特集 Windows Solutions Tokyo 95


● Windows Solutions Tokyo 95を終えて
・・企業においてWindowsComputingでビジネス・タスクをSolutionする
  本当のTradeShowを目指して・・
               ソフトバンク・エキスポ・ジャパン 代表 石川憲和

 新年明けましておめでとうございます。本年が会員の皆様にとりましてより実りある年でありますようご祈念申し上げます。  すでに年を越えてしまいましたが、昨年12月13日から3日間にわたり幕張メッセで開催いたしましたWindows Solutions Tokyo 95につきまして、私感をふくめましてご報告させていただきたいと存じます。「企業におけるWindowsコンピューティングを支援する」目的で始まりましたこのイベントも貴会を始めとする業界の方々の多大なご協力のお陰で一つのビジネス・イベントとしての認知をいただけるようになりました。この場をお借りいたしまして、深く御礼を申し上げます。
 一昨年の12月に引き続いて、今や世界でも一番注目を集める人物であるビル・ゲイツ氏をお迎えした特別基調講演は約2,300人の方々が聴講されました。また展示会への来場者数も昨年度に比較しまして64%増加した約3万6千人(いわゆる主催者発表ではなく実数です)となり、今年より始めました併催のデベロッパーズ・コンファレンス(3トラック/36セッション:Windows95からNTまで最新のトピックを満載したコンファレンス。ほとんどのセッションを米国のスピーカーが担当いたしました)ともども2回目としての充実度が計れたのではないかと存じます。また、Windows95日本語版の発売直後の本格的なビジネス・イベントということもあり、多くのマスメディアの方々にも注目されテレビを始め多くの露出をはかることができました。
 一昨年の初回開催はWindowsNT3.5Jの発表と重なり、特に金融や製造におけるソリューションに注目が集まったのですが、今回のイベントではそれらの具体的なケーススタディを多く見ることができたようです。また来場者の方々もよくそのことをご存知だったようで、これらのソリューションを多く展示・解説していらっしゃった出展社のブースは連日多くのお客様を集めていたようです。皆様もよくご承知のとおり、NetWareと共にNTは、企業コンピューティングの中でも中核を担っている基幹業務システムとして、さまざまな分野での採用及びインプリメンテーションをされ始めています。メインフレームからクライアント/サーバーへの移行は着実な時代の流れになってきております。興味深いのは、これらのNTシステムの普及がマイクロソフト社のお膝下の米国よりも日本での関心や実績が上回っていることです。
 その意味では最初から企業における情報システムの重要な位置を担っていらっしゃる方々を来場ターゲットとしたこのイベントは、既存の総花的なイベントとは一線を画しており、その来場された方々の質的な高さは初回よりご評価をいただいた点でした。今回も現在、具体的な来場者の分析を行っておりますが、初回同様、相当数の購入決定権をお持ちの重要ポストのお客様が来場されており、その質は出展社の皆様からも「具体的な成果があがった」とのお言葉を頂戴しております。
 ここ最近のWindows95をめぐる爆発的なパソコンブームを見ておりますと、パソコンの普及は、個人ばかりへの広がりはもとより企業への導入も我々の予測をはるかに越えた速度で実体化しているのではないかという感覚を持っております。さらにはペンティアム・プロを始めとするマイクロプロセッサの革新、95に代表される32ビットの世界、そしてインターネットと、我々を取り巻く状況は恐ろしいくらいのスピードをもって変わっています。特に本年度はインターネットが、ますます重要な要素となってゆくでしょう。この分野で、社会的ともいえる様な変化が起こりそうです。そんな中でもインターネットをビジネス・チャンスとして生かすと言うことになると難しいのが現状です。しかし、やはり此処でもインターネットでビジネス・タスクをSolusionするという観点が基本だと考えます。そういった多方面にわたる情報を整理し、正しい判断を導くためのツールとして、Windows Solutionsのようなイベントをご利用いただければと常々思っております。(その意味では、我々の行っておりますコンファレンス&トレードショーもインターネット同様またひとつの情報メディアと言えましょう。)
 さて、現在このWindows Solutionsは日本ばかりではなく、米国、ヨーロッパの三カ所で開催されております(昨年よりフランスのパリが始まりました)。今後このイベントを会員の皆様の情報戦略にとってより有効なものとするため、次回(本年度)の開催におきましては新たな提案や課題を提示して参りたいと思います。どうぞ引き続きご支援またはご賛同いただけますようお願い申しあげます。


● Windowsコンソーシアム出展


 Windowsコンソーシアムは、去る12月13日〜15日に日本コンベンションセンター(幕張メッセ)でソフトバンク・エキスポ・ジャパン主催により開催されましたWindows Solutions Tokyo 95の協賛と出展を行いましたので報告いたします。
 出展として次の2つを行いました。
・Windows Shoppingインターネット版の展示(ハンズオン)
・Windows View Vol.18の配布
 マシン1台のハンズオンでしたが、28800bpsモデム接続により早いアクセスができました。また、Windows Shopping Vol.6(未発売!)を求めに来たお客さまも何人かいらっしました。Windows View Vol.18は2,000部の配布を行いました。

