活動報告


● 第47回テクニカルセミナー実施報告

日  時:9月11日(水) 13時30分〜17時00分
会  場:すみだリバーサイドホール(墨田区役所内)
参加人員:91名
テーマ:『Internet Explorer 3.0とActiveX Control Pad』
構  成:
 第1部「 Internet Explorer 3.0について」
    マイクロソフト株式会社 インターネット製品統括部
    インターネットエクスプローラ プロダクトマネージ
    木島 真 様
 第2部「Webページ作成ツール ActiveX Control Padについて」
    マイクロソフト株式会社
    開発システム製品統括部 プロダクトマネージャ
    安藤 浩二 様

       木島講師

       安藤講師

セミナー会場

 

 開催場所としてすっかり定着した「すみだリバーサイドホール」ですが、隅田川の流れからも夏の喧騒が去り、 渡る風にもすっかり秋が感じられる吾妻橋界隈。1ヶ月のお休みのあとのせいか、 開催時間間際になって出席者が慌ただしく到着していました。
 今月のセミナーは8月16日から正式版が提供された「Microsoft Internet Explorer3.0」と 「Web作成ツールActiveX Control Pad」について、マイクロソフトのおふた方から講演いただきました。 なお、木島講師には3月のセミナーにて「Microsoftのインターネット戦略」をお話いただいています。
 第1部の木島講師からは、 Internet Explorer 3.0(IE3.0)の特徴、ActiveXアーキテクチャの説明、 特に「ActiveXテクノロジに対する誤解と正しい回答」では次のコメントがされました。
・ Javaに対抗するものですか →いいえ、JavaはActiveXコントロールを作成する一つの手段です。
・ 独占的でクローズドな技術ではないですか →W3C(World Wide Web Consortium)標準に準拠し。 スペック、技術情報は全てWeb上で公開されています。
・ 私もActiveXテクノロジを採用すべきですか →世界に1億5千万人のWindowsユーザーがいます。 世界に300万人のVB、VBAユーザーがいます。
 また、次の項目の説明ではデモを交えて行われたため、理解しやすかったと好評でした。
 ActiveXテクノロジー、セキュリティ、インターネットを使いやすく(自分なりのブラウザに)、 インターネット上のコミュニケーション、IE4.0、将来像。
 最後にExternal Exampleとして、今日の料理「5分で作るブラウザ」<IE3.0クローンの作り方>があり、 ハラハラして見ていましたが、無事完成しました。
なお、IE3.0の再配布について@ロイヤリティはいらないAただし、MSとの間で再配布契約を結ぶ必要があるB再配布契約はオンラインで手続きを行うhttp://www.microsoft.com/ie/ieak。
 最新情報(IE最新版、アドインソフト、技術資料、技術情報、イベント、サードパーティ情報など)は、@ http://www.microsoft.com/ie、Ahttp://www.microsoft.com/intdevから得られる。

 第2部では安藤講師からは、「ActiveX Control Pad」とは、WebページにActiveXコンテンツを簡単に 付加できるユーティリティである。 HTML Layout Controlを同時に使用して最新のページデザインの制作も可能。 「HTML Layout Control」とは、W3Cが公表した2- Dレイアウト仕様の暫定的インプリテーションである。 その具体的な使用方法をサンプルHTMLファイルの解説がありました。続いて「.alxファイルのはたらき」、 「ActiveX Control Padの使用方法」、「ActiveX Controlのハンドリング」、「互換性と将来のサポート」 の解説があり、最後にデモが行われました。
 これらの最新情報(ActiveX Control Pad最新版、IE最新版、技術資料、技術情報、イベント、サードパーティ情報など)は、@http://www.microsoft.co.jp/developer、Ahttp://www.microsoft.com/workshopから得られる。
特に@は安藤講師がWebの責任者であり、毎週月曜日にはアップデートされているので、 月曜日に出社したらアクセスして欲しいとのコメントがありました。
また、「ActiveX Control Padホワイトペーパー」、「ActiveX Control Pad入門」、 「HTML Layout Controlホワイトペーパー」他多くの資料配布がありました。

 ここで出席者からのアンケートを見てみましょう。提出者61枚(67.1%)。またメールアドレス記入者は32名です。
 第1部では、「プレゼントの進め方がよかった。内容的にデモの有効活用が大きいと思う。ただ、第2部への振り方が多すぎたか。」、 「テーマがテーマだけにデモが面白くて飽きなかった。配布される資料も以前より充実している。 欲を言えば一連のサンプルコードがもう少しあっても良いと思った位である」、 「デモで様々な機能が理解できてよかった」3件、「VBでのIEの利用法等、知らなかった部分が多かったので参考になった」、 「非常に興味深く、もっともっと聞きたいと思った」、「Netscapeばかり使っていましたがIE3.0+VBにも興味を持った」、 「全体的に分かりやすく有用だった。 ActiveXスクリプトのデモが見たかった」、「MPEGの再生の品質の良さには驚いた」、 「IE3.0を使い始めたが自分が思っているよりかなり作成者の立場が考慮してあり、驚いた」、 「IE3.0のモジュールを用いてAPを作成できる点が参考になった」、「現在ホームページ作成中なのでありがたい」、 「デモと説明がよくバランスされてIE3のフイーチャがよく理解できた」などです。
 他には、「E4.0の話がカットされたようで残念」、「今後のIEの方向性が楽しみで」、「Netscapeとの比較をして欲しかった。 ビジュアル的プレゼンがあるため、文書とのリンクができる」、「IEはV3.0になって見直した」がありました。

