新春のご挨拶


● 会長 松倉 哲

 
  
 新年明けましておめでとうございます。
 会員の皆様には旧年中はコンソーシアム活動にご賛同賜り、誠にありがとうございます。
紙面をお借りして厚く御礼を申し上げます。
 今年はWindowsコンソーシアムも結成以来9年目を迎えました。昨年後半から日本の経済状態も不安定感が強くなり、年末には政府から2兆円減税等いろいろな対策が発表されております。PC業界も同様にWindows 95効果が一段落し、景気の先行きが不透明のためコンシューマ市場が非常に冷え込んでおります。ただその中で各会員様とも企業ユースは順調に伸びているというお話をよく聞きます。ソフトウェアの開発業務も人手不足が深刻化している話もお聞きします。
 そんな環境下で新しい寅の時代になりました。
 今年のWindows は、最初にSOHO向けのNT関連、6月頃にWindows 98および年末頃にWindows NT5.0が出荷されると思います。
 当コンソーシアム活動もこれらのプラットホームに対応したタイムリーな情報を提供していく予定です。特にコンポーネント(COM/DCOM、ActiveX)を重視した活動を下部組織のActive Platform Consortiumを通じて実施いたします。特に今年からASP殿のご協力によりActiveX Developer Programの利用を2月から開始し、ActiveX情報の強化を計画しております。技術セミナーに関しては毎月定常的に開催を予定し、昨年の会員各位の希望を入れてタイムリーな内容を充実していきます。情報もコンソーシアムのホームページ(http://www.wincons.or.jp)をさらに内容を充実し、同時にEメールによる情報の発信もいたします。さらにWeb上に製品カタログWindows Shoppingの詳細配信やCOM/DCOMの流通機能を持たせていく予定です。
 いろいろなサービスを充実し、2000年に向けて会員各位様のビジネスチャンスがより多く産まれるようなコンソーシアムにしていきたいと思っております。今年も皆様のご理解とご協力をお願いいたします。

(富士ソフトABC株式会社 専務取締役)


 

● 副会長 下川 和男

 
  
 新年、明けましておめでとうございます。21世紀まで残すところ後3年となり、子供の頃、鉄腕アトムや藤子不二雄のマンガで思い描いた「未来」がすぐそこまで来てしまいました。
 今年は、Windows 98そしてWindows NT 5.0が出荷され、家庭ではパソコンとテレビとインターネットの融合が開始されます。最近耳にすることが少なくなったInformation At Your Fingertipsが、今、まさに実現されつつあります。
 会社にはNTサーバーやNTワークステーション、家庭や個人にはWindows 98やWindows CE、という幅広いOSラインアップとインターネットのなかで、今年は、会員企業の皆様も様々なビジネスチャンスに恵まれるものと確信しております。ささやかではありますが、Windowsコンソーシアムがそのお手伝いを行えればと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

(イースト株式会社 取締役 コミュニケーション事業部長)


 

● 副会長 吉本 万寿夫

 
  
 あけましておめでとうございます。
 昨年はPC業界を取り巻く環境はご承知のように激動の波の中に有りました。特に後半のPCの売れ行きの低下をマスメディアが色々とり上げていますが、これは、PCの有効人口がまだまだすそ野がひろがっていないための一時的現象だと思います。
 比較すれば、携帯電話がこの数年に3000万台で全人口の30%、そのうちに有線型電話とかたを並べるかそれ以上が見込める伸びを示しています。マルチメディアを常時意識する最も身近な端末です。そこに示されるのは、操作がきわめて簡単、やりたいことがはっきりしている、そして、かかってくるという受動型のサービスイメージ。そしてペットと同じ個人それぞれの所有感。このあたりは、PCの新しい展開をみせていくキーワードと考えます。
 Windows CEやRISCが内蔵された情報家電端末とそれをつなぐWindows NTサーバー。身近なマルチメディア文具、道具、プレイヤ、コミュニケーションアプライアンスなどなど、一杯夢広がります。そのPCの数は今をはるかにしのぐ数になるでしょう。星の数ほどのPC。ユビキュイテス(Ubiquitous)なPC。
 Windowsコンソーシアムがそんな夢を実現させる触媒になれば、と考えて新年のご挨拶にさせていただきます。

(株式会社エム・ピー・テクノロジー 代表取締役)


 

● 副会長 大塚 勝巳

 
  
 新年あけましておめでとうございます。
 Windowsコンソーシアムも設立9周年を迎えました。この間、Windowsの普及と拡大に果たした当会の役割は多大のものがあったと思います。歴代の役員の方々を始め、会員各位のご努力に心から敬意を表したいと思います。
 さて、バブル崩壊の時にあっても、右肩上りで伸長していたパソコン業界も、金融ビックバーンの波には抗しきれず、昨年後半よりスローダウンの傾向にあります。現在の社会情勢に於いてはよく言われる、環境適応と変化とスピードが、今真に求められています。
 これをキーワードに自己革新を計る一方、Windowsコンソーシアムを通じて、新たなる変化に挑戦していきたいと思っています。
 会員の皆様のご指導、ご鞭撻を賜わりますようお願い申し上げると共に、併せてますますのご繁栄をお祈り申し上げます。

