会員会社情報


■ 新規会員紹介

● 株式会社エイチ・オー・エス
代表者:服部 達郎氏(代表取締役)
所在地:愛知県名古屋市熱田区神宮2-6-16
業務内容:PC、WS向けソフト開発。パッケージは帳票アプリケーション開発支援ツール「Coreports」 を開発・販売。
入会日: 1995年12月1日

● 日立公共システムエンジニアリング株式会社
代表者:澤井 洋氏(代表取締役社長)
所在地:東京都江東区新砂1-6-27
業務内容:中央官庁、地方自治体、大学、研究所など公共分野のコンピュータ利用に関わるアプリケ ーションシステムの開発及びシステムコンサルテーション。
入会日: 1995年12月1日

● プラネットジャパン株式会社
代表者:久保田 克昭氏(代表取締役)
所在地:東京都千代田区神田和泉町1-13ー1
業務内容:PLANET(総合プロダクツ)、MTLEX(ディスクレイプロダクツ)を中心とした、コンピュー タネットワーク構築におけるトータルソリューションの提案・開発・販売、及びマネージメントソフ トウェア・ユーティリティソフトウェアの開発・販売。
入会日: 1995年12月1日

● 株式会社マーキュリー・ソフトウェア・ジャパン
代表者:イアン・ショートリード氏(代表取締役社長)
所在地:京都市左京区聖護院蓮華蔵町20
業務内容:アップルコンピュータ社のデベロッパー会員で、Macintosh版アプリケーションの開発・販 売を行う。代表的な商品として、Nisus Writer日本語版、Norton Disk Doubler Proなど。
入会日: 1995年12月1日

● 株式会社システク
代表者:園田 正彦氏(代表取締役社長)
所在地:東京都豊島区南池袋1-15-16
業務内容:汎用業務ソフトウェアの開発、通信制御ソフトウェアの開発、産業制御ソフトウェアの開 発。
入会日: 1996年1月1日

■ 普通会員から構成会員への切り替え

● 株式会社計測技術研究所
代表者:山崎 克彦氏(パワーウェア部 課長)
所在地:神奈川県横浜市港北区綱島東6-14-3
業務内容:画像処理装置及びスイッチング電源自動検査装置等の開発・販売を行う。主要製品として、 ハイビジョン対応フレーム・グラバー、パワー・サプライ・テスター、スイッチング電源高速シュミ レータSCAT(Windows対応)などがある。
切り替え日:1995年10月1日

■ 会員数(1996年1月1日現在)
構成会員 277団体269社


■ 入会のご挨拶

― 我が社がWindowsコンソーシアムに期待するもの ―

● 株式会社エイチ・オー・エス
当社は、設立以来PC、UNIX関連のソフトウェア開発を主に行なってまいりましたが、現在ではWindo ws上での帳票アプリケーション開発支援ツール「CoReports」(シーオーリポーツ)を始めとして、各 種の開発支援ツールの開発、販売に力を注いでおります。製品のバージョンアップや新製品の設計時 には、常に最新技術を導入するよう心掛けております。しかしながら、Windows関連情報は、膨大でか つ急成長をし続けているため、情報収集作業は自社の力だけでは、なかなか思うようにはかどらない のが現状です。今回、Windowsコンソーシアムに入会させて戴いたことにより、最新情報の収集、最新 技術の習得、Windowsの今後の動向等が逸早く得られるものと、期待しております。どうぞよろしくご 指導くださいますよう、お願い申し上げます。
(常務取締役 川口 秀夫)

● 日立公共システムエンジニアリング株式会社
弊社は、日立グールプにおける公共分野向けシステム開発会社として、平成8年3月で創立10周年 を迎え、今後、新たな事業展開をすべく商品を研究・開発中です。
現在の製品として、「旅かるく」(旅費精算システム)、「給与システム」(特殊法人向け)などのパ ッケージ製品とそれをベースにしたインストール・教育・保守・データ・ハンドリング業務支援をサ ービス提供しています。今年度は、オープン市場への参入、ソリューション事業の拡大を基盤として 日立GPのSE力・事業ノウハウを商品とし、弊社の商品補完して頂く社と協調していきたいと考えてお ります。
Windowsは、その基盤として普及度が高く、今後とも中心的に発達していくシステムであり、弊社の 事業展開の1つの条件です。当会への入会は、Windows関連の技術情報/マーケット情報の収集と会員 各社との交流を図り、当関連事業に貢献できれば幸いと考えています。
(CSS開発本部 松下 昇三)

