活動報告



■ Windowsテクニカルセミナー


● 第39回テクニカルセミナー実施報告


日 時:    1995年12月20日(水)13時30分〜17時00分
会 場:    すみだリバーサイドホール
参加人員:   183名
テーマ/講師: 『Visual Basic4.0によるWindows 95アプリケーション開発』
構 成:
 第1部 「Visual Basic 4.0紹介」
     マイクロソフト株式会社
     ビジネスシステム事業部 デベロッパー製品部
     主任 篠木 隆一郎 様
 第2部 「Visual Basic 4.0プログラミング」
     富士ソフト株式会社
     技術調査室 室長 山本 淳 様

会場

    

篠木講師               山本講師

 今回第3部に予定されておりましたマイクロソフト御代茂樹様による「Windows95の最新情報」が直前に講師の都合により中止となり、受講者の皆様には大変ご迷惑をおかけしましたことをお詫び致します。またの機会に是非実現いたしますので、よろしくお願いします。今回からのテーマは「4.0」シリーズ、まず1弾としまして「Visual Basic4.0」。
 第1部の篠木講師からは、2月発売予定のVisual Basic 4.0 Enterprise版を対象に機能、特徴およびデモをしていただきました。@32ビット対応であること A本格的なコンポーネントベース向けであること B3階層C/Sアプリケーション構築機能をもつこと C高速データベースエンジン 、これらの4つの機能についての実習を行い、またインターネット関連についても言及され、Visual Basic for Interne、インターネットOLEコントロールなどによりインターネットを全面的にサポートするとのことです。
 第2部の山本講師からは、プログラミング面から見たVB4.0の機能について事例を混じえながらの説明がありました。「VB4.0はユーザーにとってやさしく、直感的で、非常に作りやすい環境になっているので、一般的なプログラマにとってVB4.0だけあれば他はいらない。企業の中でもリアルタイム、シビアなコーディング、大量のデータ処理などの限られた所でしかCの活躍する場所はない。もう、一般的にCの技術者は不要だ」など。
 ここで、アンケート140枚の中からのいくつかを。
 第1部では、「社内ネットワークの構築の手段として有用と感じた」、「VB4.0からデータベースにアクセスすることが有用であった。また、RDO(リモートデータオブジェクト)の話しが聞けてよかった」、「VBのカタログ等に掲載されていない部分についての説明があったのがよかった。それと旧バージョンのVBやAccessJetとの互換の問題などについて知ることができたので有用であった」、「Visual Scriptは面白そうですね。期待しています」、早速使用して、今後のアプリケーション開発に利用したい」、「正月休みに体験してみたい」、「新しい機能について理解できた(4件)」、「Windows95用アプリケーションの開発ツール選択のためのよい指針となった」、 「部品として作っていってVB4でそれらをコントロールするという形が確立されると、システム開発も洗練された形で行えると思う」、「VB4.0の新機能やVBのこれからの動向について十分理解できた。この先、これがスタンダードになることを楽しみにしている」等の有用の意見がありました。  また、「Ver2.0のソースコードをそのままVer4.0に移行できるのかよく分からなかった、もっとコメントが欲しかった」、「VBの各機能に対してマイクロソフトの方向性に関してもう少し踏み込んだ所が聞きたかった」、「商品説明が前面に出ている感じがした。実際の開発手順等を重点にして欲しい」、「VB for Internet、VB ScriptでのJavaサポートに期待します」、「インターネットへの対応がアナウンスされてのはよい点だが、より具体的な内容に触れてもらえると良かったと思う」等のより一層の知識・技術を求めるご意見があいました。
 第2部では、「VB以外の有用な米国の最新情報が得られてよかった(3件)」、「OLEの中をあまり知らなくてもOLE対応のAPが作れることがよく分かった」、「C言語の知識がなくても、VB4.0でOLEコンテナが簡単に使用できるということが印象に残った」、「VBというのが非常に有効に思えた。VC++でしかできなかったことがVBでできるようになると、VC++のプログラマはどうなるのでしょうか」、「VBでの開発がいかに簡単に行えるかが理解できた」、「どのようなOLEがあるかを良く知っていることが、効果的なシステム構築につながるということが分かった」等の有用であったの他、「OCXなどを色々利用した作成済みのアプリをみたい(作り方でなく)」、「VB4.0プログラミングというプログラムから考えると物足りなかった。デモをやるならもっと参考になるようなものが見たかった」、「資料をもっと充実して欲しい。具体的なコーディング例をもっと示して欲しい」、「機能紹介の延長のようであった」、「VBの意義、OLEの意義という点については評価できるが、もう少し実際にデモして欲しい。(OLEを使う場合、VCからVBへの移行方法など)」、「参考になったが、もっと多くのデモを見せていただきたかった」、「・実際に作成したOLEサーバー連携のデモがあれば有用だったと思う」等のもっと演題に即した内容の聴講を望んだ意見が多く見られました。、  セミナー全体としては、「VB4.0の有用性がよく理解できたと思う。開発者の立場からのVB4.0、VC4.0の使い分けが理解できた。後は、実際に使用してパフォーマンスチェックをしたいと思う」、「VB4.0を筆頭に今後Windows Solutionに期待したい」、「マイクロソフトのVBの位置付けが分かり興味がでてきた。また、技術の必要性を感じた」、「簡単なサンプルでよいのでゼロからサッと作って動かして欲しい」、「Cは無くなるのか、不安である。(C言語で今までWindowsAPを開発してきた身としては)」、「“VB4.0さえあれば、他の言語は必要ない”という意味が分かるような気がした」、「セミナーの内容をより理解するためにも、もっと内容にそった資料の準備をして欲しい」の意見をいただきました。
 今後の希望セミナーとしては、「インターネットに関する新技術のセミナー(6件)」、「Windows 95、Windows NTのデバイスドライバー(4件)」、「32bit Windowsの標準的なAPL(VB、VC++)の作成について(3件)」、「VB4.0の具体的なプログラム事例を一日かけてやって欲しい」、「BackOfficeに関するセミナー、BackOffice製品のカスタマイズ例」等です。
 セミナー及びコンソーシアムへの要望としては、「最近NIFTY-Serveに資料がアップされていないので再開を望む。できればNIFTYとWWWにもっと踏み込んで欲しい」、「Q&A的なセミナーの開催、あくまで質問と答えのみ」、「“Cでガリガリとプログラムを書くのは時代遅れだ”とか“Cなんてもういらない、VBがあれば何でもできる”などと言っておいて、次のセミナーはVC++の話ってのは納得がいかない!」と困ってしまうようなご意見、「雑誌に載っているような情報はあまり必要でない。他では知ることのできない内容を充実して欲しい」、「資料の配布が少ない」等、お伺いすることばかりです。実現へ向けて頑張りますので、本年もよろしくお願いします。


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