活動報告


● 第103回セミナー開催報告(Windows CEコンソーシアム)
日 時:平成12年3月1日(水)13:30〜17:00
会 場:東京工科専門学校 ICA/テラハウス・B1テラホール
出席者:43名
テーマ:『Windows CE 最新情報とWindows CE アプリケーション開発ツールのご紹介』
構 成:
 第1部 『Windows CE Update』Windows CE最新情報」
     マイクロソフト株式会社 ビジネスソリューションズ事業部
     インダストリーソリューション部 佐野 勝大 様
 第2部 「Windows CE向け地図アプリケーション構築ツール「MapDK Mobile」のご案内」
     インクリメントP株式会社 第二企画制作部
     MapFan開発課 課長 古泉 功 様
 第3部 「aqua-vit(Windows CE用ミドルソフト&SIサービス)の紹介」
 講 師 株式会社日立マイクロソフトウェアシステムズ
     システム第1設計部部長 辻田 義範 様

第103回セミナー会場

 Windows CEコンソーシアム主催では通算5回目のセミナーです。
 第1部では、佐野講師から、“Microsoft Embedded Solutions Today”と題し、Windows CE を中心とした組込みシステムソリューションの最新の情報と実装製品の事例や、Windows CE の特徴、今後の機能拡張について概要のお話がありました。


 お話は、@マイクロソフトのこれまで、A組み込み市場の環境、Bマイクロソフトの産業市場への取り組み、CWindows CEの適用例、D産業システムに対するWindows CEの優位性、E今後のマイクロソフトの取り組み、と行われました。

 第2部では、古泉講師からMapDK Mobile の概要説明、Windows CEで拓くカスタム市場での展開とWindows CEをターゲットとした理由や市場規模、MapDK Mobile の機能説明と特長などMapDK Mobile 適用したさまざまなシステムの事例紹介がり、実機を使ったデモンストレーションが期待されましたが諸事情により割愛されました。


 第3部では辻田講師から、同社ソフトの aqua-vit についてWindows CE 対応ミドルウェア&SIサービとして、Webコンピューティング時代をリードしていくための充実した機能ライブラリや、豊富なWindows CE 搭載機器開発としてのノウハウについてのお話がありました。また、デモとしてMail Make-up Libraryを使用して簡単なメール送受信APLの作成がありました。


 出席の皆様のアンケートからのご意見を紹介します。
 第1部では、「Embedded Visual Tools 3.0の情報が有用だった。今後に期待したい」、「さまざまな分野においてWindows CEが使用されていることが良くわかった」、「Embeddedについて今まで分からなかったが分かりやすい説明で良かった。今後に期待したい」、「WBTの話を聞けて良かった。今後詳しくお聞きしたい」、「最新情報の提供が受けられて良かった」、「最新情報というテーマで期待してきたが内容はWindows CE2.12発表時とほとんど同じであった。わずかに最後のほうに最新情報があったが、この辺りを中心に聞きたかった」、「CE3.0に関する情報が聞きたかった」3件、「内容が幅広くてやや薄かったような気がする」、「PCコンパニオン分野での展望を聞きたかった。CEはEmbeddedに傾倒していくつもりか?」、「これからWindows CEがどのように進化していくのかなどの最新情報が欲しかった」。

 第2部では、「CEのアプリケーションとして面白かった」、「今後採用できそうな興味深いものであった」、「地図アプリケーションがWindows CE上で動作できるとはびっくりでした」、「コーディング例を示されることで開発の様子がつかみやすかった」、「早く製品化して使えるようにして欲しい」、「デモを見られなかったのは残念」、「サポートしている関数やレイヤー制限などもう少し仕様に関しての説明が欲しい」、「地図関係の話は興味があったが、開発するにはちょっと価格が高い」。

 第3部では、「デモはなかなか良かった。さすが日立と感じた」、「Windows CE上に簡単なメール送受信APLを作成することがMail Make-up Libraryを使用することで可能になることが実際にデモを見て分かった」、「コーディングのデモがなかなか面白い」、「日立MSのCEに対する取り組み状況がよく分かった」、「実例に沿った話であったので分かりやすかった」、「非常に分かりやすかった」、「コーディング例を示されることで開発の様子がつかみやすかった」、「技術的に困難な通信部分のライブラリであり、素晴らしいと思う」。

 セミナー全体としては、「CEの情報が得られて良かった」、「これからの開発に役立った」、「組み込み機器用OSについて良く分かった」、「もう少しアプリケーション開発よりの仕様の話があれば満足」、「この業界に入って間もないので良く分からないことが多かったが、とても興味深いセミナーであった。これから勉強していく上でとても良いきっかけを得たと思う」。

 今後希望するセミナーとしては、「Work PadなどのPalmに関するもの」、「Windows CEの開発環境および各言語で開発した場合のメリット、デメリットについて分かる内容のセミナー」、「Windows CEでのマルチメディアに関する取り組みについて」、「単なる事例紹介でなく、今後の動向を含めた最新情報と実現に際してクリアすべき点や開発の実際を掴めるようなセミナー」。

 Windowsコンソーシアムに対する要望、意見としては、「新製品などの情報をもっと積極的に早い段階で教えてもらいたい」、「また興味がある内容があれば参加してみたい」、「初めて参加したが有益な情報が得られて満足」、「セミナー開催回数を増やして欲しい」。 ありがとうございました。