● 株式会社マーキュリー・ソフトウェア・ジャパン
この度は、入会をご承諾頂き誠に有難うございます。
さて、当社は今日まで主に、Macintosh用のアプリケーションの開発・販売を手がけてまいりました 。しかしながら、今日のパソコン市場・環境を考慮しますとWindowsは、非常に重要であると考えてお ります。そこで、当社もこれからはWindowsに対応した製品を手がけていきたいと考えております。現 在そのための準備をはじめておりますが、何分これから始めることでもあり、まだまだ判らないこと も多々あり、コンソーシアム様のご助力なくては成し得るることも容易ではないと存じます。これか ら色々教わる所も多いと思いますが、何とぞ宜しくお願い申し上げます。特に、テクニカルセミナー 等のテクニカル情報やマーケティング情報の交換に期待します。
(企画・広報 田中 伸和)

● 株式会社IMAGICA
弊社は、今まで映像テレビ用のフィルム現像からビデオ編集、各種映像ソフトの企画・開発・販売 など「映像コミュニケーション」をテーマに広く映像事業の展開を進めてまいりました。
とくに私共の所属するシステム開発本部では、デジタル映像分野でワークステーションによる3次 元CGハイエンド・システムの開発を主に行ってきたわけですが、一方では近年の Windowsを中心と したPCの普及とその発展には目を見張るものを感じていた次第です。
この度、この時流の流れともいえるWindows市場へ参入は弊社にとっても今後の新しいビジネス展開 の必須のアイテムとなると考え、このコンソーシアムに入会参加させてもらったわけであります。
Windowsコンソーシアムに対しては、Windows市場の動向や新しい技術情報の入手のみならず、各会 員・団体の間でのコミュニケーションの場として利用させてもらいたいと期待しております。  <1995年11月1日入会>
(映像システム開発本部 久松健爾)

● 株式会社東計電算
私共、株式会社東計電算は創業以来「コンピューターとニーズの仲人役」をモットーに受託計算、 アウトソーシング、ネットワークシステムサービス等をお客様に提供してまいりました。また、ユー ザーの業種・業務に特化した営業とSEを同一セクションに配置することで、的確なニーズを形成し、 より深化した企画の提案を実現しております。
さて近年Windows環境の劇的な拡大、マルチメディア事業活況の中、当社といたしましてもWindows アプリケーションの開発を進め、92年には中国北京に100%出資子会社を設立。日中共同で多くのアプ リケーションを開発、販売しております。
今回、Windows 95の発売に際し、市場動向の把握、技術情報の取得、会員相互の交流などを御願い 致したく入会いたしました。今後とも宜しく御願い致します。
<1995年11月1日入会>
(代表取締役社長 甲田 博康)

● 株式会社システク
弊社はオープンシステムを理想としてSIを目指し、公共事業、一般企業の各分野に於けるシステム ソリューションを行う独立系ソフトウェアベンダーであります。
現在、PCでのシステム構築の依頼に関しては急激に増えております。そしてユーザーの要求は次の 様であります。
@オープンOS(機種に依存しない) Aハードの性能&容量が汎用機並 Bコンパクトで操作が容易  C低価格 D汎用ソフトが豊富 E短期でのシステム構築が可能 F品質の保証 Gネットワーク対 応 Hマルチメディア対応 Ietc.
21世紀に向けて、Windowsシリーズは必須であり、今後、弊社はインターネットAPI、オーサリング API等も開発していく計画です。 Windowsコンソーシアムに於いては、将来構想、最新情報の収集、会員の皆様との情報交換を深め、 ユーザーの要求を満たして社会貢献ができればと願っております。よろしくお願いします。
(システム統括部 取締役部長 浅子 育英)

● 株式会社計測技術研究所
WindowsはSoftwareであり、それを動かすPCをHard-wareと呼んでいるわけですが、当社の技術部門 は、担当製品の特徴から、Powerware、Visualware、Customwareの3部門に分かれています。私の所属 するPowerware部門ではPCやOA機器の内部には必ず入っている「スイッチング方式の電源」を測定・ 検査する装置を開発販売しています。
Windowsとの付き合い? は意外に古く、バージョン2.Xの時代から使用していますが本格的に使い始 めたのは最近になってからです。当時を振り返ると、GUIと呼ぶには貧弱であり、隔世の感が有りま す。今ではシステム製品のソフト及び基幹業務でもWindows を採用し、電子メール等によるコラボ レーションの恩恵を感じ始めたところです。貴コンソーシアムの活動でWindowsユーザーの裾野がさ らに広がり、真の意味でのエンドユーザーコンピューティングが実現することを期待しています。 よろしくお願い致します。
(パワーウェア部部長 山崎 克彦)


