボラトリーズ常務取締役研究開発本部長
    藤原 洋様
 第3部「デモンストレーション」
    講師:(株)ランドコンピュータ
    原 浩一様

セミナー会場

 

 
 原講師
 
 
 藤平講師
 
 第1部では、原講師から「CD規格のまとめ」として、「 CD-Audio、CD-ROM、CD-I、Photo CD、Video CD、CD-Extra等に関するCDファミリー」と「マルチメディアCD」についての説明の後、藤平講師から「マルチメディアCDコンソーシアムの紹介」がありました。マルチメディアCDコンソーシアムは1991年の設立、現在の会員数は140社、活動内容としてCD-I、Video CD、Photo CD関係の最新情報の提供、研究・情報交換、各業界との交流です。

 第2部の藤原講師からは「マルチメディア・コンピューティングのための情報インフラ ─DVD、ビデオCD、ネットワーク・メディア間の競争・共存の行方 ─」と題し、コンテンツとして、“(1)情報インフラとコンテント (2)MPEG2標準化後のマルチメディアを巡る変化 (3)DVDとビデオCD ─競争と共存の行方─ (4)インターネットMPEGへ”の4セクションに分けたお話がありました。特に“インターネットMPEGへ”は目新しい話であり、出席者から注目されていました。各種の表や詳細な演算データによる説明、大学での講義レポート問題と答案例からの抜粋などによるお話と流れは、大学での講義を受ける感じでした。

 第3部では原講師から、ビデオCDインターネットへのアプローチの話のあと、ビデオCD、DVDプレーヤーによる「The ERIC CLAPTON Concert」などのデモがありました。
なお、予めスケジュールにあったMMX機によるデモが都合で行われず期待に添えなっかったことのお詫びが原講師(マルチメディア委員会)からありました。
 また、マルチメディアCDコンソーシアムより「ビデオCD、DVDソフトマガジン」、潟宴塔hコンピュータより「SoftPEG Player 3.0 for Windows 95」、BUSINESSコンピュータニュース社から「BCN BUSINESSコンピュータニュース12月16日号」のご提供があり出席者にプレゼントされました。

 ここで、セミナー受講者からの感想をアンケートからご紹介します。
 第1部では、「CD-ROM等の規格やフォーマットについてもう少し説明が欲しかった」2件、「もう少し現状の規格動向を紹介して欲しかった」、「説明内容に工夫を望む」、「内容の充実を」、「マニュアルが見づらい」などです。

 第2部では、「インターネット上でのVideo CDの課題、MPEGの今後の発展、ケーブルモデムの魅力等が分かった」、「MPEG2に関する現状がよく理解できた」、「DVDとVideo CDの共存に関する視点が面白い」、「中長期の展望の一意見が聞けてとても面白かった」、「インターネットMPEGに興味を持った」、「DVDの情報が先行する中で、 Video CDにも将来があることを感じた」。他には「 Video CDとDVDの住み分けがもう少し知りたい」、「標準化動向、技術動向を紹介して欲しかった」、「マルチメディア市場としての分析が1994年までの資料になっているが、それ以降の市場や技術の激変についてのコメントが欲しかった」などです。

 
藤原講師
 
 第3部では、「Video CDインターネットについての説明は有用」、「MMXマシンのデモが見れなくて残念」、「デモの時間が長すぎる」、「アナログ形式のものと比較を行い画質、音質の違いを見たかった」、「インタラクティブ性をもっと見せるべきである」、「MPEG1とMPEG2の違いを見せて欲しかった」、「MMX+MPEG2の実力を目近で見たいので参加したが・・」などです。
 セミナー全体については、「インターネットの広帯域化の必要性が分かった」、「インターネットVideo CDに対してもっと詳しい内容が欲しかった」、「面白い話題ではあるが、新鮮さに欠ける」、「タイトルに対して内容がVideo CDに片寄りすぎている」などです。
 今後希望するセミナー、ご要望およびご意見としましては、「規格の中身の説明とその規格が決まるまでの経緯をさらに詳しく聞いてみたい」、「コンテンツのデザイナー、ユーザーアンケート等の意見を知りたい」、「Video CDを有用に使うPCソフトの紹介や、現場でどう使っているのかが知りたい」、「標準化(規格)動向の定期的セミナー」、「マーケット情報」、「MMXのデモを是非見たい」、「CD-Rのセミナーを希望」、「今回の藤原教授のような専門家の話に興味がある」、「MPEGとインターネットについておよびSoftwareによるMPEG2の再生のセミナー」、「DVDの蓄積メディアとしての展望について、もう少し詳しい内容を。DVD-ROMとDVD-RAM、PC記録媒体としてのDVDの利用価値など」、「ストレージ・ペリフェラル関連についてソフトウエア技術者向けのやさしいセミナー」、「既存の技術のみでなく、実用化を目指している先端技術も見せていただきたい」などがありました。

 Windowsコンソーシアムに対するご要望、ご意見としましては、「もう少し技術的に突っ込んだ内容のものが欲しい。エンジニア向けのものと、企画向けのものの2本立てでセミナーの開催を」、「最新テクノロジーに関する情報が得られるので有用である」、「情報産業の先端を見せていただき感謝」、「このようなインフォーマティブな会合はとても良い」

 第1部ではマイク調整不良や配布資料が読み難いなどでご迷惑をおかけし、快適なセミナーでなかったことをマルチメディア委員会、事務局一同で反省し、今後事前に個別確認して不都合のないように致します。
 なお、セミナー時の配布資料が僅少ありますので、ご希望の会員は事務局までご連絡ください。


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