活動報告


● 第43回テクニカルセミナー実施報告
日 時:    4月17日(水)   13時30分〜17時00分
会 場:    すみだリバーサイドホール(墨田区役所隣)
テーマ:    『Windows NT3.51、BackOfficeとActiveXテクノロジー』
参加人員:   119名
構 成:    第1部 「Windows NT3.51とBackOffice」
         講師:マイクロソフト株式会社 ビジネスシステムプロダクト
            マーケティング部
            SMSプロダクトマネージャー 坂本 英樹 様
        第2部「Microsoft ActiveXテクノロジー概要」
         講師:マイクロソフト株式会社 ビジネスシステム事業部
            デベロッパー製品部
            主任 寺田 雄治 様
            テクニカル・エバンジェリスト 野村 一行 様

セミナー会場

 今回は、『Windows NT3.51、BackOfficeとActiveXテクノロジー』と題し、マイクロソフト株式会社から3人の講師にお出でいただきました。

坂本講師

 第1部の坂本講師から、 MSの提供するソリューションについて NT Workstation、NT Server、SQL Server、 SNA Server、SMS、Mail Server3.5、BackOffice1.5およびExchange Serverの製品戦略、最後にBackOfficeロゴプログラムとロゴ取得についての説明がありました。特に、Microsoft Internet Information Server(IIS)は、最速のインターネットサーバーであり、WWW,Gopher,FTPを提供し、Netscapeの4倍のパフォーマンスを提供、その他数々の特徴があり、他社の製品より日本語が上手く使え、ライセンスフリーで英語版はオンライン版を【http://www.microsoft.co.jp】にて無償配布中、日本語版は5月以降に出荷開始とのことです。