■ 会員会社の近況報告

― 我が社のWindows戦略 ―

● 株式会社アーバンリサーチ
弊社は、国内主要コンピュータメーカーよりのソフトウェア委託研究開発業務をを主体とした会社 として1982年に設立されました。近年は、産業構造の変化、ダウンサイジング、パーソナルコンピュ ータの高機能化に伴い、Windowsをベースとしたシステム開発に重点をおいてきました。
当社のWindows関連製品としては、クライアント/サーバーベースの「自治体向け施設管理システム 」、半導体製造工場における「生産管理システム」および工場自動化のための「製造装置オンライン システム」等の開発およびパッケージング化を積極的に進めております。
今後のアプリケーション開発においては、Windows 95、Windows NT等の32ビットアプリケーション に対応できるよう、最新技術の習得、専門開発スタッフの育成、生産性の高い開発方式を検討してい きます。また納期の短縮やタイトな工程管理に伴い、ソフトウェアの部品パッケージ化や市販流通ソ フトの利用、他社との技術提携等により生産性の向上、開発費の削減等を考慮していきたいと思いま す。
最後にWindowsコンソーシアムへの要望として、国内、国外の利用可能なコンポーネントパッケー ジの情報の入手、最新技術のテクニカルセミナー等の技術情報等をインターネット上で閲覧できる よう、ホームページ開設のときに検討していただけるようお願いいたします。
(取締役 崎山 宏伸)
<1993年入会、東京都府中市本町1-12-2。マイクロソフト制御、自動制御、通信制御などコンピュー タの各分野でソフトウェア、ハードウェアの企画・開発を展開。>

● 株式会社東京システム技研
 当社は1971年設立以来、独立系ソフトウェアハウスとして各種基本ソフトの開発、情報システムの 開発およびパッケージソフトの販売を手がけてまいりました。Windowsとの出会いは1991年春頃と記 憶しています。これからはWindowsの時代と確信し、Windows技術の確保とマーケッティングを求めて 1991年10月にWindowsコンソーシアムに入会しました。当初のWindowsエンジニアは数名という状況で 大変な苦労をしてシステムを開発していました。1992年にノベル認定リセラーを取得し、ネオダマに 代表されるダウンサイジング、パソコンネットワーク、クライアント/サーバ、Windowsの世界へ本 格的に参入することとなりました。マイクロソフトのソリューションプロバイダーにもメンバーとし て参加しています。お客様の情報システムも従来のホスト/オフコンからWindowsネットワークへの 移行が強く要求されようになり、最近ではWindows NTを中心とする大規模情報システムの提案や構築 を手掛けられるようになりました。現在社内では純UNIXシステムを除くとWindowsに関係しない業務 を見つけるのが困難なほどWindows一色となっています。当社では1995年3月からWindowsによる社内 情報ネットワークを展開し、全社を挙げて生産性・品質の向上と情報リテラシーの向上に努めてい ます。当社のWindows対応パッケージ製品である「DBEAM」「DBEAM-S2」「ビジュアル検索」「V-Sup er」「ABEAM」「SBEAM」「FBEAM」はお客様に大変好評をいただいています。当社はコンピュータシ ステムの著しい技術革新の流れの中で、20数年に亘るソフトウェア開発技術を軸に、幅広い顧客ニ ーズを追求し、総合開発力と独自の発想で、知識集約型企業として高度情報化社会への貢献を目指 しています。
(支援本部システム企画部部長 金子忠昭)
<1991年10月入会、東京都新宿区西新宿1-21。基本ソフトウェアの開発、パッケージソフトウェアの 開発、各種アプリケーションの開発、半導体設計用ソフトウェアの開発、半導体・電子機器事業種 向けCIMシステムの開発、SI事業及びシステム販売等を行う。)