Windowsコンソーシアムブース

会場風景


● 出展の会員会社


会員会社50社が出展しておりました。各ブースのプロフィールをご覧ください。
(会社名 五十音順)

 (株)アイ・オー・データ機器
 (株)IDGコミュニケーションズ
 (株)アシスト
 (株)アスキー
 イースト(株)
 (株)エー・シー・エー
 (株)エム・ピー・テクノロジー
 オートデスク(株)
 (株)オービックビジネスコンサルタント
 (株)大塚商会
 沖電気工業(株)
 クボタシステム開発(株)
 (株)コンテック
 (株)コンピュータ・ニュース社
 (株)シマンテック
 シャープ(株)
 (株)ジャストシステム
 新日鉄情報通信システム(株)
 住商情報システム(株)
 住商データコム(株)
 スリーエス(株)
 (株)誠和システムズ
 (株)ソフトウェア・エージー
 ソフトバンク(株)
 ダイナラブ・ジャパン(株)
 (株)東芝
 トーマツインフォテック(株)
 日本インターグラフ(株)
 日本AT&T情報システム(株)
 (株)日本エレクトロニクス
 日本オラクル(株)
 日本ディジタルイクイップメント(株)
 日本電気(株)
 日本電素工業(株)
 日本ユニシス(株)
 (株)野村総合研究所
 (株)バックス
 (株)PFU
 (株)日立製作所
 (株)フォトロン
 富士ソフト(株)
 富士通(株)
 富士通ミドルウェア(株)
 ブルースター(株)
 マイクロソフト(株)
 三谷産業(株)
 三菱電機(株)
 (株)ライフボート
 (株)リクルート
 (株)ワコム


● マイクロソフトコーポレーション会長兼最高経営責任者
ビル・ゲイツ氏のメッセージ


(Windows Solutions Tokyo95基調講演より  1995.12.13)

