ビジネス・インターネット委員会活動報告(1年を経過して)

ビジネス・インターネット委員会委員長 松倉 哲


 ビジネス・インターネット委員会が設立(1996年3月22日)され1年がすぎました。この間世界は、イントラネット、エクストラネットなどを含めたインターネット熱が予想以上に拍車がかかりました。PCのスピードは3ヶ月が1年と言われていますがネットワークに関しては1ヶ月が1年と言われるほどテクノロジーの変化が激しい世界です。
 マイクロソフト社のインターネットに関する動きをここ1年の流れを記載してみます。
・1996.6.12  IE3.0日本語版ベータ版無償配布開始
・1996.6.26  Exchange Server4.0日本語版発売
・1996.6.28  Internet Assistant for Microsoft Office95無償提供開始
・1996.7.9  インターネットオンラインマガジン3号掲載
・1996.7.10  V-Chat日本語版サービス開始
・1996.7.22  IE3.0ベータ第2版無償提供開始
・1996.8.15  IE3.0日本語版正式版発売
・1996.9.4  IE3.0 Java関連機能改良版無償配布
・1996.9.20  Word for Windows95,Internet Package日本語版内容一新
・1996.9.27  IE3.0 Starter Kit発売
・1996.12.10 Windows NT Workstaion Version4.0日本語版発売
        Windows NT Server Version4.0日本語版発売
・1996.12.13 Front Page97 for Windows with Bonus Pack日本語版発売
・1996.12.25 Visual InterDev日本語ベータ版無償配布開始
・1997.1.18  IE3.0 for Macintosh日本語版無償配布
・1997.2.4  Index Server Version1.1日本語版無償配布開始
・1997.2.7  Merchant Server Version 1.0日本語版発売
・1997.2.10  IE for Macintosh関連製品の開発表明
・1997.2.14  Proxy Server1.0日本語版発売
・1997.3.7  Windows NT 4.0日本語版Service Pack2 提供開始
・1997.3.27  IE3.02日本語版無償配布開始
・1997.4.2  Internet Information Server3.0日本語版無償配布開始

 毎月毎月新しい改良を加えたものを無償で提供する姿が非常にインターネットに対するビジネスの確かを認識せざるをえません。
 世界では現在推定1億人がインターネットの利用者がいると言われています。日本の利用者は、その内500万人と予想されています。最近ではPHSからのアクセスを売り物にする製品が紹介されています。このインターネット産業に関しては年々拡大しておりマイクロソフト社をはじめネットスケープコミュニケーション社、オラクル社およびIBM・ロータス社などがインターネット戦略に関する製品を次々と打ち出し業界のトップの座を虎視耽々と狙っています。

ビジネス・インターネット委員会の発足時の主旨は
 ・インターネットをターゲットとした専門委員会
 ・最近話題のインターネット製品の紹介
 ・インターネット開発ツールの紹介
 ・インターネット関連業務の開発促進
 ・日米ビジネス事例研究
 ・会員間でのQ&A
などを挙げていました。
 その中で当委員会の初年度の活動は上記計画したことに対してセミナーを中心に会員各位に展開をさせていただきました。3月東京、7月東京・大阪、10月東京、2月千歳等各地区で開催をしました。このコンソーシアムでのセミナーもオープンプラットフォームなインターネットに合わせてマイクロソフト、ロータス、オラクルはじめサンソフト社等幅広い講師陣をお招きして各社のインターネット戦略や開発ツールに関して紹介していただきました。また北海道の千歳ネットワークの会の方々と協力して北海道でのインターネットセミナーを初めて実施し成功裏に終わりました。特に講師陣としてマイクロソフトの古川会長、筑波大学大学院の高橋先生におこしいただき最新のテクノロジーを中心に熱いメッセージを送っていただきました。これらのセミナーは会員の方々にインターネットでのビジネス展開に役に立つ情報を中心に選択をしています。
 また、この委員会をきっかけにホームページの開設(http://www.wincons.or.jp)を試みました。内容はまだまだ不定期ですが始めさせていただきました。情報発信および会員サービスという意味では初期の段階であり会員の皆様に十分役立つレベルではありません。この充実をはかるにはボランテイアの方々による協力が必要です。日々更新を考えると会員の方にこの紙面をお借りしてホームページ作成要員をあらためて募集をさせていただきます。
 初年度の計画で残したのは委員会参加者に対しての電子メールにての情報の交換ビジネス・インターネット委員会ニュースです。また会員間でのQ&Aも宿題として残りました。特にメーリングリスト作成に際して会員および委員会主催のセミナー参加者中のご希望された皆様に書いていただいたアドレスを登録させていただきました。肝心の情報発信体制に問題があり今日まだ実現が遅れております。今後この問題を最初にクリアしていきたいと考えます。是非委員会の活動に参加いただきチャンスをご利用をお願いします。

 さて次のステップとして委員会活動に関してはやはりマイクロソフト社・ロータス社・オラクル社のインターネット・イントラネット戦略にターゲットを置き本格的に強化していくインターネット製品群にいち早く対応し情報を電子メールにより公開していきたいと考えます。
 そのほかにも各インターネット・イントラネット関連企業に関しても注目したいと考えます。特に事例の多い米国の参考例をコンソーシアムのホームページで提供しより内容を充実することです。タイムリーな情報をこのホームページから吸収できるように絶えず情報のメンテナンスを実施する予定です。内容の充実により会員間の情報提供や参加意欲の向上をはかれる機会とします。
 セミナーに関しては、今後も各分野の会社に参加していただき最新テクノロジーを知っていただく機会を増やします。特に話題のActive プラットホームやJava技術に関して重要なテクノロジーとみています。近い将来主力技術になるのは明白ですので会員でのレベルアップするためにどんどん吸収して頂く機会を多くいたします。
 最後にインターネットをうまく利用したビジネスインターネット委員会として今後ともご支援をお願いいたします。

(Windowsコンソーシアム会長、
富士ソフトABC株式会社 常務取締役)

7月 大阪セミナー
 

7月 大阪セミナー
マイクロソフト古川講師・ロータス平野講師
 

7月 東京セミナー
米国sunsoft社M.Honda講師と松倉会長
 

2月 千歳セミナー

 


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