(カテナ株式会社 常務取締役 流通営業統括部部長)


 

● 副会長 孫 正義

 
  
 新年あけましておめでとうございます。
 97年を振り返りますと、景気の低迷に消費税率アップ等も重なり、PCハードウェアの出荷の伸びに若干翳りが見られました。それに伴いソフトウェアの出荷も例年のような伸びを示すことはできませんでした。Windows 95、インターネットによるブームが一段落したこと、大手企業のクライアント/サーバーシステム導入が落ち着いてきたことも要因の一つにあげられると思います。
 しかしながら、このまま市況が低迷したまま推移するとは思えません。PCネットワーク導入は、大手企業から中小の事業所へと広がりを見せ始めています。今年はWindows 98のリリースも予定されており、さらにこの動きが加速されるでしょう。米国に比べまだまだPC普及率の低い日本市場には、その分だけ成長の余地があるということです。また、インターネットからイントラネット、さらにエクストラネットへの大きな流れも、市場の活性化に大きなインパクトを与えるはずです。さらに、ネットワーク構築をはじめとしたサービス・ビジネスは大きなポテンシャルのある分野です。既にコンソーシアムの会員の中にもソリューションビジネスを手がけられている方もいらっしゃるようですが、今後もますます、サービスビジネスに関わっておられる方々のコンソーシアムへの御参加を期待いたします。
 Windowsコンソーシアムは、単なる業界団体ではなく、そこに集うことで様々なシナジー効果の得られる、そんなネットワーク型の組織になっていくでしょう。今後も会員の皆様のお役に立つような活動を続けていく所存です。どうか今後も引き続き暖かなご支援を賜りたくお願い申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。

(ソフトバンク株式会社 代表取締役社長)


 

● 副会長 木村 守

 
  
 会員の皆様あけましておめでとうございます。
 本年も皆様におかれましては良い年でありますようお祈り申し上げます。
 昨年は、北海道拓殖銀行、山一証券と大型倒産が相次ぎ日本経済も厳しい環境であった年でございました。我々の業界におきましてもパソコンの出荷台数が店頭市場では前年と比較して約20%も減少し、コンシューマ市場におけるソフトウェアパッケージの販売数量 も大幅なダウンとなりました。
 反面、2000年対応問題で大量のシステムの改造又は再構築と大型の開発案件が目白押しとなり人手不足が深刻ながら、我々の業界におきましては一時の潤いを満たしてくれています。
 今年の経済状態は相変わらず低空飛行を続けることが予想されますが、日本型ビックバンが昨年より多くの話題を集めています。
 皆様もご承知の通り金融業界からさまざまな業界で金融業務が自由に行われるようになり、既に大手商社等では具体的な対応に入っております。将来的にはスーパー、百貨店、コンビニ等で金融業務も行われることも予想され、我々にとって大きなビジネスチャンスの機会でもあります。益々インターネット/イントラネットの開発及びサービスの需要が増え、この環境のなかでWindowsの果す役割も益々重要性を増してくることでしょう。
 コンソーシアムの各種委員会も活発な活動を続け、数多くの会員の皆様の積極的な参加を希望しています。
 本年も会員の皆様とともにより良い年に成りますよう頑張っていきたいと思います。ご指導ご鞭撻の程よろしくお願い申し上げます。

(株式会社ランドコンピュータ 取締役 営業統括部長)


 

● 副会長 安田 誠

 
  
 新年あけましておめでとうございます。
 97年は、景気後退感やPCの出荷台数の伸びが鈍化などの影響が、ソフトウェア業界にもあらわれた年でした。 しかし一方、この厳しい状況下においてもインターネット/イントラネットは着実に普及しています。ロータスにおいても、ノーツドミノは引き続き堅調にビジネスを拡大し、またスーパーオフィスなどのデスクトップ製品もインターネット対応機能強化や、コンポーネントなどネットワークコンピューティング環境への対応を着実に進めてまいりました。
 さて98年は、インターネットビジネスが現実のものとして広がり、Javaなどの技術が新しいネットワークコンピューティングのパラダイムを築いてゆくと確信しています。引き続き景気の不透明感は続くと予想されますが、すでにインターネットはビジネスのインフラになっており、この分野のビジネスは拡大基調です。また、Windows 98などでの新しいビジネス展開も期待できます。ロータスも、ネット上での業務システム構築支援やグループウェアを拡張したソリューション提供、中堅企業へのビジネス展開など、本年も積極的な事業活動を行ってまいります。
 最後に、コンソーシアム会員の皆様のビジネスの益々のご発展をお祈りいたしますとともに、弊社への相変わらずのご指導ご鞭撻を賜りたく存じます。 本年もよろしくお願いいたします。