「エンタープライズ・コンピューティングの新潮流」

 皆様方どうもありがとうございます。また再びこちらの方に来られて、大変うれしく思っております。この1年間に業界は大変躍進したわけであります。PCのパラダイムというのは非常に目まぐるしいものであり、そして世界中のビジネスの在り方が変わってきております。より小さな世の中になってきたと言えます。変化の速度は益々加速化しております。通信のコストというのも通信の改善とともに下がってきております。そこで情報は、よりよく流れるだけではなく、企業の中でも自由に情報が流れ、そして企業以外でもお客さまに対して、またベンダーに対して、そして世界各地のリソースに対しても接続し、情報を流すことができます。これを実現するためには非常に低コストのPCの業界が提供しているものと、それからデジタルネットワークとの融合により実現されます。しかし、何がビジネスを拡大させているかと申しますと、競争力の必要性があるからです。また、よりよく情報を確保しなければならないからです。今や情報の時代だといわれておりますけれど、その理由として、競争の基本というのはあらゆる業界において、どこまで企業が情報をうまく扱うことができるかにかかっています。製品企画から売り上げ分析、そしてマーケティングの計画とかそういうような情報全てを合理化されたプロセスでもってまとめなければならないし、よりよい意志決定をしなければなりません。そして、数多くのグループとの連携を図っていかなければなりません。そこで、何故これだけPCの売り上げが伸びているかと申しますと、これを益々うまくやっているからであります。そして本日紹介する色々な企業は時代の先端をいっていますし、他の企業も模範としてフォローしております。PCの市場の規模は巨大なものになりました。世界的に20%の成長率でありますが、日本では更に大きな成長率であります。日本はPCの市場としては最も急成長が見られる所であります。そして、日本における競争というのはPCの回転にとってプラスであります。PCの幅というものを考えなければなりません。6,000万台のPCがこの1年間に販売されます。そして色々な用途のために使われます。家庭用の市場も伸びております。アメリカでの伸びは最も大きいわけでありますが、アメリカでは多くのCD-ROMのタイトルもありますし、またアメリカは早い段階からインターネットが流行っておりました。私は、あらゆる学校で幅広くPCを置 くべきだと思っておりますが、学校におけるPCの市場というものも日本で伸びておりますことを大変心強く思っております。また、あらゆるビジネスはPCを中心的なツールとして使うことができます。中小企業であってもPCを使うことによって過去は大手しかできなかったようなことが実現できます。例えば、パンフレットを社内で作ることもできますし、また、お客さまのフォローもしていくことも可能であります。そのために中小企業としてはPCを使って重要なツールとして展開することが可能です。それから、大手の企業になりますと、色々な活動の連携を図っていかなければなりません。全ての人達が何をしなければならないか、どういう状況になっているかをフォローしなければなりません。そして運営経費がかかります。会議とかメモなどは非常にコストを発生させますので、PCを使って如何にして電子メールを使って、電子媒体を使ってパブリックフォルダーを使ったり、インターネットそしてWebパブリッシングなどをやっていって、そして連携するためのコストを下げようとしております。そして行動するための速度というものを早めることができます。PCというのはもう当たり前に考えるかもしれませんが、よくよく考えると誰がPCをうまく使っているかを考えなければなりません。そしてどんなに幅広く色々なことに対応できるかを考える必要があります。なぜ、これだけ成功しているかと申しますと、サクセスループと呼ばれるPCの好循環(Positive Spiral)が見られるからです。PCが出れば出るほど業界は拡大し、ソフトなども提供しておりますし、また、ハードなども提供しているわけでありますが、これが拡大していきます。この展示会でも、展示会場の数からして前の状況と比べて倍増しております。  そして、PCはエンタープライズのツールとしてやってきたわけであり、特にサーバーの方面でも普及しております。それによって市場が拡大しております。PCのためのすばらしいソフトも出ております。PCが普及すればするほど、ソフトも値段が下がってきますし、又そのバラエティも豊富になっていきますし、品質も向上します。ソフトというと従来のアプリケーションだけではありません。それ以外にもCD-ROMも構築されておりますし、また、インターネットにおける情報も考えなければなりません。つまり、幅広く色々な活動というものが展開されております。もちろん、イノベーションというものは重要であります。技術革新によりましてモアの法則のとおり、それぞれのPCの機能というものがコストが上がることなく2倍の能力が付くということでありますが、非常に我々にとって有利に展開されております。PCの唯一の問題としてあまりにも需要が大きいので、なかなかコンポーネントを確保できない場合があります。そしてこの一年半の間に大々的に世界の各地で投資の計画を進めておりますので、品不足というのは解決され、そして過去以上にPCの値段が下がってきます。そして、これらによって更に数量的に伸びていきますので、PCは数量的にも最も大規模な産業の一つになっていったわけです。
 この一年間の重要な出来事として、またマイクロソフトにとって重要な出来事としてWindows95の導入でありましたけれども、我々はお客さまの長年のフィードバックを反映させたわけです。今まで受けた電話とか会議とか全て記録をとって、そしてどういう方向性を追求すべきかを考えました。重要なテーマとして通信を考えたわけです。電子メールの機能とかTCP/IP対応とか、あるいは利用性とか、長いファイル名のサポートとか、プラグ&プレイとか、オートプレイというのも重要でありましたし、また32ビットそしてマルチタスキングというパワー面も重要であると思ったわけです。そして、新しい世代のものを提供できるという確信を持ちました。すばらしいサポートを受けることができました。ハードベンダーはすばらしいWindows95のマシンを作っております。そしてWindows95は日本でも市場導入されたばかりでありますけれど、今現在の新しいものの大半はWindows95を搭載しております。また、ソフト産業のすばらしいサポートもいただいております。新しい世代の新しいアプリケーションがでてきております。32ビットインターフェイスの機能をうまく活用しており、非常に優れた結果が出ております。もう既に、1,000万本が全世界で販売されましたし、18ヶ国語の対応がなされております。
 また、日本ではまだ導入してから1ヶ月も経っていないのに20万本のアップグレードパッケージが販売されました。しかもこれは4日間の内に実現されました。真夜中に人々が並んで買いにきました。ビデオテープを見るまで秋葉原の様子などは私にも信じられませんでしたが、これもデベロッパーのおかげであると考えております。これだけすばらしい受け入れを我々が確保することができたのは、もうアメリカと同様でありました。すばらしいフィードバックも得られておりますし、また我々もうまくサポートすることができたのは、非常に長い間テストしたからであります。Windows95は我々が構築するためのプラットホームとして提供しているわけであり、そしてこれが全ての作業の基礎となっています。
 Windows95の重要なアプリケーションの一つとてMicrosoft Officeがあげられます。マイクロソフトの売り上げの半分はMicrosoft Officeから発生させております。Officeというものは、十分にWindows95を活用して、そしてWindows95そのものと同時発売で市場導入されました。大きな躍進となりました。OSのサポートもその一つです。すばらしい機能も揃えております。特に漢字対応や日本の特別な要求などに対する対応の方もこのバージョンでかなり改善しております。  我々は先端を行っています。利用のしやすさ、あるいは豊富な機能、あるいは最新のハードやソフトの動向を反映させております。そういった意味でMicrosoft Officeはユニークな立場に立っております。そして我々の実績は我々のユーザーの期待を反映したものであります。また、Word及びExcelのユーザーも増えております。Wordの利用者は2,000万人以上、そしてExcelのユーザーも2,000万人以上の人が、世界でおります。一つの標準として活躍しています。また、コンピュータのネットワーク化とともに同じプロダクトを使うことによって、ドキュメントをメールで送ったり、或は注釈を加えたりすることもできますし、また共同作業で一緒に編集することも可能であります。これらのプロダクトの鍵となるのはビジネスのメリットです。例えば、予算設定のときにどう有効活用できるか、プロセスを検討する際にどう有効利用できるか、オートプロセスの中でどう反映することができるか、うまくプレゼンテーションをどうするか、また、ブラウジングを如何に容易にできるか、ブラウジングのためのインターフェイスとそのフレキシビリティが実現できるか、また、これらのアプリケーションにおける我々の提供しているカスタム性というのも非常にすばらしいわけであります。
 また、Visual Basicは重要であります。オブジェクト及びOfficeアプリケーションなどを非常に容易にプログラミングができるようなものにしております。大手の企業のお客さまが率先してWindows95およびOffice95を導入しております。新しいソフトを我々が発表するたびに二つの重要な現象があります。個別のユーザーが最新の製品を買いたいというふうに思い、そして口コミでその評判が広がるわけです。それはボトムアップのアプローチであります。しかし同時に我々は製品の中に運営のしやすさとか、よりよいセキュリティの機能を導入しております。そうすることによって情報システムを担当している中小企業の人達は我々の製品に対して期待を持つようにしております。そして、できるだけ円滑に移行が図れるようにしております。また、これを実現するためにパイオニアの役割を果たしているお客さまがいるわけでありますが、世界各地で協力しております。色々な企業がここでリストアップされておりますが、早期導入を図った企業です。Windows95を何千本も購入して進めたわけです。小売り段階での発売以前に導入しているわけですが、彼らも如何に我々に対して期待が大きいかを示しているかと思います。
 そして是非そういった方々の事例も紹介したいと思います。一つのビデオがありますが、日本での重要なお客さまであるトヨタがどのように早期導入のプロセスに入ったかをご紹介したいと思います。それではWindows95が如何にしてトヨタにおいて実施されているかを見てみたいと思います。

