ビジネス・インターネット委員会活動報告

ビジネス・インターネット委員会委員長 松倉 哲


 先日、データクエスト社からWindowsの出荷総本数が、8,111万本という数字を聞きました。 このうち、Windows95が4,573万本、WindowsNTが400万本です。 いまやPCのOSは、Windowsになった数字を見た気がいたします。 次の戦場がインターネットの世界であることは明白です。 最近マイクロソフト社は、WindowsNT4.0を、また8月13日にはインターネットエクスプロラー3.0(IE3.0)の提供を開始しました。 米国では6時間で32,000コピーの実績が報告されており、日本語版も8月16日からWWW上で提供されています。
  【http://www.microsoft.co.jp/ie/download/default.html】

 海の向こうでは、ネットスケープ社のWWWサーバー上にあるWindowsNT4.0とのインターネットサーバー比較表に対する 小競り合いがあったようです。
  【http://www.netscape.com/comprod/server_central/MS_comp.html】

 今日、インターネットの世界は急激に加速度を増しております。我々もインターネットでのビジネスを考える時期がきたと思い、今年の3月にビジネス・インターネット委員会を開催しました。3月(東京)、7月(東京・大阪)と計3回開催し、マイクロソフト、ロータス、オラクル各社のインターネット戦略を語っていただきました。また、初のコンソーシアム関係外から話題のJavaのお話を海外講師( SunSoft社、通訳付)を招いて実施いたしました。既存のビジネス体系に新しいビジネスチャンスを考える場としてこの委員会を企画しましたが、最近では、各社がWindowsと組み合わせてインターネット関連製品を続々と発表しております。特にマイクロソフトのインターネット戦略は、コンソーシアムの一つのターゲットとして本格的に強化していく時期になってきたと痛感し、より強化した委員会に育てようと考えております。
 さて、今回7月25日(水)コンソーシアム主催で大阪地区でインターネットセミナーを開催いたしました。大阪地区の会員の方には、東京で開催の度に出張されて大変不便をかけていましたが、ようやく開催することができました。今回は、第1部にロータス株式会社より平野部長、第2部にマイクロソフト株式会社より古川会長にご出席いただき、それぞれインターネット戦略を熱く語っていただきました。
 第1部のロータスのインターネット戦略では、Notes R4.1Jを中心にメッセージング、インターネット、グループウエア/イントラネットをキーワードとした展開、SuperOffice96、Notesを利用したホームページの作成例、インターノーツWebナビゲータ、インターノーツWebパブリシャーや新しいサーバテクノロジーDomino(ドミノ)など近い将来の説明も含めスクリーンカムを利用したプレゼンテーションで巧みに紹介をされていました。
 第2部の古川会長のセミナーですが、ます機材に圧倒されました。PCノート型3台にPA機器やプロジェクタ等を持ち込まれちょっとしたミニ・スタジオでプレゼンテーションが始まりました。開始前には、ドリカムのCD-ROM Extra版のビデオクリップや小室ファミリーの曲を流し会場がいや応なしに盛り上っていました。

 

 

 

 古川会長の約2時間近いセミナーも内容のボリュームと機関銃のようなトークで時間を感じさせない素晴らしいセミナーでした。MPEG2、DVDから始まりPCの登場以来もっとも重要な技術のインターネットの概要、テクノロジーの標準を狙っているActiveX、ActiveXコントロールでの部品の再利用の話、インターネットエクスプロラー3.0等によるブラウザの将来、ActiveDocument、ActiveMovie、ActiveAnimation、Direct 3D等…の話を通してマイクロソフトの各分野毎の戦略をデモを交えて今後のビジネスチャンスのキーワードを受けた方が多かったと思います。現に会員からも関西で今後も開催をお願いしたいご要望を今回多数お聞きしました。でできるだけ実現に向けて活動をしたいと思います。

 今後のビジネスインターネット委員会の活動としましては、来日したビル・ゲイツ氏から日本は、イントラネットのスタートの年とスピーチされたようにイントラネットに関する構築技術を中心に海外事例紹介・研究や開発ツール群の紹介をする予定にしています。また同時に9月から「ビジネス・インターネット委員会ニュース」を電子ニュースとして発刊し広く内外の情報を整理してビジネス資料として希望会員に配布を検討しています。
 「ビジネス・インターネット委員会ニュース」をご希望の方はメールアドレスを事務局までお知らせください。
 今後ともにビジネス・インターネット委員会への参加とお願いいたします。

(富士ソフト株式会社 常務取締役)


Contents         Windows Consortium ホームページ