ソフトウェア流通便り(第15回)

ソフトバンク株式会社


ネットワーク時代の到来

 今年も上期最大のイベント「WINDOWS WORLD Expo/Tokyo」が間近に迫ってきました。
 昨年はもちろん「Windows95」、今年は?というと、もちろん「WindowsNT」を中心にしたネットワークでしょう。この中には、もちろんインターネット・イントラネットも含まれるわけですが、何といっても中核になるのは、クライアント/サーバーシステムを構築する上での「WindowsNT3.5」の存在でしょう。今回の展示会も含めて、これからますます「BackOffice」との組み合わせによる、ソリューションの提供が賑やかになるはずです。当社でも<ソリューションバンク事業部>を立ち上げ、本格的なネットワーク時代に備え、システム提案を中心にソリューションプロバイダーとして、この分野に大きな期待を持っています。会員の皆様の中で興味のある方は、是非御連絡下さい。
 話は変わりますが、95年には鉱工業生産に占める比率で、情報関連産業は自動車産業を抜いたそうです。まさにデジタル情報革命が急速に進行していることを示していますが、この流れは昨年あたりから加速度的に増幅された感があります。このような世の中の流れは突然起こったわけではなく、この何十年、水面下で徐々に進行していたことなのでしょう。それがある時沸点に達し一気に広がる傾向があり、それが昨年の「Windows95」であり、「インターネット」だったのだと思います。そういった目で見ると、今年は姿を現した本格的な情報化時代の元年であり、そのキーワードが「ネットワーク」ということなのでしょう。
 さて話を「WINDOWS WORLD Expo」に戻すと、今年はハード・周辺機器も含めて、インターネットやイントラネット関連の出展も話題を集めそうです。インターネットブームによって身近になったネットワーク対応商品をはじめ、ビジネスにおける効率化を目指したイントラネットシステムの構築が、今一番旬の話題であるからでしょう。もちろんその中心は「NTとBackOffice」ですが、多くの事例が公開され、今回の見所の一つになると思われます。インターネット・イントラネットの普及は、それ事体が世界との壁を取り払う意味があり、真の国際化の象徴的なものです。以前にも触れましたが、この真の国際化の為に不可欠なのが、通信費の値下げだと思います。巷では新手の「コールバック方式」という国際電話方式が、既存の通信料金の半分のコストで話題になっているようです。これなども、元々の通信費の設定が高い為目立っているだけのことで、本来、通信料金も国際化の波の中で、もっと安くできるはずです。これも今話題の「インターネット電話」やインターネットを使った「テレビ会議システム」が一つの突破口になり、徐々に改善されていくことでしょう。このあたりの商品の展示も多数見られるはずですし、期待されているユーザーの方も多いのではないでしょうか。サテライトオフィスやバーチャルオフィスの普及を密かに願っている方も、最近では結構いるようです。本当の意味で豊かな生活を考えた時、この傾向は加速していくのではないでしょうか。
 いずれにしても、今年の「WINDOWS WORLD Expo」では「ネットワーク」をキーワードに、見る側も見せる側も大いにコミュニケーションして下さい。コンソーシアムも小さいながらもブースを出しますので、普段お顔を見れない会員の皆様にお会いできるのを楽しみにしています。

(第1事業推進部 中山 紳一)

※ 本コラムは、今回をもって終了させていただきます。ご愛読ありがとうございました。


    Contents         Windows Consortium ホームページ