 <トヨタ自動車の事例ビデオ>
 <トヨタ自動車よりのゲストとして、システム企画部次長 小原氏が同社におけるWindows95早期導入のいきさつを説明>

 今のお話、非常にうれしく思います。Windows95によってその職場も変わり、そして個人使用も変わってきたというお話をいただきました。マイクロソフトのWindows製品には二つのものがあります。Windows95、これは大量生産用、それからWindowsNTのWorkstation、これは非常に需要の高いワークステーションです。何故二つの選択肢を設けたかといいいますと、単一の製品では決して最も要求の高い企業の希望に応えることができないということ、そして典型的な低コストのコンピュータが欲しいというホーム市場にも応えることができないと考えたわけです。
 Windows95はしかし、16ビットの互換性があり、プラグ&プレイができ、そして最新のインターフェイスが付いているということで色々な需要に合うことができます。WindowsNTもしかりです。銀行業務でもあるいは企業の中でもデスクトップで使われています。セキュリティも非常に確保されています。マルチタスキングも向上しています。それから拡張性もありますし、移植性もあるということになります。何故かといいますと、ハイエンドのシステムとして設計されているからです。WindowsNTは日本において非常に人気を博しておりまして、私はそれを非常にうれしく思っておりまし、その成長率もめざましいものがあります。また、世界を見ますと100万レベルもの導入コミットがあります。そして毎年、その数がどんどん増えているということがいえますが、ほんの一年ほど前WindowsNT3.5が日本市場に導入されたわけですが、現在ではもう最終段階にきまして、そのアップグレードが出ることになります。3.51ですがこれが来年の初頭に出ることになります。ここでは私共がお客さまからいただいた全てのフィードバックを反映しています。パフォーマンスの点、それから機能の追加、決して大幅な変更は行われておりませんが、しかしながら人々が欲しいと思っていたものをご提供できることになります。銀行あるいはその他の証券会社、金融企業、製造業者そして小売業、こういった所が採用することになっています。私共にとりまして、やはりさまざまな業種の好意に応えることが非常に重要であると思います。また、それに応えるだけの十分強力なプラットホームであると思っています。現在実際の具体的な例をお見せしたいと思うのですが、ここに出ておりますのはそれぞれの業種のものです。いったいプラットホームはどのような形で使われているのか、金融端末として、あるいはまたトレーディングルームの端末として、小売端末として、それぞれの業種に向けてオブジェクトのサポートをWindowsに組み込んだ形で提供しておりますから、OLEがないということ、それプラスある特定の分野に固有の拡張をしています。データを共有し、それから周辺機器を採用して今までよりも簡単な形で提供してまいります。今まではそれぞれのメーカーが独自のやり方をもっていましたけれど、そういったことでアプリケーションもその製品向けのユニークなバージョンがなければいけません でしたが、そういったことは一切なくなったということになります。
 サポートは非常にすばらしいものであるといえましょう。技術的な分野でも、アプリケーションベンダーでもそしてお客さまも既にコミットしているということがいえます。  さらにこういった分野が拡大していくものと思います。それぞれの分野でそれぞれのニーズがあります。また、私共のこの業種の中にWindowsNTで垂直統合というものもできるようになる、ということになりましょう。あらゆる業種に適合することができると思います。先程、PCのサクセスループというお話をいたしました。それによって数量が大幅に増えてきたというお話をしましたが、同じことがサーバーの分野でも起こっていることがいえます。サーバーのレベルというのは、主にミニコン、メインフレームあるいはUNIXサーバーなどさまざまな企業専有のコンピュータが今まで使われてきましたが、その多くが日本市場固有のものでありました。オフコンというものもありました。現在もそういうものもありますけれど、PCサーバーより大きいものですが、しかしPCサーバーと呼ばれるものは性能が上がっていき、そしてアプリケーションがどんどん出てくれば必ずやその市場の多くの部分を占めていくことができると思います。
 さまざまなミニコン、AS/400、UNIXサーバーそしてオフコン、こういったものがPCのメリットというものをフルに活用することができるような状況に移っていくと思います。価格性能比もいい、そして選択肢が非常に多様である、そしてよりよいソフトがあるということがあります。数量というのもサーバー側で大幅に増えているということがいえましょう。まあこれは一つにはPentiumという高速のチップが出てきたことにも起因していると思います。Pentium Proというのも出てきますし、それによってさらにパフォーマンスが上がるということになります。これはシングルプロセッサーのマシン、マルチプロセッサーのマシン両方対応ということになります。ですから、データベースであれ、コミュニケーションであれ、タイムシェアリングであれ、また新しいインターネットの活動であれ、必ずやPCのモデルというものが成功するのだといえましょう。

