Windows View 発刊50号を記念して

会長 松倉 哲



                    

 7月1日(水)、この日幕張メッセにおいてWINDOWS WORLD Expo Tokyo 98が開催されました。目玉の話題は、Windows 98(7月25日発売)搭載予定のPC、特にノート型が注目を集めていました。
 振り返りますと、この会報の創刊号は1991年11月で、丁度Windows 3.0が出荷されて1年近く経過したときであります。その後、Windowsも1993年GUIインターフェイス、アプリケーションプラットフォームの標準化およびOLE/DDEをキーとするWindows 3.1が1995年に32ビット化されて、より洗練されたGUI、ネットワーク機能、プラグアンドプレイおよびマルチメデイアをキーとしたWindows 95と進化してまいりました。1998年7月には、インターネットとの統合、新ハードウエア技術、新しい可能性の創出や安易なメンテナンスをキーとしたWindows 98がまさに登場しようとしています。

創刊第1号


 この時期にまさに50号を発刊できることは非常に喜ばしいことです。創刊号にはComdex/Fall’91の視察報告が載っています。また10月22日ラスベガスでカンファレンスに参加し米国企業に対しての交流を紹介した記事が載っています。2号にはマルチメデイア著作権やWindows Shopping第2版発行の記事を載せています。今年からはWindows ShoppingもWebシステムに衣替えをして登場し日本のWindowsアプリケーション集の集大成Webに育てていきたい。

創刊第2号


 5号(1993.1)では、WINDOWS WORLD Expo Tokyo 93第1回目は40,000人の来場者と記載されており、今年の98年は21万人以上の来場者と報告されているので、今やWindowsの祭典になった感がします。1992年はMoving The Windowsをテーマにしていました。
 7号(1994.12)では、Windows Shopping第5版発行の話題やComdex/Fall’94の視察報告で会報のスタイルも現在のタイプになったのもこの頃です。Windows 3.1が220万本などの話題が載っています。1995年から会員の皆様により充実した内容を送るために毎月会報が発行されました。8号(1995.1)から連載の「最新Windowsソフトウェア事情」と題しまして高橋三雄先生によるいろいろなソフトウェアの紹介が今でも続いています。この号は第42回が載っており、先生本当にありがとうございます。今後とも連載をよろしくお願いします。
 10号(1995.3)には、パソコン通信に焦点を当ててMicrosoft Stationの特集がありますが、今やインターネットが代表になった時代から3年前の話です。11号(1995.4)からは、「業界キーマン会長直撃インタビュー」と題してやらしてもらっています。なれない司会で編集がたいへんではなかったでしょうか。第1回目は、マイクロソフトKKの当時はビジネス事業部事業部長の長谷川正治氏でした。12号(1995.5)ではアトランタ日記と題して初めて春のCOMDEXレポートがありボブの話題が…。16号(1995.9)ではいよいよ発売するWindows 95に関する移行の諸問題に関してレポートされています。ここでは、「あなたの作ったソフトはWindows 95で動きますか?」と「Windows 95にインストールできますか?」でした。大変苦労した方々がおりました。米国のLunch95の模様も紹介。初日40万本、4日間で100万本と副題が…
 この間Windows 98が米国で6月25日発売されましたが初日45万本とWindows 95を超えた勢いで販売されているようです。Windowsパワーはすごい。20号(1996.2)あたりから会報の厚さが増してきました。開発者が多いので開発レポートとして「開発/言語ソフトここが見所、さわり所」を山本淳氏に連載をお願いして45号まで書いていただきました。ご苦労様です。その後「よもやま話」としてテクニカルな話題は続いています。
 24号(1996.6)からWindows ConsortiumのホームページURLを開設し、情報のWeb化も推進しました。27号(1996.9)はWindows 95 US1周年記念レポートがあり、28号(1998.10)から表紙も変えてCONTENTSを見やすく工夫をしております。この表紙の形態は49号まで続き今月号からまた新たな表紙に変身しました。
 30号(1996.12)、31号(1996.12)は特別号でWindows NT INTRANET Solution Tokyo’96開催でビルゲイツ会長によるパーソナルコンピューテイングの近未来などの基調講演の内容を詳細に載せています。過去を振り返るとそのとき必要なテクノロジーがありPC業界では3ヶ月サイクルで新しいテクノロジーが提唱されカンファレンスが開かれています。
 Windows Consortiumも今年の10月で10年目を迎える現在では、Windows NT、Windows 98およびWindows CEのファミリーOSに関する情報や開発手法をいち早くセミナーや各委員会、Web上およびこの会報を通じて更なる団体として活動を強化していきたい所存でございます。今後と会員各位のご協力をお願いいたします。また会報に対してより一層の投稿やご意見がございましたらakira@fsi.co.jpへお願いいたします。

(富士ソフトABC株式会社 専務取締役)




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