● ピー・シー・エー株式会社
 弊社は会計、給与計算、販売管理、仕入在庫管理といった業務ソフトの専業メーカーです。「PCA 会計Windows版」を出荷するまでは「業務ソフトにはWindowsは不要だ」といった固定観念をお持ち の方が大変多く、理解を得るのに一苦労しました。恥ずかしながら、弊社の社内でもそういった意 見が多かったのです。時代の流れはWindowsであり、業務ソフトにもWindowsが必要であるとの信念 から、PCA会計Windows版を94年2末に業界第一号で出荷させていただきました。そして94年の12月か ら本格的に売れ始め、DOS版を上回る売り上げ本数を達成するに至りました。95年には生産管理、販 売管理、給与計算、法人税等のWindows版を相次ぎ出荷させていただきました。Windowsの時代に先行 したことにより、他社より一歩先駆けた製品構成になったと自負しております。
 今後の展開としましてはWindows 95対応版ソフトの開発を中心に考えております。業務ソフトに とって32ビットのメモリー空間、プリエンプティブなマルチタスク、マルチメディア・ファンクシ ョン等は革新的なデザインを可能にします。この大きなステージで、弊社が従来から温めておりま した大きな理想像を描きたいと考えております。
 弊社は実務を熟知した公認会計士、税理士が中心となって設立された会社であります。また、弊 社の社風はパイオニア・スピリットと申しましょうか、MS-DOS、OS/2、Windows NT、 Windowsの各 OS対応につきましても業界の先頭に立って出荷した実績をもっております。21世紀に向け専門家集 団として、お客様に理想的な業務環境を提供できれば幸いです。
(取締役 システム企画室長 水谷 学)
<1994年12月入会、東京都千代田区富士見1-2-21。財務会計、販売管理、仕入在庫管理、給与計算 などのパソコン用業務パッケージソフトウェアの開発及び販売を行う。主要製品は、PCA給与Windows 版、PCA会計EX Ver.2、PCA商魂EX Ver.2、PCA商管EX、PCA給与EX、ネットワーク対応PCA会計Windows NT、ネットワーク対応PCA会計Windows、Netware対応PCA商魂EX、Netware対応PCA商管EXなどがある。 >

● 和田特機株式会社
 我が社が業務用アプリケーション(以下アプリと略す)開発の対象としてWindowsと出会ったのは今 から6年余り前、暮れも押し迫った1989年12月のことでした。勿論バージョンは 2.1 ということに なります。当時弊社のアプリはS社の業務用パソコンをターゲットにしたもので、S社がAX路線を推 進する過程でニューバージョンの開発を余儀なくされておりました。実は開発目標の一つにマルチ タスク化があったことから本来はOS/2 Version1.1 をターゲットにしていたのですが、リリースが 延び延びになっており、取りあえずSDKもすぐに入手可能なWindowsに手を染めた次第です。
 今にして思えば弊社の様な小規模の会社では絶妙のタイミングだったと思っております。と言い ますのも Win2.1はリアルモードのみでとても業務用のアプリを組める対象とは思えなかったので すが、準備中にWin3.0開発の噂さと翌90年6月にはUSで製品を入手し、そのパフォーマンスに十分 納得できたためです。勿論 Windows Consortium(略すと問題がある...)にも加入させて頂きまし た。また少ないながらも(Win2用ですが)日本語の書籍もあり、結果として Win3アプリ開発に、あ るいは販売ルートの啓蒙に程よい滑走路が得られ、翌91年3月にはWin3.0Jに合わせて「建設業向 け見積り積算システムDACE-V」をリリースすることができました。
 あれからWindowsをめぐっては様々なトピックがあったことは今さら記すまでないと思います。 WinNT発売以降、キーワードは「C/Sコンピューティング」と「オブジェクト指向」であるとの認識 の下に次期バージョン開発に没頭している毎日です。前者はWinNTネットワーク上にRPCアプリを実 験/開発し自社及び協力ユーザーで試験的に業務で運用しています。後者では開発環境のみならず ユーザの情報再利用を前面にだせるUIを目指していますが、今のところは次期アプリ(TETRA)のた めのOCX作成やUIの研究を行っております。
 過去の話しが中心になってしまいましたが、決して懐古趣味な会社ではありません。タイトルか ら連想するとついこのような思いが押さえきれず書いてしまいました。この業界で時代の波に乗る ことは大変なことで、各部門で必死に勉強し、切磋琢磨しております。
(取締役 技術部長 福村 光治)
<1990年7月入会、名古屋市守山区川村262-1。コンピュータソフトウェアの開発・販売を行う。 特にマイクロプログラミング及び周辺機器の設計を得意とする。主要な製品に「建設業・設備工 事向け見積書作成システムDACE-V」、「建設業・設備工事向け拾い出し積算DACE/CV」がある。 >

<事務局より>
※ 今月号から会員会社より「我が社とWindows」というタイトルで原稿をいただいております。 記載いただく内容は、各社業務とWindowsとの関わりについての現状、今後の展望などを主眼におき 、業界やコンソーシアムに対する要望などです。順次、各会員会社に原稿依頼をさせていただきま すので、よろしくお願いいたします。
※ お詫びと訂正
Windows View Vol.18の「新規会員紹介」コラムで株式会社IMAGICAの所在地に誤りがありましたの で訂正させていただきます。
誤: 東京都品川区五反田2-14-1
正: 東京都品川区東五反田2-14-1


