活動報告


Windowsテクニカルセミナー

第44回テクニカルセミナー実施報告

日 時:5月23日(木)   13時30分〜17時00分
会 場:すみだリバーサイドホール(墨田区役所隣)
テーマ:『SQL ServerとSNA Server』
参加人員:87名
構 成:
 第1部「 SQL Server」
   講師:マイクロソフト株式会社 ビジネスシステム事業部
      ビジネスシステムプロダクトマーケティング部
      課長 北川 裕康 様
 第2部「 SNA Server」
   講師:マイクロソフト株式会社 ビジネスシステム事業部
      ビジネスシステムプロダクトマーケティング部
      課長 松田 工 様

 今回は、ビジネスソリューション系ツールの紹介をマイクロソフト株式会社ビジネスシステム事業部ビジネスシステムプロダクトマーケティング部のお二人にお願いしました。セミナーの開始直前には、大きな雷鳴とともに一時かなり激しい雷雨があり、駆け込みの人たちを慌てさせました。

北川講師

 第1部の北川講師からは、 SQL Server6.0と新バージョンSQL Server6.5の説明のあと、6.0版のデモがありました。 SQL Serverは分散コンピューティングに対応したWindowsNTServer標準のRDBMSであり、業界の最高技術を採用していること、スケーラビリティとしてマルチプラットホームのサポートおよびシンメトリックサーバーアーキテクチャーであること、パラレルDBMSアーキテクチャにより大規模DBへの対応が可能なこと、開発者向けの新機能が備わっていること、BackOfficeによるInternet統合が図れることなどの説明がありました。6.5版は米国では4月末から出荷が始まっており、WindowsNTの機能をフルに実装したインターネット・イントラネットのベストDBMSとのことです。

松田講師

 第2部の松田講師からは、 SNA Server ホスト接続ゲートウェイについて@SNA Serverの概要としてその位置付け(企業情報システムのゲートウェイであること)、特徴として多様なプラットホーム(投資した資産の保護)、ホスト接続プロトコルのサポート範囲が広いこと、先進的なServer機能(安全性と信頼性)、安易な設定とグラフィカルな管理ツール、 WindowsNTとの優れた統合 、オープンなAPI群による開発の柔軟性、3270,5250,560/20,6680エミュレーションのサポート、SNA Server2.11で提供する新機能(IBM DB2ホスト データベースへのODBCアクセス、TN 3270クライアントのサポート、IBMホストとの高速ファイル転送、デモ ホスト環境など)の説明があり、続いて Aメインフレームとの接続および操作性についての説明(3270LUの設定、LUプールの作成、LUのユーザーとグループへの定義)のあと、BSNA Serverのメインフレーム接続のデモがインストールから各種設定、割り当てからSNA Serverの起動、3270端末エミュレータの起動まで約40分にわたって行われました。

セミナー会場

 ここで、出席の方々からのアンケート60枚(70%)からのご意見を紹介します。
 第1部の有用とのご意見から、「 話やデモの内容は非常に分かり易かった」3件、「社内イントラネットへの応用を考えたい」、「全体的な機能は、ある程度理解することができて満足していますが、私自身のレベルを上げなければいけないことを深く痛感致しました」、「他のアプリケーションとの柔軟な連携がますます楽しみになってきます」、「IIS、Webページとの連携が興味深かった」、「今後SQL Serverを利用する上で、予備知識の習得に役立ちました(SMS との関連についてもお願いしたい)」、「 通常、使用している機能が限定されているので、今回のセミナーでは全体像が見えたような気がした」、「社内向けにSQL Serverで簡単な問い合わせシステムを作成する予定なので参照になった」、「SQL Server V6.5の新機能が理解できた」などです。
 不満とのご意見は、「SQL Serverの説明と言うより宣伝をしているようだった」、「目新しい情報がない(どこにでもころがっている情報)」です。
 その他として、「V6.5が、見たかった。IISのデモをもっと見たかった(説明も含む)、実用事例の紹介をして欲しかった」2件、「 情報量が多かった分6.0と6.5の境目がはっきりしなかった」、「概略は理解できたが、実際に使ってみないと細かい点は理解できない。セキュリティ面でどの程度の信頼性及び機能があるのか、具体的に理解できない」、「デモの時間がもう少し多い方が理解しやすかったのでは?。DBのアクセス速度なども、実際にやってもらった方が分かり易い」2件、「Exchange Server、IISと組み合わせた利用が有効と感じた」、「VBAのサンプルも資料としてつけて欲しかった。具体的な実例がもう少し欲しかった」、「 インターネット連携デモがよく分からなかった。SQL Serverの管理ツールは、ORACLEより使いやすそう」、「 他社製品の比較手法ですが、別の切り口(対投資比)等が欲しかった(例:同一投資でのパフォーマンスの差等)」、「レプリケーション機能についてもっと詳しく知りたかった。可能ならORACLE7との対比などがあるとおもしろい」など多くのご意見をいただいております。

 第2部では、「インストールからのデモは分かり易かった」、「今後の運用を考えてみたい」、「豊富な機能を備え、もっとも贅沢なゲートウェイだと思う」の他、「ホスト系のシステムに現在関係していない為、使い易さ等のイメージがわかないし、デモを見ても何をしているか、よく分からなかった」3件、です。
 他には、「APIを使用して具体的にどのようなアプリが作れるのかというような話があればよかった」2件、「 細かいインストール方法など、説明が足りなかったことが非常に残念だ」、「 SQLと比較してどうだというのも欲しかった」、「他のゲートウェイを知らない為、有用度を比較検討できない」、「 SNA Serverを利用することによって、具体的にどの様な背景でどのような利点があるのかを理解できない」類似4件、「BackOfficeとしての総合的に使っているところの事例を見せて欲しい」、「 各接続形態の違いによるセッションの構成違いが表されると良かったのでは。Host SessionがLAN/WANの中でどう位置するか分かると接続タイプの利点、弱点が分かると思う」などです。

