11月13日(月)から11月17日(金)の5日間ネバダ州ラスベガスで第17回COMDEX
が開催された。事前登録者20万5千人、2200社以上の出展企業及び7,000以上の新しい
製品の発表の場でもありました。過去最大の入場者が見込まれている。
ちなみに約1割の2万人は日本人と言われている。某メーカーからは、300人を越す出
張者が来ている聞きました。今年は、展示会場も昨年まで6ケ所で展示を開催していたが、
今回3ケ所(コンベンション・センター、ラスベガス・ヒルトン、サンズコンベンション
センター)のみで開催された。そのかわり以前は通路だけのスペースも展示ブースを設置
し場所の縮小を補っている。来場者にとっては、大変回りやすくなったと言える。
コンベンション・センター
オープニング・スピーチで孫正義氏は“コンピュータ・コミュニケーション・デバイスは世界中で切実に求められており、
今回のコムデックスは技術の粋を集めた展示会である”と紹介している。現地でお会いしたとき一言で今回を表現するとの
質問に対しては“エキサイテイング”とお答えいただきました。
コンソーシアムのインタビューでの孫正義氏
全体の印象として注目すべき大目玉商品がなかったが、各ブースのあちこちで“おや”と言うものが目立った今回の展示
であった気がします。
目立つのは、コンベンションセンター前にあるマイクロソフトとPower PC陣営のテント
である。軍配は歴然としておりPower PCに興味がないのか、WINTELの体制を感じる人
の流れとパートナーの参加数であった。
Power PC テント
マイクロソフト・パートナー・パビリオン
その中で今回Windowsコンソーシアムとしては、BCNさんのご協力を得まして会員各
位(有料)のカタログ参加の展示を実施いたしました。場所はマルチメデイア・パビリオ
ンのあるサンズ・コンベンションセンターで3日間実施しております。
ご協力いただいたBCNブース
今回もマイクロソフト社の展示内容を詳細に報告いたします。
今回のキーワードは“Where do you want to go today?”での展示でした。
8月24日Windows95が発売し800万本出荷した後のショウなので特に新しい商品はなか
ったがトータルソリューションとしての展示構成を感じました。
コンベンション・センター(メイン会場)とマイクロソフト・パートナー・パビリオン
・テントの2ヶ所にブースがありました。
(1)コンベンション・センター
・Microsoft Information and Sales Center
・Microsoft Office for Windows95
Excel,Word,PowerPoint,Schedule+,Access
・Microsoft Developer Theater
VisualC++,Visual FoxPro,Visual Basic,Access
・Microsoft Component Builders
Visual Basic4.0,Visual C++4.0,Visual FooxPro3.0,Access Developer's Toolkit
for Access95,SourceSafe4.0,Visual Test4.0
・Microsoft BackOffice Compatible
・Microsoft BackOffice
・Microsoft Press
・Microsoft Services & Resources
・Microsoft Theater One
Office for Windows95 and Windows95
・Microsoft Theater Two
The Microsoft Network and BackOffice
・Microsoft Home
・Microsoft Windows95 & The Microsoft Network
の12に区切られ天井からの旗で内容がわかるようになっている。
マイクロソフトシアター模様
Microsoft Office関連ブース
Windows95とNetwork関連
一方外のパートナ・パビリオン・テント(写真参考)には、120社以上のISVやソリューションプロバイダ等が出展して
おり各社の製品をアピールしていた。
・Information Counter
・Microsoft Solution Providers
・Original Equipment Manufacturers
・Microsoft Office Compatible
・Independent Hardware Vendors
・Microsoft Backoffice Compatible
・Independent Software Vendors
の7セクションに構成されていた。
全部の各セクションのカタログを集めると数十センチの厚さになるぐらいの種類である。
特にマイクロソフトが出展している開発ツールを紹介する。
@Visual Basic4.0 Enterprise Edition
AVisual C++4.0 for Windows95
BVisual SourceSafe4.0
CMicrosoft Test
DMicrosoft Access for Windows95
