活動報告


● 第53回セミナー(ビジネス・インターネット委員会主催)実施報告

日 時:2月19日(水)13時30分〜17時00分
会 場:テラホール/B1Fテラハウス(JR東中野駅前)
参加人員:45名
テーマ:「ロータス、オラクル社のインターネット戦略」
構 成:
 第1部 『Network Computing Architecture(NCA)』
     講師:日本オラクル株式会社 マーケティング本部
        インターネットシステム部マネジャー 保科 実 様
 第2部 『ロータスのインターネット戦略97』
     講師:ロータス株式会社 戦略企画本部
        製品情報部 主任 斎藤 広一 様

テラホール(セミナー会場)
 

 
 第1部では保科講師から、オラクルの戦略的ビジョンは、“Enabling the Information Age Through Network Computing”であり、オラクルの目指す変革は“Database Vender”→“Network Computing Company”であるとの説明から始まりました。この1年はオラクルにとってまさに変革の年であり、96年1月のOOW(ORACLE OPEN WORLD)でNC構想の発表、7月にイントラネット戦略発表、9月のエレクトロニック・コマース戦略発表、10月のNCA発表、12月にはJava関連製品計画発表があった。そしていよいよ97年4月のOOWでは待望のNC製品が発表される予定である。
 Network Computing Architecture(NCA)は、オラクルの今後のロードマップであり、今後の全てのプロダクトのアーキテクチャである。また、お客様にとっては、今後のシステム・インフラを検討する上での重要な指針である。続いてNCAのカートリッジの機能、ActiveX/DCOMの統合、Java機能の取り込み、Universal Application Server、Universal Server、Oracle WebServer、Developer2000アーキテクチャー、ORACLEカートリッジ・パートナーなどについての説明が行われました。


 
 第2部では斎藤講師から、ロータス社のノーツドミノ/ノーツをベースにしたインターネット戦略97及び1月末に米国フロリダ州オーランドで開催のLotusphereで公開された情報の説明がありました。ロータスにとっての96年はじっとガマンの一年間であったが、97年のロータスは違う。インターネット/イントラネットのインフラとしてサーバーにはノーツドミノサーバーやDomino.Applicationsがあり、クライアントにはノーツR4.5、Lookout、Maui、Other Clients(Lotus Mail,Lotus Mail Java Edition,Weblicatorなど)があるとの前置きのあと、ノーツの歩み、ドミノの登場と続き、ドミノWebサーバーの機能、効能、Webサイトの構築、アプリケーション例、ノーツドミノサーバーR4.5、ノーツクライアントR4.5の機能説明がデモを交えて行われました。
 また言葉の整理として、 「●ドミノ:昔はノーツサーバー上で動作するHTTPタスクのコードネーム、今は新しいノーツサーバーの名称(ただし日本では違う)。 ●ドミノWebサーバー:「ドミノ」の正式名称。 ●ノーツドミノ:旧姓ノーツサーバー、ドミノWebサーバーはノーツドミノの一機能である」との説明がありました。

ここで、アンケートからセミナー受講の感想を見てみます。
 第1部では、「NCAの話自体は興味深いものだった」2件、「オラクルの戦略がよく分かった」、「全体的構想より明細な実例等を明示して欲しい」、「現在の業務内容との距離があるため、難しいが勉強になった」2件、「前提としてCORBAやカートリッジ等の難しい知識が必要」、「NCAとDeveloper2000という環境にはとても興味があったのですが、もう少し具体的な実例を紹介して欲しかった」、「具体的な製品が見れれば良かったのですが・・・」、「概念的な話が多くて分かり難かった」、「Web、N‐tier対応の一元的な開発環境を望む」です。

 第2部では、「デモを交えた説明が良く、参考になった」6件、「分かりやすく面白い内容であった。今後の製品に期待したい」、「ノーツに関する情報は非常に良かった」、「ノーツ導入の評価中であり、タイムリーだった」の他、「説明が多すぎるのでは?」とのご意見も。他に「全社システムをcc:mailからドミノに移行することを考えている」、「グループウエアはまだ使用したことがないが、導入の時には是非『ドミノ』を使用してみたいと思う」、「ロータスノーツポンプR2も紹介して欲しかった」。

 セミナー全体としましては、「スライドの資料は大変良くできていた」、「インターネットを取り巻く色々なネットワークの話がとても面白かった」、「久しぶりのテクニカルセミナーでしたので、良い頭の体操になった」、「今日のテーマはとても参考になった」など有用とのご意見が多く見られました。

 今後希望するセミナーとしては、「開発環境のMS以外のセミナー」、「Java関連(JDBCも)」、「PDM、DB関係(ネットワーク含む)C/S対応」、「インターネットのプロバイダーの各機器の構成や仕組みについて」、「CORBA・DCOM、ディレクトリーサービス、IMAP4、PGP等セキュリティ など」、「今後のISVの進むべき方向について」、「2000年問題について」、「電子マネー、ECについて」、「Active Server系のセミナー」、「Windows CEに関するセミナー」などです。
 またセミナーへのご要望としては、「ネットワーク関連の動きが激しいので、この分野のセミナーを多く開催して欲しい」、「各社の企業戦略だけでなく、統合的な観点からのセミナーの企画を望む」、「MS以外でも興味ある話が多いと思うので今後も大いにやって欲しい」などがありました。

 コンピュータニュース社から「BCN(BUSINESSコンピュータニュース) 2月17日号」と、株式会社ビー・エヌ・エヌから「Windows NT POWERS創刊準備号」のご提供があり、出席者にプレゼントされました。
 また、セミナーで各講師が使用したスライドはWindowsコンソーシアムホームページ(http://www.wincons.or.jp/)にありますのでご参照ください。

テラハウス(JR東中野駅プラットホームより)
 


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