 今回のセミナーに対するご意見としましては、「有意義な時間をおくれたこと、とても嬉しい限りです。今後もこのような機会を利用しようと思う」、「 説明だけではなく、デモがあったのは良かった」、「社内向けにSQL Serverで簡単な問い合わせシステムを作成する予定なので参照になった」と関係者にはうれしいものです。
 他には、「デモをするにしても、もう少しわかり易いものにした方がいい。少なくともSetupは必要ないのではないか」、「時間が短いこともあり、概略は分かったが、細かい所までは理解できなかった」、「できれば講師はMSKKの方でない方がよい」、「SQL Serverに関して知らなかった機能が見れたため、違った運用方法を考え出す手がかりになった」、「確かにSNA Serverは必要と思うが、今回はMS以外のDBメーカーの方の話を聞きたかった。そうすれば一方的にSQL Serverの話を聞かずに済んだと思う(オラクル、サイベース、ボーランドどこでもよかったのですが)」、「 SQL Serverをもっとつっこんで説明デモをして欲しい。V6.5期待」のご意見がありました。
 今後希望するセミナーとしては、「Windows NT 4.0」2件、「Exchange Server」2件、「BackOfficeの実演を多くしたアプリケーション例」2件、「インターネット関連製品のセミナー」、「VC++言語開発環境」、「Direct APIを使った開発方法」、「IISについて」2件、「SMS関連」、「MAPIを介したLotus Notes R4Jの利用について」、「SQL ServerやAccessの開発手順が具体的に見れるようなセミナー(サンプルプログラムの解説など)」、「3階層APの構築例デモ」、「DB連動イントラネット構築例」、「Win95障害復旧手順」、「Windows95のドライバ構造や作成手順についてのテクニカルセミナー」、「Work Flow製品のセミナー」、「NT BackOfficeのケーススタディ」、「SQL Server6.5(もっと詳しく。特にレプリケーションやIISとの連携について)」、「ActiveXテクノロジー、具体的なアプリ(ブラウザ)作成例」、「Exchangeサーバーとグループウェア」、 「イントラネットの具体的構築例等、システム構築の注意点」、「BackOffice製品を運用している企業事例の紹介」などです。
 セミナーに対する要望としましては、「 NT関連の題材を取り上げていただいてよかった。PC97、WIN97の話題が出始めているようですので、この辺りの題材も面白いのでは(テクニカルセミナーというよりHot Line)」、「WindowsがDTP市場に関係していくのか? MacアプリがWindowsにポーティングされてきていることを考えると、今後の動向に興味がある。特にカラー関係のトピックがあればセミナーで聞かせて頂きたい」、「 “サルでも分かるシリーズ”なんて、どうでしょう??各技術や知識が専門化している現状で自分が関わっていない分野の知識も概念レベルで必要になってくると思う」、「これまでMSに寄せられたQ&Aの中でいくつか抽出し、具体的な例を挙げて解決策などを解説して欲しい。一般的にMSのQ&Aはレスポンスが悪いので」、「 VC、VBでの開発者(外国人)の話を聞いてみたい」、「資料をセミナーの数日前に頂きたい」、「Windows NTサーバーのWAN環境での構築に当たっての留意点及び各ソリューションの今後のマイクロソフトのPlan及び事例紹介等を行って頂きたい」、「1つの セッション中で、短い休憩時間が欲しい」、「デモがあったため、非常に理解の助けになった。既に分かっている問題点も出して欲しい(良い所の宣伝だけなら、資料だけもらっても同じなので)商品を売る、あるいは開発する上で、長所よりも短所が重要です。(短所をカバーして売るのが技術であると思われる)」、「 配付される資料ですが、Power Pointの画面コピーだけでなく、参考資料等もあれば、有用な資料となると思う」、「Win NTのSQL Serverの説明を聞いているともうUNIXやひと昔前の汎用機の機能を持っていると感じました。MMIや操作性の向上は信じられないくらいすごい」、「今回の様なソリューション向けのセミナーもあっていいと思うが、そろそろ開発者向け、ソリューションビジネス向け、マーケティング向け…のようにテーマを分けてセミナーの開催をすることも考えて良いのではないか? 会員会社数も増え、ニーズも様々であると思うので、それぞれに分科会を設け、分科会単位でのセミナーの開催を考えるべき時期であると考える。なお、セミナーに参加できなかった会員のためにも、セミナー資料(Power Pointデータ)をNIFTY-ServeなりHome Pageからダウンロードできるようにして欲しい」と多くのご意見がありました。

 コンソーシアムに対する要望としては、「各種セミナー情報のCD-ROM、Webでの提供」、「今後とも継続して頂けると嬉しい」、「コンソーシアム会員会社による、会員会社のための内覧会(製品デモ)などが開催できると良いと思う。現在のセミナー形式Onlyでは会員会社間の情報交換や人材交流ができにくいと思うので“宣伝以外の”交流の場を設けて欲しい」がありました。
 ご意見としましては、「資料としてP.P.のプリントアウトデータを配付してもあまり有用でない」、「SQL Server、SNA Serverとくっつけてのセミナーは少し無理があるのではないか」、「Microsoftを持ち上げるだけがWindowsコンソーシアムの役割ではないはず。最新動向の追っかけも必要だが、地道に良い製品を作っているメーカーにも目を向けるべきではないか? Delphiのセミナーを個人的には希望したい」がありました。

 沢山のご意見ありがとうございました。参考にさせていただきます。


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