■ 新製品紹介

● 株式会社アイ・ディ・ジーコミュニケーションズ
 新刊書籍を3冊、紹介いたします。
◇ Windows NT World No.1 (1996.1) <IDGムックシリーズ>
 真のパワーユーザーをめざす人のためのWindows NT活用マガジン。待望のPreview Issue No.1が 発刊されました。特集として
・32ビットマルチOS時代の覇者を選ぶ NT環境の優位性とは
・登場迫るNT3.51徹底解剖
・NT裏ワザ・テクニック全集 他
定価 1,480円

◇ Windows95ビジュアルガイド <マニュアル嫌いシリーズ 4)
ビジュアルを多用した平易な解説でWindows95が自由に使いこなせるようになる!
定価 1,980円

◇ Netscape Navigator完全ガイド <マニュアル嫌いシリーズ 3)
ネットサーフィンからホームページ作成までInternetを満喫できる!
定価 2,480円

● 富士ソフト株式会社
◇ Window 95シークレット
ブライアン・リビングストンが全てのWindows95ユーザーに隠された秘密を一挙に公開します。本書 は、Microsoftが手間と時間を惜しんでマニュアルに書かなかったこと、あるいは生身の人間には分 からないような書き方でしか盛り込まなかった非常に役に立つ機能や能力の全てに触れられるように してあります。Windows95には不明なことが多く、どうしても日の目を見させなくてはならないこと が多いというのが『Window 95シークレット』の存在理由なのです。
定価 7,800円


■ 投稿

サポート・教育から見た最近のソフトウェア事情

イースト株式会社 教育出版部 中野 圭子

 ユーザーサポートという立場から述べる機会を頂いたので、最近感じたことを記してみたいと思 う。パソコン元年?だった昨年、景気回復に多少役立ったのか、それともコンピュータ業界だけが盛 りあがったのかはわからないがとにかくパソコンが売れた。それに伴い、周辺機器とソフトウェアが 数多く出回ったのは言うまでもない。低価格競争で1台10万円を切るパソコンと誰にでも使えると いった内容(当然アプリケーションはインストールされている)のコマーシャルは、パソコン未経験 者にとっては非常に嬉しかったにちがいない。そこで、サポートする側から一つの問題が発生する 「どんな人が買うのだろう?」。

ユーザーの質の問題
 ユーザーサポートの窓口では、まず何の質問なのかを聞き出すことから始まる。超初心者にとっては 頼みの綱のサポート窓口ではあるが、これが一番問題でソフトウェア、ハードウェアの区別ができず 、どこへ聞いても全てサポートしてもらえると考えていたりする。ハードウェアにアプリケーション をバンドルしている場合はもっと複雑で、ソフト屋さんなのに、ハードの質問がいきなりきたりする 。ハードの質問はハードメーカーさんへと案内すると「お宅の製品をが入っていて、使っていてわか らないのだから説明して(できて)当然でしょ?」という怒った口調が返ってくる。マニュアルと実 際にインストールされているディレクトリが違うだけでもひと苦労である。このようなユーザーへの 受け答えに、どこで線を引いていいのかはっきりしていないのが現状である。

ユーザーに対する宣伝及び情報伝達の問題
 例えば、DOS>WIN3.1>WIN95と変化するにつれ、オペレーションが容易になったという宣伝効果で ユーザーは過度の期待をする。実際に何がどのように「使い勝手が良くなった」のかは使ってみなけ れば分からないのだが、雑誌などでたくさんの紹介記事を読み勉強したユーザーほど期待しているよ うに思う。何故なら、容易、簡単といった言葉で表現されている記事を読むことによって安心感が生 まれ、問題点が記されてたとしても製品出荷時には既に回避されているだろうといった考えが生じる。つまり、正しい情報が伝わらない場合がある、ということである。

サポートの絶対量の増加
 累積するソフトウェアの本数、アップグレードによる機能の相違点の把握などによる情報量は今後 も増え続ける。そこで、今までサポートそのものは各社各々で行なっているが、バグ情報や修正内容 の情報などを交換できるシステムが必要ではないだろうか。

 WIN3.1のころからいわれつづけているが、エラーが発生した時の内容によっても何に問題があるの かわからず、ハードメーカーやソフトメーカーをたらい回しにされるユーザーがいないわけではない 。そんなユーザーにしてみれば、安くはない金額で購入したシステムでいろいろなことができると唱 われていたのに、これほど面倒なのであれば使いたくないと思うのは当然であろう。そうならないた めにも、サポート窓口だけでなくユーザーに対する教育や宣伝、情報提供といったものをレベルアッ プしていくよう考えていかなくてはならない。
 会員会社の中で同じような立場の方からのご意見も伺いたいと思います。


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