 それでは次に、コミュニケーションのお話をしていきたいと思います。
 コミュニケーションとPCということで二つの観点から考えられます。しかもその二つの相互補完的な形になっています。一つは企業内のコンピューティング、今までのクライアント/サーバーという形のものですけれど、しかし現在まだまだ小さいものですが必ず今後、需要度を増してくるのが情報のパブリッシングというものを企業の外でやるということです。そして広告という形で使える、あるいは注文を出すとか、発注を受けるとか、そういったもの、あるいは組織の中での人々の協力を促進するもの、これがグローバルコマースという形で進んでくると思います。企業はそれに向かって投資をしなければいけません。企業内の情報といいますものは、電子的なインターフェイスを使って外の世界とつなげるということです。まず、机の上にあるPCです。それにGUIを付けます。そしてE-mailをその中に入れていく、第二段階は全てのアプリケーションをクライアント/サーバーモードで動いているものがあるわけですから、PCのユーザーはデータをブラウジングして好きなように見ることができます。それによってプリントやレポートというものはいらなくなるかもしれません。もっと柔軟性のある形で電子的にできるわけです。5年ほど前、マイクロソフトはWindowsNTの設計を開始しました。WindowsNTのサーバーの目的というのは非常に野心的なものでした。UNIXの一番いい所とNetWareの一番いい所を、またWindowsの一番いい所を全てまとめようということです。そして長年かかって製品の開発を行ってまいりました。そしてこの製品こそが唯一しっかりとこの分野で伸びていくものと考えております。典型的な共通関係を見てみますと、やはりアプリケーションのサポートの一番いいもの、これには広範囲なものがあります。それから性能面で一番いいもの、サーバーのタスクでファイルやプリントサービスがそこに入っていますけれども、高性能というものがここでは必要になっています。また、容易な管理というものも大事な点であると思います。何千台ものサーバーがあるような企業にとりましては、こういったユーザーのアカウントを管理する、そして情報というもののセキュリティを確保することが非常に大事になってまいりました。そして、この分野でも大きな進歩が見られました。WindowsNTの上にもう一つ大事に非常に急速に伸びている製品があります。これからお見せす る製品はもうすぐ、96年第1四半期にアップグレードが出てまいりまして、日本語版も出てまいります。