(ロータス株式会社 常務取締役 戦略企画本部本部長)


 

● 監事 東 貴彦

 
  
 Windowsコンソーシアム会員の皆様、新年おめでとうございます。
 一昨年(1996年12月10日)の発表来、Windows NT 4.0はあらゆる企業システムの分野でご支持をいただき、de-factoプラットフォームの地位を獲得しようとしております。 またインターネット環境をベースとしたシステム構築においても、マイクロソフトのプラットフォーム製品、開発ツール、アーキテクチャのご採用が一般的となり、新しい時代の広範囲で豊かな情報共有・交換の世界が実現しようとしております。 これらはひとえに早くから弊社のWindows戦略にご理解とご支持を賜り、あらゆるビジネスの可能性にチャレンジを続けてこられた会員各位のご尽力の成果であると、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
 私どもにとって1997年はWindows 95発表のような大きなイベントこそなかったものの、Windows NTが企業システムのde-factoプラットフォームとして定着するために避けて通れないいくつかの課題に着実に取り組んだ年であったと振り返っております。
 まず、Windows NTとBackOffice製品群は企業システムの管理・運用にかかわる手間とコストに注目し、「TCO (Total Cost of Ownership)低減」というメッセージとともにZero Administrationを目標に掲げた機能や製品を提案しました。
 また、「スケーラビリティ」というスローガンで大規模システムやミッション・クリティカルなシステムを実現するために必要な機能強化と性能向上に取り組み、「Enterprise Edition」の発表に至りました。同時に、アプリケーションやシステム開発の生産性向上ニーズとインターネット環境の企業システムへの本格的な浸透に呼応するために、開発ツール製品群を一新し、分散オブジェクト技術を整理統合したDNA(Distributed interNet Applications)アーキテクチャを発表しました。
 マーケティング面では、数多くの大規模システム導入事例をご紹介するとともに、中小規模システムを対象としたWINEプロジェクトの推進、業種別システム標準化やフレームワーク提案、などの活動を通じて、用途や市場毎のシステム・ソリューション・モデルの開拓と普及に注力しました。さらに、ビジネス・アプリケーションやシステム・ソリューションを開発提供するベンダーの皆様をご支援し、協力してビジネス・チャンスを開拓・拡大することを目的とした新しい事業部が設立されて活動を開始しました。
 年が明けて1998年には、Windows 98、Office 98、Windows NT 5.0、BackOffice、Site Server、Visual Tool製品群、など数多くの製品発表が予定されています。 これはマイクロソフトがWindows NT発表以来一貫して取り組んできたネットワーク・コンピューティングと企業システムに関する技術的蓄積を集大成して市場に問うものです。
 今年もマイクロソフトは新しい製品群の提供、関連技術情報の提供、ならびに各種マーケティング活動を通じて会員の皆様とのパートナーシップを強化し、皆様のビジネス・チャンスの具体化に貢献したいと考えております。 どうぞ引き続きご指導とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

(マイクロソフト株式会社 ソリューションデベロッパー事業部長)


 

● 技術顧問 三ヶ野原 敏郎

 
  
 あけましておめでとうございます。
 Windowsコンソーシアム会員の皆様には昨年も大変お世話になり、まことにありあがとうございました。私は今期、技術顧問として活動に参加させて頂いておりますが、本年も何とぞ宜しくお願い申し上げます。
 さて、昨年は9月に米国で、12月に日本で開催されたPDC(Professional Developers Conference)においてWindows DNA(Distributed interNet Applications)アーキテクチャーをマイクロソフト社より発表、説明申し上げました。DNAではActiveプラットフォームテクノロジーをより実践的に展開し、COM(Component Object Model)を核としたコンポーネント技術を利用して、Webベース及びクライアント/サーバー型の3階層アプリケーション開発をサポートしています。
 業界においては、CBOP(ビジネスオブジェクト推進協議会)やAVA(ActiveXベンダー会)のようなコンポーネント技術を実際の製品として推進する団体も生まれ、Windowsコンソーシアムとしても協力されております。
 本年は、Windows 98及びWindows NT5.0のリリースに伴い、Windowsプラットフォーム、開発環境、関連製品群など、DNAをサポートするテクノロジーが大幅にアップグレードされる予定です。会員の皆様へはセミナー、機関紙その他種々の情報提供の場を通じて最新の技術情報をタイムリーにお伝えできるように、私また弊社として積極的に取り組む所存です。また、コンポーネントの開発、流通、運用が市場で広く行われるような仕組み作りについても協力させて頂きたいと考えております。
 今後も会員各位のご指導とご支援を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

(マイクロソフト株式会社 ソリューションデベロッパー事業部 副事業部長)


 


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