寺田講師                野村講師
 

 第2部では、前半のサーバーについては寺田講師、後半のクライアントについては野村講師からそれぞれ説明があり、資料として「ActiveXテクノロジー概要」、「Microsoft Internet Special CD-ROM」が配布されました。おふた方の説明資料が英語版であり、出席の方には少々戸惑いがあったように見受けられました。
 寺田講師からは、「ActiveX Server Programming - The Internet Server API (ISAPI)」のテーマで、Base Server Functionality、CGI-Common Gateway Interface、 ActiveX Server Programming(ISAPI - ActiveX Server applications、ISAPI - ActiveX Server filters)についての説明がありました。。また、今回配布のCD-ROM(英語β版)は、 先日開催のMicrosoft Internet Dayで配布されたものと同じもので、コーディングのサンプル例が含まれているので、コーディングの経験のある人には比較的容易にご理解いただけるであろう。まず、英語版でスペックのご理解を深めてもらいたい。結論として、Internet Server APIは非常にシンプルでパワーフルで簡単なスペックなので、現在使っているアプリケーション等に取り入れてISAPIとリンクを取っていただければ、使い甲斐のあるInternet Server を作ることができる。今はスペックを含めて流動的な世界なので、それを使って何ができるかはひとえに皆さま方の創造力にかかっているのでよろしくお願いしたい。更なる情報は、Microsoft Developer's Network Level2、【http://www.microsoft.com./intdev】を参照して欲しい、寺田講師のE-mailアドレスに質問をくれれば、返事を出すとのことでした。
 野村講師からは、「ActiveX On The Client」のテーマで、 What is ActiveX Technologies? では、“ActiveXとはインターネットと現在のPCをシームレスに統合するものである”から始まり、ActiveX Technologies、 Client Vision、Basis for ActiveX components、Active Documents、ActiveX Controls、ActiveX Scripting、ActiveX Network Services、Distributed COM、Code Signing Goals 、What's Internet Explorer 3.0、各SummaryおよびConclusion(Write to ActiveX)と盛り沢山の内容が話されました。
 ここで、皆さんからのアンケート90枚(75.6%)からのご意見を紹介します。
 第1部では、「説明の仕方がとてもよく理解できた」2件、「NT Workstationが今後、有望になりそうである。4.0に期待する」、「製品の動向など普段あまり聞けない情報が得られた」、「Netscape Communication Serverしか眼中になかったが、IISに興味がわいてきた」、「Back Officeについて、今まで全く知らなかったので有意義でした」、「次回はNTの各プロダクツについて詳細を順次取り上げて頂きたい」が有意義のご意見。
 不満なご意見としては、「テクニカルセミナーなのに、技術的な話がなかった」、「時間が足りないせいか、製品の詳細解説があまりなかった」、「少しは開発サイド面の話が欲しい」、「総華的でポイントがあいまい、どのポイントが役に立つのか分からなかった」、「既に知っていることなどが多く、テクニカルセミナーというよりは、マーケティングセミナーのようであった」2件、「製品紹介的な話題であり、自分にとっては、有用性が低い」、「製品の説明ばかりで、テクニカル的な情報が少なかった」、「基本的、表面的な事が多く、理解できるが、有用でなかった」2件、などです。
 他の意見としては、「製品説明にかたよりすぎた感があった。もう少し、実例などをあげて説明して欲しかった」、「話題の範囲が大きかったので、もう少し絞って欲しかった」、「製品体形としてはよくまとまっているので分かりやすかったが、すでに以前に聞いた説明だったので、今回新たに学んだことは少なかった」、「テクニカルな内容ではなく残念。IIS、Exchangeサーバーに関する技術的な情報を説明が欲しかった」、「NT Server3.51を使用中、BackOfficeを導入したいので資料が欲しい」、「ありきたりすぎる話で有用性は高いとはいえない。しかし話自体は理解しやすかった」、「全体についておおむね分かった。開発環境等、具体的なデモ等もあればと思った」、「BackOfficeロゴについて、もう少し深いところを話して欲しかった」、「抽象的な話が多かったが、もう少し具体的なデモが見たかった。Windows95とのインターフェイスの互換についての話が聞きたかった」、「プログラム内容とは異なるが、NT Serverを利用している者からの一言。他社のWOSは年に1度もMSのようにバージョンアップはやっていないと思う。もう少し対応を細かくやって欲しい」、「もう少し事例や何ができるかを説明して欲しかった」、「製品が多く、製品名がまぎらわしいと感じた」、「今後の話をもっとして欲しかった」、「インターネットのビジネスアプリケーションの事例に期待」などです。

 第2部では、「前半のようなセミナーを期待している。実装方法を見せてもらえると分かりやすい」、「続報をまた期待」、「 Serverの話は分かりやすかった」、「短い時間に概要を知ることができてうれしい」、「有用な技術情報を入手できて良かった」、「将来性があり、楽しみで」、「イメージをつかむのには良かったと思う」、「少し早めだったが有用なセミナーでした。説明の仕方はともて良かったと思う」、「あまりに広範囲だったので、理解するのに少々時間がかかりそう。しかし、断片的な情報でも有用性は高い」が有意義のご意見です。
 「話が難しすぎてよく分からなかった」2件、「少し理解しにくかった。Serverの方は、分かりやすかった。Clientの方は、分かりにくかった(特に図が)。分かりやすさの差がありすぎる」、「早口で時間の足りない感じがした」が少々不満のご意見です。
 その他として、「日本語のOHPでやって欲しい」4件、「ISAPIの方は分かりやすかった。ActiveX On Clientは難しかった」3件、「クライアント側の説明が時間的に短すぎるのが残念だった」2件、「ActiveXのデモが見たかった。話だけではよく分からなかった」 2件、「デモなどをしたり、開発サンプルを作って見せてくれると良かった」2件、「テキストのスライドシートの写しに、簡単な説明を入れて欲しい。日本語化して欲しい」、「先日行われたMS主催のInternet Dayに参加できなかったので、ActiveX目当てにセミナーに参加した。ActiveX Serverについてはよく分かったが、Clientについてはほとんど分からなかった」、「配付資料にメモを書けるところがGood。配付資料が日本語化されていないのがNG」、「まだ実体がつかめない。JAVAとの違いは? 実用レベルで使えるのか、実際にさわってみないと分からない」、「実際にWWWを作っている人向けという感じがした」、「Serverの方は特に明快で分かりやすかった。 Clientの方は内容的にやや盛り沢山に過ぎた感じがある」、「Clientの説明が難しい。OLEを知らない人にも分かるようなら良かった」、「もう少し事例や何ができるかを説明して欲しかった」、「概要的なものを最初に簡単にやればもっと理解できたかもしれない」がありました。