 統合というものは、非常に大事な概念だと思います。統合がなければどうなるか、管理はユーザーのディレクトリを、データベースの管理を、あるいはメールのユーザーディレクトリを、タイムシェアリングのディレクトリをと、5つ6つのユーザーディレクトリを管理しなければいけないということになってまいります。どこが変わったのかということ、トラッキングも大変です。グループの管理も非常に複雑になってまいります。特に他の企業とインターフェイスをとる場合には、管理が非常に複雑になってしまいます。でもセキュリティもディレクトリもタイプインするべきだと思いました。そしてサードパーティのアプリケーションでも、企業内のアプリケーションでもその管理のコストとその品質を高めることができると思っています。共通のユーザーディレクトリというのは、その統合のほんの一部でしかないということになります。そこでBackOfficeという概念を何年にも前に発表いたしました。何故これが重要であるか分かっていただけたかと思います。Officeも同じです。デスクトップ用のものも非常に重要といえましょう。ここでのインテグレーション ― 統合といいますものは、AS/400、昔OSとデータベースというものが緊密にカップリングされているという類のスタイルでしたが、それと同じスタイルと考えていいわけですが、しかし、レベルが違っています。さまざまなサービスが含まれるようになりました。しかも、そのPC業界のクライアント/サーバーというものを取り込んでいるわけです。そして更に素晴らしいのはメッセージング、それからインターネットということになります。こういったものが標準機能としてOSの一部になったということになります。サーバーアプリケーションの一番大きな市場というのがデータベースであるといえましょう。SQL Server 6.0のリリースが1月に予定されております。漢字のサポートが強力になっています。非常に豊富な分散型のアプローチをとっております。それからレプリケーションというのが非常に重要となっています。データをサーバーからサーバーに動かす場合にレプリケーションという概念が重要になります。これは非常に基本的な概念ともいえましょう。レプリケーションというのは、私共の戦略のいたる所にあります。データベース製品へのアクセスする場合は、レプリケーションを使って自分のポータブルマシンに行ってそこ でデータのアップデートをしますと、自動的にマスターデータベースのアップデートをしてくれますし、そしてマスターデータベースの変更もローカルな方に移してくれます。SQL Serverはさまざまなサーバーの敷居をとってくれるわけです。データベースの限界というものを更に拡大して、それを好転して新しいレベルのパフォーマンスを実現いたしました。コンピュータ業界で使われているベンチマークはなかなか理解しにくいものです。けれど、どれが重要かは分かりにくいわけですが、トランザクションプロセシングカウンセルというものがあって、このベンチマークを設定いたしました。これはシステム間の比較ができるようにしてくれるものです。新しい世代のベンチマークPCCDは、このカウンセルのベンチマークを使いますと、比較が容易にできるようになります。最近になりまして、いくつかのパートナーと一緒になりまして大きなマイルストーンというものを打ち出すことができました。これはパフォーマンスの面でも、価格性能比の面でも、SQL ServerをWindowsNTの上におきますと、PPMCで2,500、これはシステム内で動くトランザクションの数、そしてこのシステムのコスト自体は非常に低いわけですからこのトランザクション当たりのコストは242ドルということになるわけです。ですから、PCハード、WindowsNTの上でデータベースが動くわけですが、こういったデータベースは同じようなPCシェアを持っていて、Oracleその他のデータベースですが、しかしハードはかなり高いということになります。
 私共がかなり期待している新しい製品がMicrosoft Exchangeです。これはE-mailでワークグループの一番いい製品と考えていただいていいでしょう。メールの市場を見てみますと、PCのユーザーはまだまだメールとつながっていない割合が高いわけですから、ビジネスチャンスとしても非常に大きいということになります。どの企業もやはりE-mailを使って情報共有を企業内で行うべきだと思います。しかし、全員が参加しなければそれは役に立たないということになってしまいます。グループウェアの世界というのは、非常にハードの管理が難しいといわれています。PCメールの製品というものは大型システムへのスケーリングが難しいといわれています。古いDECメールシステムというものがありますが、こういった所ではなかなかPCとの連携がうまくいかないという問題がありましたので、Exchangeはいい所を全て取り込みました。Exchangeは現在ベータテストの段階で多くのユーザーが参加しています。日本でもベータテストをしています。このExchangeは私共にとっても非常に戦略的な製品と考えておりますので、この発表を私共も心待ちにしている状態です。それからBackOffice、日本でも多くのお客様がいらっしゃいます。ここに示した企業名はほんの一部ですがさまざまな業種の企業がいることがお分かりいただけるでしょう。銀行業、証券業、自動車業、その他色々な業種のそれぞれのトップの企業が使ってくださっています。そして、一体どういったことをこれを使ってなさったのか、そして何故これを使って技術がすばらしいから使っただけではない、ビジネスニーズを満たしてくれるから使ったんだということがお分かりになっていることと思います。「WindowsNT Running here」というビデオを是非見ていただきたいと思います。

 <ビデオ「WindowsNT Running here」>
 <成毛社長登場。身近なところでWindowsNTが使われている例として、株式会社良品計画出品のPOSでのデモンストレーションと、同社の及川取締役が開発のいきさつ説明>