 第2部では、「イメージが分かり易かった。個人での利用も考えたい」、 「是非ActiveX Control Padを利用してみたいと感じた」 3件、「 Control Padのパフォーマンスの高さには驚いた」、 「ActiveX Control Padの使い方が良く分かった。難しいイメージがあったが、自分でも使えそうだという気持ちがした」、 「ActiveX Control Padを是非使ってWebページを使ってみたいと思った。面白いページが作れそうである」、 「具体的で良かった。ダウンロードしてみようと思う」、「生成されたObjectタグを再びビルダーで 編集できる点がすごいと感じた」、「コンテンツが揃っている場合にActiveXコントロールを使ったページが効率よ く作れそうである」などです。
 他には、「第1部とは対照的に説明とデモを分けていて説明部分が冗長すぎた」、 「技術としては面白いが、最新のブラウザの普及が進まないとホームページに採用できないだろう」、 「alxファイルの働きについて説明してもらえて良かったが、資料から抜けていたので若干分かり難かった」のご意見がありました。

 セミナー全体としては、「テーマが興味深いこともさることながら、非常に有意義だった。 実際のソースコードでの説明もあり、“実感”が湧く説明だった」、「内容が具体的で分かりやすかったのでよかった」、 「ActiveXについて少々踏み込んで理解できた」、「ActiveX Control Padを作用してWebページを作成するデモが よかった」、「IE3.0を中心としてインターネットの使用が初心者でもできるよう技術が進んでいることを感じ、 誰でもマルチメディアを扱えるよう感じた」、「時間を感じさせない興味深いプレゼンだった」、 「新しい技術のプレゼンを見せていただき感謝」。他に「ActiveX Controlを使って簡単にWebページを作成できるが何を するかについては既存のものを実現するだけで新しさは感じられなかった」、「以前より活性化されてきたように感じた。 MSも前より力が入ってきたようだ」。

 今後希望するセミナーとしては、「ActiveX Control 自体の作成(VC,VB,VJ)について」10件、 「ActiveXを使用したWebアプリケーションの作成方法」、「SQL Server6.5に関するセミナー」、 「Exchange Serverアプリケーション作成について」、「COM、特にDCOM(Distributed COM)に関するもの」、 「マルチメディア(インターネット、CD-ROMコンテンツ作成ツールの紹介や作り方、最新技術など)」、 「イントラネットの実例の紹介(問題点や解決法)」、「Webサーバーの管理、運用法について」、 「Java開発環境」、「Adobi社、Macromedia社によるマルチメディアの最新情報」、 「各社のインターネット戦略(MS以外も) ノベル:Netwareのインターネット対応、 Lotus:Notesのイントラネット化」、「IEを聞いたらNetscape Navigatorも聞きたくなる」、 「GAME SDKのセミナー、特にサウンド関係のもの」、「3rdパーティ(Oracle、シマンテック等)の開発ツール などの紹介セミナー」、「『ソフトウエア分散開発環境としてのインターネット利用について、 Windows上でのソフトウエア開発ツール(VC++、VBなど)を提供されている立場から現状と今後の 展開の可能性をどのように考えられておられるか』といったような内容のセミナー」、 「ISAPIの利用について」、「WAN、LANとFireWall技術について」、「トランザクションモニターの状況」、 「IISとDatabase Linkのセミナー(DB-Webなど)」です。

 また、セミナーやコンソーシアムに対するご要望としましては、 「インターネット上でのセミナーの実施」、「セミナーで紹介したソフト(サンプルを含む)やデータをCD-ROMやFDなどのメディア で配布希望(実費で)」2件、「イントラネットシステムに役立つ技術情報の提供を望む」、 「新しい技術情報を知る上で、雑誌などによりセミナーでこのようにデモを交えた説明があると、 非常に短時間で理解できてよいと思う。やはり、インターネット技術に関する内容のセミナーが有用である」、 「今回のように短時間(5分位で)で作成するデモを行う場合、聞く方にもパソコンがあって実際に操作できれば理解 しやすいのでは。(参加人数、費用で問題があると思うが)」、 「クイックレスポンスで情報の収集をしたいので、メールアドレスへ情報提供を」、「インターネット上 のビジネス活動についての説明を行っていただきたい」、「最近のテクノロジーについてはMSより詳しく説明されるが 、古いもので若干拡張されたもの(例えばmciの拡張など)は大きく宣伝されない。このような古い技術を使ったものの 詳細説明の機会をもって欲しい」、「今回説明された内容等をホームページで再現して欲しい」、 「NIFTYのFWINAPフォーラムにも情報の提供を」がありました。

 これらのご意見は、今後希望するセミナーとともに今後の企画に反映するべくセミナー 企画委員会で検討させていただきます。
 なお、メールアドレスをご記入された方には、今月下旬から「ビジネス・インターネット委員会ニュース」 を電子ニュースとして発刊し、広く内外の情報を整理してお届けいたします。


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