 今回のセミナー全体に対するご意見は、「今回もかなり充実した内容」、「配付されたCD-ROMが良い」、「今日はActiveXテクノロジーを聞きに来たのでまあ満足」、「MSの展望が理解できた良かった」、「全般的に説明の仕方が良かった」、「省略語がかなり多く、分かりにくい」、「セッションによってレベルが全く違うので、戸惑ったが、興味深かったように思う」、「私にとっては第2部が全て。最近は、MSさんのセールストーク的な内容が多くなっている気がする。開発者側の話題も聞きたい」、「1部と2部でかなりのギャップを感じた。できればこの中間くらいのセミナーをやって頂きたい」、「デモが無いのが残念」、「具体的な事例、デモなどがもっとあった方が理解できると思う」がありました。

 今後希望するセミナーとしては、「Internet系」2件、「IIS、ActiveX等の具体的な実例(IISインストール方法、動作。Sampleの作成、実行)を見せた上での説明のセミナー」2件、「ActiveXをはじめとしたInternet関係やCOMモデルの技術的なセミナー」、「ベータ配付が始まっているDirect 3D」、「MAPI、TAPI」、「Internetでのセキュリティに関するセミナー」、「OS、Toolの内部にかかわることで、一般のドキュメント(マニュアルやリリースキット)で得られない事など」、「VC++、Windows APIによるソフト開発者を対象としたもの」、「JAVAとイントラネット構築」2件、「ActiveXに関するもの」、「Networkに関する題材を(PCによるリモートアクセス、小規模LANの接続、統合など)」、「Exchangeサーバーの動向」、「NT4.0」、「IISとExpolorer3.0で実際にWWWを作る方法について」、「今回の内容をさらにつっこんだ内容のパート2」、「ActiveXを利用したAPPの紹介と米国動向」、「Database Expo(米国)等MSがセミナーを予定していないもの」、「インターネット・ビジネスの実例の紹介など(バーチャルショップやIR、ショッピングモール等)」、「MS以外の開発環境の紹介など(Delphi、Power Object等)」2件、「95、NTのデバイスドライバ開発に関する技術情報」、「SalesやMarketingについてのセミナー」、「Internet Exchange Serverを中心としたMessage Processing全般と個々の要素について」です。
 また、セミナーへの要望としては、「理解を増すために、デモなどあれば、助けになると思う」2件、「Internet上でのアプリ等の紹介もして欲しい」、「Internet Dayに参加できなかったため、今回のCD-ROMはありがたい」、「今後も先進的なセミナーを開いて欲しい」、「BackOfficeベンダーロゴ製品及びMicrosoft Provider製品の一覧が欲しい」の他、「話が早すぎる(特にActiveX)」、「MS主催のセミナーと比べて、見劣りがする」、「一時期Microsoft Homeブランドをプッシュしていた時期があったが、その後どうなったのか?」などです。

 コンソーシアムに対する意見として、「今後も、時間の許す限り参加したいと思う」、「コンソーシアムのWWWはあまりアップデートされていないようですが、常に最新情報が参照できるようにして欲しい」、「1日セミナーを望む」、「セミナー時などに現在のWindows95の出荷本数などを教えてもらえると参考になるのですが」、「今後も引き続き最新情報についてのセミナー開催を」がありました。

 沢山のご意見・要望をいただきありがとうございます。今後のセミナーとして大阪地区での開催や、Internet Notes/JAVAなどを予定しますのでご期待ください。


    Contents         Windows Consortium ホームページ