 さて、マイクロソフトが20年前にもったビジョン、これは各家庭のあらゆるデスク上にPCを置くと、そしてそれをもってお互いに通信をするというビジョンをもってきたわけですが、光ファイバーが、特にまた交換機技術が大きく前進いたしました。このような前進というのは、加速度を増しております。マイクロプロセッサー、オプティクスの進歩もしかりですが、最近までいわば臨界出量に達していなかった情報を電子的に出版するという人間がそれほど多くなかったわけです。まだ市場ができあがっていなかった。オンラインサービスもありました。また、コンピュータに熱心な人達というのは価値があると考えていましたが、企業ではまだ電子の世界ということではプレゼンスを発揮しておりませんでした。そしてシステムがいわば、宙ぶらりんの状態であったわけですが、何十年も大学では使われてまいりました。そしてそれが主流におどり出てきたということであります。何故この時期に主流に出てくることになったのかといいますと、それは革新的な作業、すなわち低コストのネットワークに取り組むということがなされてきたからであります。よっていわばインターネットを育む土壌を醸成しなければなりません。人々が接続され、より高速でやり取りができるようにするためです。さて、接続といいますと三つのレベルがあります。例えばモデムを介する、テキストスクリーンを早くやり取りする、あるいはISDNにコールインする。
 そうしますと、画像や絵まで迅速に取り出せることができます。高帯域の接続、ここではビデオの通信が可能になります。皆がISDNあるいは、高帯域に接続するには、まだ時間がかかりましょう。しかし、インターネットというのが、恐らくこのような技術革新の基本となると思います。業界で見られる最も重要な革新ということでGUIが開発された時に続く重要な技術だと考えます。ネットワークをどのように設定し、開発していくのかは、しかもこれがよりパワフルな形で実現されると思います。企業はネットワークを専用線や、あるいはWANという形で独自に構築してきたわけですが、インターネットはこれを必要なくしてしまいます。サービスの質も高くなり、スピードも上がり、セキュリティも確立されるということになりますと、全てのデータトラフィックの基礎となるのは、インターネットであります。コンピュータ間のトラフィック、そして音声でのデータトラフィック、こういったものも全てインターネットがインフラとなってやり取りされるでしょう。さまざますばらしいことが起こっております。インターネットのおそらく3ヶ月先を見ますと、今日と比べかなり情報量が増えているものと思われます。しかし、まだ欠けているものもたくさんあります。何故インターネットについて今日お話しするのか、それは何百もの企業が今、懸命にこのような問題に対処しようとしているからです。マイクロソフトも私共が何に取り組んでいるか、そして私共の社内で開発しているソフトをどのような形にすることかによってインターネットの主要な部分にしようとしているかを発表いたしました。インターネットの事業部というのはさまざまなものにかかわってきておりますので、いわば例えばデスクトップのWindows、これをベストクライアントにしたい、そしてWindowsNT、これはサーバーということでベストなサーバーにしたい、また、Officeということに関しましては同じオーサリングツールを使ってドキュメントのプリントということだけではなく、いわば電子的なドキュメントも作成できるようにしたい、開発する、これはアプリケーションを構築するものでプログラミングの要素も取り組みます。
 また、私共が作ってきたタイトル、これを電子的ないわば最新の情報という形でタイトルに対して付加するだけではなくて、送信も行えるようにしたいと考えております。こういったさまざまな要素をそれぞれ取り上げていきたいと思っております。
 インターネットのアプリケーションというお話をいたします。そのまたがるスペクトルというのは広いものがあります。メールメッセージ、例えばアプリケーションにテキストをタイプインする。それからさらに一歩進みますとHTMLのページを作る、グラフィックなどを取り込んだり、あるいは他のページとつなげる、それからさらに一歩進みますとそのページにいくつかプログラミング要素も付加していくということで、アニメを入れたりとか、あるいはページを見てみますとどんどん先へ繰られていく、ということでさまざまな形態が取り込まれていき、そしてデータをチェックし、そしていくつかの数字なども見られるようにする、ということで更新されるものはさまざまあるわけでアプリケーションの中でもシンプルなものです。パワーフルなものがあるでしょう。例えば個人的なシステム、オーダーエントリシステム、人事のシステムなどであります。サーバーで一部、クライアントで一部を走らせる、そしてインターネットをその中間のパイプにする。クライアント/サーバーの世界全体がインターネットで提供される。Visual Basicというような製品が役割を果たすと思います。Visual C++そしてコーディングといったような要素も付加されることになるでありましょう。ページを見てみますとさまざま豊かなコントロールがVisual Basicでは提供されております。こういったコントロールをページプラスすればいいわけです。そして、そういうことを考えますと、おそらく市場も大きく拡大すると思います。インターネット上で多くのページを出すベンダーというものが考えられると思います。