EVisual FoxPro3.0 for Windows95
FMicrosoft Mastering Series
GMicrosoft Developer Network
HDevWire
Fのマスタリング・シリーズは、CD-ROMによるインタラクテイブ・マルチ・メデイア・
トレーニングによりツール、ソースやデモなどが収録されている。
Visual Foxpro、Visual Basic4.0、Visual C++4.0、Access7.0などがでている。
インフォメーションセンターでDevelopers Black Bookなる小冊子を配っていたが中に
製品のサービスやベータ問い合わせ情報がまとめて載っている物である。インターネット
のEメールなどの情報が、例えば
Winlogo@microsoft.com
betareq@microsoft.com
w32sbeta@microsoft.com
olereq@microsoft.com
ole2cat@microsoft.com
enews@microsoft.nwnet.com
vcisv@microsoft.com
cbisv@microsoft.com等が紹介されている。
開発者には、MSDNのレベル3の紹介もしていました。
価格が$1,495でレベル2($495)に加えてBackOffice Test Platform(CDs)などの追加
された内容である。
例えば、1995年10月の内容を見ると
WindowsNT Server 3.51
Microsoft SQL Server 6.0
Microsoft SNA Server 2.11
Microsoft System Management Server 1.1
Micorosft Mail Server 3.5
Microsoft Exchange Server Beta2
BackOffice SDK
が含まれていた。
ホーム系は、マイクロソフトも非常に力をいれており、シューテイングゲームやジョ
イステック、マウスおよびキーボード等の周辺機器も対応紹介をしている。
全体的な印象としては、Windowsファミリーが完成しデスクトップからクライアント/サ
ーバまでのトータルOSの誕生により今後の発展がPCの鍵をにぎると考える。
メイン会場の前にOffice95が
2日目の基調講演の内容を報告いたします。
今回のタイトルは、"THE OFFICE OF THE FUTURE-MOVING APPLICATIONS TO
THE NEXT LEVEL"と題して2001年あたりのオフィス環境の話を1時間講演した。
ビル・ゲイツ氏
超満員の会場
最初にマイクロソフトの20年に関して話をしている。ビル・ゲイツ氏は40歳で、
ソフト業界のミックジャガーである。(Windows95発表会のとき、Leno氏に呼ばれた)
20年前の1975年の紙テープから始まり、VisiCalc、WordStarのアプリケーションの登場、
1981年IBM PCの登場、1985年Macintoshの登場でGUIの基盤となる。今日の業務の
80%の文書が生成されている。
オフィスソフトウエアの将来ビジョンをPersonalized-Connected Officeと考えている。
またインターネットはコミュニケーションのゴールドラッシュのようなものである。
インターネットに関しては多くのの課題があるが多くの投資もされている。
いつものショートストリービデオが流れる。
ビデオは、主人公の女性がレイク・クレストという田舎町にリゾートホテルを相続する。
不動産屋はそこにショッピングモールを建てる企画を提供する。PC同士での打ち合わせを
する。町ではショッピングモール反対運動のビラが貼られている。いろいろなPCをビジ
ネスや友人との会話などの映像が映し出されている。
最後に公聴会になり各メンバーがPCを使って情報交換や地図をスクリーンに投影しなが
ら会議を進めている。結局主人公は、リゾートホテルのまま保存することを決意して住民
の歓声で話はおわるストリーである。その中でいろいろなテクノロジーを紹介する。
パソコンのGUIを使って音声応答によるスケジュール作業とか,ショッピングモールの
完成図をバーチャルリアリテイで画面表示したり、電子メールによる報告配信、インター
ネットによる相互間のやりとりなどであった。
画面1
画面2
画面3
画面4
最後にまとめとしてビル・ゲイツ氏は、
・いろいろなアプリケーションの統合化
・インターネットによる円滑なコミュニケーションをおこない、ネットワーク間の共同作
業ができる。
・インテリジェントテクノロジーとしてPCからアドバイスをする。
・自然言語を効果的にコンピュータと対話できる。
これらを実現する新しいオフイス環境を実現するためのH/W技術としては、
・より速いCPU
・3D グラフフイクス、動画サポート
・入力デバイスとしての音声・ペン・ビデオ
・統合された通信機能
また通信技術としては、
・Narrow Band:28.8、DSVD
・Mid Band: ISDN、Wireless、Cable Modem
・Broad Band: ATM、ADSL
などがキーテクノロジーとして重要となってくると力説した。
やはりビル・ゲイツ氏のキーノーツスピーチは、すばらしいの一言である。