 先週のことですがいくつかの重要な発表を行いました。これは、開発ツールに関するものであります。まず私共はVisual Basic、以前のものと完全に互換性を持たせるということでVisual Basic Scriptと呼んでいますが、非常にポータブル性の高い、軽いものであります。Visual Basicのさまざまのよいところをインターネットのページと互換性を持たせるとか、HTMLのページも作成できますし、スクリプトということで例えば、画像をアニメーションさせるとか、ユーザーはどういったことをしたいか、ということをそれに付加できるようにする。Visual Basic Scriptはネットのブラウザに取り組むことによりまして、WindowsだけではなくてMacintoshその他のプラットホームでも実現できるようにしたいと考えております。
 また、もう一つの言語、インターネットで人々が非常に大きく騒いでいるのが、JavaとJava Scriptという二つの言語があるわけですけれど、その二つには大きな重要な差があります。そのキーポイントとしては、これを私共がサポートしていくということであります。JavaやJava Script、WindowsそれからMacintoshでも走るようなブラウザ、Javaで作成されたものが私共によってサポートされるようにいたします。互換性を保つということであります。ブラウジングしている人達は何をもってブラウジングしているかを考えなくていいわけです。ページをオーサリングする人達はいわばどのツールを使うかということさえ選択すれば、サポートされている予めパッケージされたコンポーネントを選べるということですから、オーサリングそのものは必要なくなるということになります。もう一つのニュースでありますが、インターネットサーバーの中にWebサーバー、あるいはhttpサーバーということですが、WindowsNTを統合していくということであります。新しいリリースとして1996年バージョンが出てまいります。一つの機能としては、これはサーバーであるということで統合されることになりますので、組み込まれたものの付加的なコストはかかりません。そしてFirst Findのケーパビリティも含まれる。英語のバージョンに関しましては第1四半期に出荷の予定であります。今日のWindowsNTの上で走るということになります。
 さて、更に追加してSecurityサーバーに統合されるProxyサーバーとしても知られています。あるいは、ビデオやオーディオを扱うMediaサーバー、そしてMerchantサーバー、これは全てのビルドインオプションを含んでいるもの、そしてコンテントまたサイト管理のサーバー、何千ページのユーザーがスクロールすることによって管理できるようなもの、これらは全てBackOfficeに追加していきます。同じディレクトリー、セキュリティ、同じイベントモデルを使って走らせることができるように、うまく統合していく予定になっています。
 Microsoft Officeが最大の製品といえるわけですが、その目的といたしましては、Officeドキュメントのシェアリングが容易になるように、これがインターネットとイントラネット(Intranet = 企業内ネットワーク)間での共有ができるようにとのことであります。編集機能も豊かにし、そしてHTMLでドキュメント作成ができるようにする、そうすることによってどのブラウザからでも見られるようにするということであります。ドキュメントをネイティブな形で保管したい、WordやExcelのそのままで保管したいということであれば、無償のビュアーを提供いたします。ドキュメントを見て、そしてさまざま豊かな内容があると、プリントアウトの機能も含めましてHTMLでは、今までうまくプリント機能は発揮されておりませんでが、ビュアープリンティング機能を追加した形で無償で出します。
 インターネット、イントラネットの対応が最大のテーマになるわけですが、ドキュメントのインデックス、内容参照機能、あるいはWebページのウィザードの追加、あるいはショートカットということで製品のあらゆる部分に幅広いサポートがされるということで、ある一部から別の部分への移行が大変しやすくなります。また、イントラネットに関しましては、特に私共が感じているのはOffice環境におきましては、例えばスプレッドシートやWordのドキュメントで何かを探したいということになりましても大変です。リンクというようなことを活用する、すなわち全ての企業内のドキュメントにポイントされるようにするということになりますと、事業計画もしやすい、あるいは企業内の規格に準拠するというような作業もしやすくなるわけです。
 Webブラウジングというのは、さまざま豊かな機能を提供し、また企業内LANというのも豊かな可能性をもっているわけですから、それをより有効活用しなければいけません。Microsoft Network(MSN)に関する最新情報もあります。MSNにダイヤルインしていただきますと、X.25の接続が設立されます。IPの接続ということではありません。ネットワークの接続をIPでできるように移行していきたいと考えております。MSNのメンバーの方がインターネットにも接続される、MSNがインターネットのオンラインサービスの一部となるということであります。私共は魅力的にインターネットが使えるように、そしてユニークなコンテンツ、そして幅広いサポート、よりよい技術を提供していきたいと考えております。また、ユーザーからのフィードバックは、特にこのMSNに関してはたくさん受けております。こういったものを採用し、そして私共はリーダーであり続けたい。
 日本ではインターネットはまだ十分開拓されておりませんけれど、おそらく今後一年の間に加速的にこのペースは広がっていくでありましょう。ISDNのコストが下がってくる、漢字のコンテンツが拡充されてくる、より内容が豊かになってくるということになりますと、おそらくコンピューティングの世界で最も大きな動きは、インターネットであるということになりましょう。あらゆる組織、企業においてどういう業種であれ、皆様に対して例えばプロセスを再定義する新しいやり方を見つけるためにインターネットは重要になっていると思います。

 私、「未来を語る(BILL GATES THE ROAD AHEAD)」という新しい本を出しました。ビジョンを掲げております。さまざまなチャンスがあるということであります。問題も、もちろん、このような電子ネットワーキングの世界ではあるかもしれません。しかし、問題は最低限に抑えることによってビジョンを確立したい。技術を専門にするものが道を率いるのではなくて、政府の果たす役割があるということです。投資を奨励する、あるいは学校が接続できるようにする、また、政府の情報が載るようにする、ネットワークが本当にグローバルな形で役割を担えるようにする、ということになりますと、非常に大きな重要な影響が考えられるわけです。ほとんどあらゆる分野に影響が及ぼされるでありましょう。政府があるいは政治家が何を望んでいてもそれぞれ政治的な利害が対立していようとも、おそらく全てがまとまり、整理されよりよい方向へ向かうと私は考えております。よってこれが何を意味するのか、PC業界がなしてきたさまざまな大きな業績を新しいレベルにまで引き上げる、そして皆様と共にこれを現実のものにしていきたいと考えております。ありがとうございました。

<事務局より>
 本コラムの文責は、Windowsコンソーシアムにあります。


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